#104 Article 531 Posted at 1992/06/14 23:54:48 by あっぷる (MAP805) [NO.36]

Subject: Re:*4 第36話 「螢火、恋に燃えて…」 /487 ... /485 /484

「今週のマリ子ちゃん」です。


夏休み。智子とプールへ行くものの、サンジュストの死により心そこに有らずと
いう感じの奈々子。

病院で診察を受ける薫の君。
医者「退院して1年、そろそろもう一度詳しく調べた方がいい。」
薫「やはり、駄目だったんですね?」
誤解し、病院を走り去る薫の君。

智子と映画を見た後、サンジュストの事故現場に花を持っていく奈々子。歩線橋
の上では薫の君が泣き叫ぶ。
奈々子「サンジュスト様の死をどうしても受けとめられない人が、私の他にも居
    て当たり前です。私などよりもっと深く心に傷を受けて……。もっと激
    しく打ちのめされて……。あの薫の君が。強くてしっかりとしている人
    だと思っていた薫の君が、あの薫の君が泣いています。」
気を利かせて奈々子をそのまま連れて帰る智子。

辺見のマンションに来た貴。うちのめされている。
貴「あの子には何もしてやれなかった、そういう無念さが、みんなを襲ってるん
  だよ。罪の意識と言っていい。不幸に生まれ、育ったのに、結局みんな何も
  してやれなかった。こんなに早くいなくなるなんて。もっとしてあげなけれ
  ばならないことが山ほどあったのに。兄として。家族として。ちきしょう!」
辺見「一の宮……。」
貴「お前もだ。お前も悔いを残すなよ。お前も、悔いを残すなよ。」
辺見「奈々子のことか?」
貴「バカ野郎! とぼけるなよ! あの人のことさ。あの人が消えてから泣き言
  を言っても、俺は許さんぞ。」

バスケ部の試合に出ず、昨日から家にも帰っていない薫の君。
薫「疲れたよ、れい。もう疲れた。」

薫の君の居所を捜そうとして、サンジュストのマンションをつい尋ねてしまう奈
々子。そこで貴と会う。薫の話を聞き、奈々子を辺見の所へ連れていく貴。
貴「彼女に今一番必要なのは、辺見武彦だからさ。」
奈々子「え?」
貴「二人は1年ほど前までは恋人同士だった。訳があって別れた。だが、お互い
  憎しみあったり嫌ったりして別れたのではない。二人は今でも心はつながっ
  ている。俺は勝手にそう思っている。」

過去の回想シーン。
薫「好きだから分かれます。好きだから忘れます。そして、忘れてしまったとい
  うことさえ忘れてみせます。それほど、それほどあなたが好きだったから。」

薫「れい。どうして死んでしまったの。私を残して。私、生きようと思っていた
  のに。残り少ない時間を、私なりに精いっぱい生きようと思っていたのに。
  誰にも迷惑をかけずに、誰にもとらわれずに、誰にも想いを残さずに、きれ
  いに、きれいに。れい、私より先に死ぬなんて、勇気が揺らぐじゃないか。
  死ぬのが恐くなるじゃないか。淋しくて、淋しくて、どうしていいか分から
  なくなるじゃないか。」


					後半に続く    あっぷる