#93 Article 909 Posted at 1995/01/28 17:08:35 by ばぶ (MAP2863) [BM.STORY9]
Subject: Re: ビックリマンのお話(第9弾パート2) /908
遠く、遠く光が見える。 あれがきっと次界への入り口なんだ.....。 ※ ※ ※ 苦しい戦いが続いていた。 ムエン 現在地は『無縁ゾーン』。 目指す『次界』はまだまだ先だ。 「早くここから抜け出さなければ....」 全員の心の中にどんどん焦りが広がる。 しかし、通常理力の効かない上に凄まじい炎で覆われたこの 『無縁ゾーン』の出口を抜ける事は今の神帝隊には到底不可能であった。 そんな時、天聖界の スーパーゼウス から連絡が入った。 常に ヘッドロココ 始め神帝隊をサポートすべく、古文書と奮闘している シャーマンカーン が、とうとう『無縁ゾーン』を抜け出す方法を発見したのだ。 ナナジョ 「よいか ヘッドロココ よ、無縁ゾーンに住む7人のお守り 七助 を探し出し、 彼らの持つ幸七フェザーを手に入れるのじゃ! さすれば道は開かれるはず!」 こうして神帝隊達の七助探しが始まった。 しかし、悪魔達も黙って見てはいない。 スーパーデビル は 悪根鬼(アッコンキ)達に 神帝隊 達の妨害を命じた! 攻防戦を繰り返しながらも 酔助(スイジョ)、柔助(ジュウジョ)、突助(トツジョ)、芸助(ゲイジョ)、的助(テキジョ)、 鐘助(ショウジョ)、次助(ジジョ) の7人のお守りを見付だし、幸七フェザーも揃った! 急げ! ヘッドロココ! 一方、悪根鬼 達は幸七フェザーをまんまと天使達に渡してしまったために、 スーパーデビル の怒りを買っていた。 「ええい、こうなったら天使どもを一人たりともこの無縁ゾーンから脱出させ てはならんぞ! ゆけいっ! 悪根鬼 達よっ!」 天魔界ヘッド スーパーデビル から見放されてはたまらない。 悪根鬼 達も必死である。 最後の切り札、自らの全魔力を合体させた『デビルホール』を使う決心をした。 「七助 の皆さん、本当にありがとう。 皆さんのためにも、わたし達は必ず次界へ辿り着き、 次界を素晴らしい世界にしてみせます!」 幸七フェザーを身につけた ヘッドロココ は七色に光り輝く姿へと化身した。 これこそ、『ヘッドロココ最終武装形態』である。 この形態を持ってすればいかにこの『無縁ゾーン』の持つ力が強大でも、 難なく脱出する事ができるだろう。 いよいよ『無縁ゾーン』脱出の時だ。 七助達に別れを次げて、ヘッドロココ 始め 神帝隊 は出発した。 「皆さん!わたしが盾になります、離れないようにしっかりと付いてきて下さい!」 ひと塊になって出口へと向かって一直線に飛んで行く神帝隊! 「そうはさせんぞ! 天使どもめ!」 その瞬間! 悪根鬼 の作り出した『デビルホール』が ロココ達 の背後に 大きく口をひらいた! 飛び立たんとする 神帝隊 を引き戻す形で吸い込もうとする。 『デビルホール』の中は真っ暗い異次元への入り口だ。 飲み込まれたら最後、どこに飛ばされてしまうかは誰にも解らない! 「ちくしょう! なんてしつこい奴らなんだ!」 「悪根鬼たちの相手をしているヒマはありません! 振り切ります!」 『無縁ゾーン』出口に向かって、全力の高飛速! が、その時! 「うわああっ!」 「アリババ神帝!」 飛行理力の劣る アリババ神帝 が一歩遅れ出した。 そして、少しずつ『デビルホール』へと近づいて行く。 「アリババ神帝! つかまれっ!」 「すまない、ヤマト神帝......!」 「フヒヒヒヒヒ、一匹ひっかかっているぞ、それパワーを上げるぞ!」 悪根鬼 達の『デビルホール』がさらに威力を増した。 ぐんぐん引き寄せられる ヤマト神帝 と アリババ神帝。 「待ってろ ヤマト神帝、アリババ神帝! 今助けに行くぞ!」 「クソっ! なんて威力だ...!」 「もう少しだ、がんばれ!」 「アリババ神帝!」 神帝隊全員の足が完全に止まってしまった。 「み、みんな......このままじゃ、オレのせいで 全員がデビルホールに飲み込まれてしまう...!」 そう、ロココ達は確実に『デビルホール』に吸い寄せられている。 「ヤマト神帝! 必ず次界へ行けよ! 失敗したらただじゃおかないからな!」 そう叫ぶと アリババ神帝 は ヤマト神帝 の手を振りほどいた! 支えを失い アリババ神帝 の体は一瞬にして「デビルホール」の暗闇に 吸い込まれてしまった。 「アリババ神帝ーーーーーーーーーっ!!」 「ヤマト神帝、いけません! あなたまで吸い込まれてしまいます!」 「ひゃひゃひゃ! やったぞ! 天使を一匹吸い込んでやった!」 「ん...、だけどなんだか具合がおかしいぞ..?」 「へへへっ......ただで死ぬこのアリババ様じゃないぜっっ!」 瞬間! 『デビルホール』が轟音を立ててはじけとんだ。 アリババ神帝が自らの最大理力で『デビルホール』を打ち破ったのだ。 「ぎゃああああああああああああっ!」 砕け散る 悪根鬼 達。 「今です! みなさん! 行きますよ!」 ロココ一行は『無縁ゾーン』の出口に向かって飛び込んで行く。 何やら不思議な感覚が神帝達の身体を包み、『無縁ゾーン』にいた頃の 吐き気のしそうな胸のムカつきがスーっと消えて行く......。 ※ ※ ※ .....目を開くと、目の前には長い、長い、道が続いていた。 くねくねと蛇行したその『道』は遥か地平線の彼方まで続いている。 そして、不思議な色で彩られ、大小さまざまな惑星の浮かぶ空。 そう、これこそ遥かなる次界へと続くとされている『次界ロード』だ。 「抜けた.....、無縁ゾーンを抜けたんだ.....!」 「やったぜ! 脱出に成功したんだ!」 「やったーーーーーーー!!」 沸きかえる神帝達。 「これも、アリババ神帝 のおかげだな」 「...! アリババ神帝........」 「ありがとう、アリババ神帝。わたし達は必ず次界へと辿り着いて みせます! 例えそれがどんなに苦しい道のりでも、必ず!」 初めての仲間の死に ロココ 達は改めて次界への旅の苦しさを思い知った。 そして堅く心に誓うのだった、友の死を無駄にはしないと。 遥かに続く『次界ロード』に、今、神帝隊は第一歩を踏み出した。 旅はまだ始まったばかりなのだ.......。 ※ ※ ※ 暗い、暗い、空間に、気がつくといた。 何かやらなければならない事があったような気がする。 でもそれが何なのか思い出せない。自分が誰なのか解らない。 ただ、遠く、遠くに見えるかすかな光、それだけが彼を、 アリババ と呼ばれていたその魂を、慰めてくれていた.....。 To be countinued......