#110 Article 1203 Posted at 1994/06/12 23:21:52 by 河合_純 (MAP2965) [NHK.L]

Subject: NHK技術研究所発表会レポート

12日までやってたNHK技研発表会に行ってきました。
 10時前に技研に着いたのですが、生憎の天気。蒸し暑いったらありゃしない。
 まず、誰か来るかな~って(待ち合わせすればよかったですね)正面玄関で待って、
 開場の10時にあまりの蒸し暑さと立体ハイビジョンにつられて中に入りました(謝)。
 取り合えず興味がある物だけのレポートです。

 2:壁掛けテレビ
 今回は40inハイビジョンプラズマディスプレイ等を展示してましたが、解像度を
 聞いたら約1600*800。え?フルサイズじゃないの、残念。しかし、その横に40inで
 厚さ8cmの「IC駆動型プラズマハイビジョン」の参考展示。う~ん、なかなか。

 3:MUSEの画質,サービス向上
 今年の11月から随時導入される新型MUSEエンコーダーと、2年後くらいから一般に
 出てくると言われる新型MUSEデコーダーで、現行MUSEとの映像比較をしてました。
 その差、歴然。なお、新型エンコーダにするだけで、多少の改善があるそうです。

 5:ハイビジョンVTR
 ここで興味を抱いたのが、「超音波振動VTRドラム」。高密度記録の為に平滑化
 されたテープとヘッドドラムの摩擦係数を下げる為に、ヘッドドラムの内側に
 圧電セラミックスを張り付けてあります。これで摩擦係数が相当下がるみたいです。

 7-12:ISDB
 NHKが打ち出したいであろう今年の目玉でしょう。未来のマルチメディアな家庭の
 映像が見事です(ナビゲーションAIの声は古川登志夫さんでした)。そして40Mbpsの
 線に複数の情報をパケット化して送る技術、忍たまは4.5Mbpsで送れるそうです(笑)

 14,15:立体ハイビジョン
 今年の目玉は何といっても「眼鏡無し立体ハイビジョン+立体音響」。CGで作った
 5分ほどの恐竜の映像ですが、位置を合わせた椅子に座ってみると……
 おぉ、出る出る。しばらくすると……おぉ、音も出る出る。恐竜の口がバックン
 ときた時、ちょっと驚いちゃいました(笑)
 原理としては、一昨年からあったレンチキュラーレンズですが、今年は表と裏の
 両方にレンズを付けた事と、ハイビジョンの為にプロジェクターを2台使っている
 事で迫力満点の立体映像でした。
 で、次が「眼鏡あり立体ハイビジョン」。「立体映像による箱庭効果」の説明と
 簡単な実験映像で、立体映像と人間の視覚の違いを学習。最後はNHKの立体映像で
 締めくくる教養豊かな番組(あ、コレじゃETVだ)

 18:新しいカメラ技術
 「サーボカムヘッド2」は有線接続されたリモコン三脚で、ビルの屋上にある様な
 リモコンカメラとは一線を介した鋭い反応をやってくれました。なんと、手ブレ
 まで再現する繊細さ!
 「ハイビジョン用4板CCD」は本来なら200万画素が必要なハイビジョンカメラに、
 人間の視覚の特徴(人の目は緑に敏感)からR,B,G,Gの4つの130万画素CCDを使った
 ハイビジョンカメラとそのCCDブロックが公開されてました。

 20:話速変換機
 ついにリアルタイム化して、DATから流れる早口なアナウンスを、聞きやすく変換
 してくれました。しかも、文頭を合わせる器用さと、最初をゆっくりにして段々
 速くする巧妙さ。さらに、参考出品でお弁当箱ほどの製品もありました。

 25:ハイビジョンシアターと3Dディスプレイ
 ハイビジョンシアターで眠りこけてました。いや、4時間(しかも床で)しか眠って
 ないもので……

 と、珍しい物が目白押しの技研発表会でした。
 ちなみに、会場内で配ってたパンフ「知って得するハイビジョン(EAIJ発行)」の
 Q&Aコーナーに"ハイビジョンはアナログ?デジタル?"の解答に「ハイビジョンに関
 る技術の殆どの技術がデジタルです。電波の部分は、ハイビジョンの高精細画質を
 もっとも生かす方法として、アナログ伝送技術を使ってます。」
 と、こんな事言ってます。しかし、20bitデジタル転送には勝てないでしょう。

                                 しかし、眠い…… Jun Kaai
P.S.
 11日午後、小金井公園で、季節ハズレのセミが大量発生したそうです。
 なんだかな~(笑)