#95 Article 85 Posted at 1991/05/14 01:49:17 by 三村 直也 (MAP1829) [OVA]

Subject: Re:*6 藤子・F・不二雄 SFシアター /77 ... /220(#19) /219(#19)

前の3本と今度の3本は別シリーズかと思っていたんですが、
結局これは第4巻ということなんですね。


色のノリがいいっていうか、画面がすごくきれいです。冒頭の砂漠の色使いも
いいし、森の暗さとか、炎の明るさとか。川の水が単純に「水色」で
描かれているところが一度もなかったというのも、当り前のようでいて、
藤子アニメとしては珍しいことです。キャラの影も多くて、線の少ない
藤子キャラでは忘れられがちな、顔面の立体感なんかも上手く表現されています。

内容ですが、「みどりの守り神」は、やっぱり坂口のキャラクターがちょっと
弱いかなって感じがしました。でもあんまりミスキャストという感じはしなくて、
むしろ脚本あたりに原因がありそう。原作で、歩けなくなったみどりを、坂口が
いったん置き去りにして、また戻ってくるシーンなどは、できれば
入れてほしかったです。
飛行機墜落の原因も、エンジントラブルでなくて、例の細菌にパイロットが
やられたからなんですね。
細菌が低温に弱かったという設定がなくなって、かわりに宇宙意志の話が
出てきましたが、なんらかの意志がなければ人間なんか生まれっこないというのは、
「創世日記」にちょっと似てますね。でもいきなり宇宙意志では、ちょっと話が
大きくなりすぎた気がします。細かいことですが、どちらかというと「地球の意志」
にしてほしかった。「ガイア」っていうのかな? 地球が自らの生態系を守るために
動き出すという方が、感覚的には分かり易いと思います。
ラストでみどりたちが最初に見た鳥がトキだったというのも、
なかなか象徴的でありましたね。
ちなみに私が原作で一番好きなセリフは、坂口最後の言葉「ギャヒョー」です(笑)。
あ、原画に鈴木伸一さんの名が。

「絶滅の島」ですが…、これはすごい。コミックス収録時に付け足された物は、
セリフでもシーンでもぜんぶ削られて、完全に最初のセリフなしバージョンに
なってます。ゆえに、広告に書いてあった「ミツユビムカシヤモリが…」ってのは、
アニメとは関係なくなってしまいましたが。
異星人の乗り物の質感もそのまま。構図もそのまま。服装でも死に方でも
そのままで、円形脱毛症までイマヤノジフ病に直ってるとなりゃあ、
もう言うことないですね。「ミノタウロスの皿」なんかは、原作通りに
やろうとしすぎたことが、かえって失敗だったと思います。あれの原作の
ナレーションというかト書きは、地球へ帰還した主人公が当時を思い出して
語っている物であって、それをリアルタイムで本人にしゃべらせてしまったのは、
非常に異和感がありました。今回のは2話とも、かなりうまくまとめられていたと
思います。次もこの調子でいってくれると非常に嬉しいのですが…、
もしかして次はぎゃろっぷの番でしょうか?(^^;)

                三村 直也(MAP1829)