#110 Article 3195 Posted at 1996/05/26 15:47:45 by よしゆき (MAP3848) [SVHS]

Subject: Re:*4 ビデオデッキがおかしい /3193 ... /3172 /3169

標準の互換性を見るとBS900の記録テープの互換がとれてないみたいですね。
確証はないけど。

累積使用時間(頻度)がどのくらいなのか、くたびれ方が分からないんではっきり
言えません。が、経年変化ならそういう変化が出てきますね。その場合故障じゃ
ないと思うので寿命まで使ってやればいいと思います。たぶん>>BS900。

ソフトや自己録再で問題ないようだし細かく考えなくてもいいんじゃない?
メンテナンスに出すと走行系の消耗部品交換だけなら1万円まで行かないと思うけど。
たぶんローラーやガイドピンの交換と、機械の位相調整等程度でないかなー。
(まれにメカ交換もあるけどそれは高いのでやらない方がいい)

【うんちく】
 トラッキングの合いやすさは、HIFIのほうがシビアで記録トラック(*1)がVIDEOより
 細い(SPの場合)から映像が奇麗に見えていても音がトラッキングずれになり易い。
 EPなら映像も(規格上)1/3幅になるので映像も合いにくくなる(HIFIは同じ)。

なぜならば...
 ビデオ(HIFI)トラックは実はまっすぐではなくうねっているうえに細い(μmオーダー)。
 EPなら幅せまになる分うねりの影響が大きくなる。

 テープを正確に送る基準信号はテープの端に固定ヘッドで記録再生されているが
 この固定ヘッドの位置とVIDEO/HIFIヘッドの物理的な位相(*2)が機械毎に異なる。

 使っているうちに機械のへたりで記録トラックがもっとうねってくる。
 基準信号を記録再生する固定ヘッドとの位置関係にも狂いが生じるので新しいときに
 比べて自己録再の最適トラッキング位置が変わる。

 最適位置が変わってきたデッキで録再したテープは他のデッキに持っていくと正しく
 トラッキング出来にくくなる。他のデッキで記録したテープを持ってきても同様な
 理由でトラッキングが合わなくなる。もともと(*2)の理由で完全な互換は取れない
 ので、HIFIやEPになればその傾向がより大きくなる。

 ソフトテープはもともとそう言う色々なデッキでもある程度まともに再生したいので
 記録信号のレベルをでかく取って少々トラッキングが外れても影響が少ないように
 なっている。記録ヘッドを幅広にしてトラック幅いっぱいに信号を書き込むとかも。
 画面に干渉ノイズが出るぎりぎりのところで信号の記録レベルを高くしているテープ
 とか規格外れのレベルのテープなんてのもある。でもHIFIはやっぱり外れやすい。

 またプロのダビング機械は精度が高いので始めの誤差が小さい。(ただしちゃんと
 した使用時間ごとの管理をしている場合)

 とゆうことです。

*1回転ヘッドで記録されていてテープを斜めに走る信号トラック。テープが走行する
 スピード精度やヘッドの回転速度むらによって微妙に曲がりくねっている。規格で
 このうねり具合を押さえるようにしてあるが、規格自体古く遊びをたっぷり認めてる
 ので、わりと互換性は低い。例えば先に行くに従って右に曲る機械と左に曲る機械で
 は、同じ規格値内誤差であってもずれが倍も違ってくる可能性もあるし。

*2基準信号CTLと回転ヘッドの基準信号(ヘッドの回転速度と回転位相を知らせる信号
 )は常に一定の機械的な位相関係を保っている必要がある。回転ヘッドの信号を切り
 替えるスィッチングポジション(*3)を基準にCTLの位置位相を合わせるのがトラッキ
 ング動作の基本。最近はこれにVIDEO信号やHIFI信号のヘッドからの再生レベルを最
 適に合わせるようにしている>>オートトラッキング動作。でもオートの可変幅はマ
 ニュアルより狭い事が多い。メカによって設計値がばらばらなのでトラッキングセン
 ターでピタリあうのは自己録再だけ。

*3回転ヘッド半回転(180度)につき画面1枚(1/60秒分の画面=1フィールド)の信号を読み書
 きしている。1回転で2フィールド=1フレーム。この信号を画面下側の見えない区間できっちり
 1画面毎に切り替えるのがヘッドスィッチングポジション。回転ヘッドの下に着いてる
 磁石センサーで回転速度と回転位相をはかり、このポジションを制御する信号を作る
 正しい位置は垂直同期信号の前縁から6.5H=水平走査線6.5本。HIFIはこれより60~90
 度ずれている位置にくる。

*おまけ
 EP専用19μmヘッドは再生時のみ、EPヘッド幅をわざと規格上のトラック幅ジャスト
 にして隣のトラックの信号(クロストーク)を拾わないようにしている。ために
 ヘッドの再生感度は低くなる。SVHSになってC/Nの高いヘッドとアンプが作れる
 ようになり、SテープのC/Nも格段によくなったのでったので感度を多少犠牲にして
 もクロストークを落とせるのであり、当然トラッキングはよりシビアになってる
 はず。クロストークがなくなると色信号の再生S/Nが格段によくなる。
 なお記録時はもっと幅の広いEPヘッドを使う。

*わたしはメカ系に弱いので細かい突っ込みはしないでくれるとありがたいです。
 実は書いててよく分かってないんだな 自分でも。

                            よしゆき(MAP3848) '96/05/26(Sun)