#95 Article 270 Posted at 1992/03/15 04:01:55 by 三村 直也 (MAP1829) [DORAEMON]

Subject: Re: Re: ドラえもん「のび太と雲の王国」 /268 /267

いきなり冒頭は、「絶滅の島」かと思ってしまった。

 集大成だろうとは思っていたけど、「魔界大冒険」からどころか、なんと「モ
アよドードーよ永遠に」までさかのぼっての総決算でした。(さすがに「オオカ
ミ一家」まではいかなかったけど。)「モアよ…」なんて、TVで放送されたの
が昭和56年頃だったかな。原作が描かれたのなんて、いつだ?(^^;)
 特番で再放送はされていたので、マメにチェックしていれば、最近の子供でも
全くわからないということはないと思います。

 それはともかく、今回一番うれしかったのは、のび太とドラえもんが今までずっ
とやってきたことが、無駄じゃなかったんだ、ということです。誰にもほめられ
ず、感謝もされなくても、いつかどこかで実を結ぶ。なんか救われた気がしまし
た。(パーマンの心境だな、こりゃ。)

 今回も、まず飛行機などで上から見ても見えない天上世界の設定と、その国が
一ヶ所にかたまってとどまってはおらず、本物の雲にまぎれて世界中に散らばっ
ているという、身近なところに巨大な別世界を構築してしまうアイデアはさすが
です。
 そして「のび太のアニマル惑星」の時のような、どこか遠い宇宙の彼方の星で
なく、のび太たち自身も加害者であるこの地球の環境問題という、非常に重いテー
マを扱っています。でも正直言って、人類が天上世界のようなクリーンな生活様
式を獲得するには、22世紀までかかってしまうような気がするなあ…。

 ちょっと残念だったのは、今回は「雲」がとても重要な要素なのに、背景の雲
があまり雲らしく見えなかったこと。雪のかたまりか、巨大な石灰岩といったよ
うな、比較的かたい物に見えてしまって、雲のフワッとした感じがあまり出てな
かったように思うのです。OPのCGでも雲には苦労してたみたいだけど、ラピュ
タなんかでいい雲見せられちゃってるものだから、ちょっと見る目がきびしくなっ
てしまいます。背景より、セル画の雲のほうが雲らしく描けていたような。

 それから、ミュージカル「天国の誕生」で、天上世界のおいたちがわかるのか
と思ってたんだけど、かなり象徴的な表現で、結局のところ天上人たちはいつ、
どうやって雲の上に住めるようになったのか、よくわかりませんでした。

 しかし、落雷でおかしくなったドラえもんが、すごくいい味出してたなー。お
かしくもあり、ちょっぴり悲しくもあり。正気になるまで20分ぐらいはかかっ
たみたい。劇中の時間ではもっとずっと長かったはずだけど。
 「エッチ!」がよかった(笑)。

 今年の作画は、非常に私好みの絵でした。

              三村 直也(MAP1829)