#89 Article 362 Posted at 1991/10/13 09:20:09 by TMV (MAP2256) [OWARAI]
Subject: お笑い四姉妹(花束編)
消え渋っていた金星も、とうとう太陽の明かりに負けて遂に見えなくなった頃。マーチ家の玄関にひとりの男が訪れた。その男は家の中を伺っていたが、手に持っていた花束を置いて帰って行った。 一時間後。 M「この花束はどうしたの。ずいぶん高価な物みたいだけれど」 B「ああそれね、ハンナが玄関の前に置いて有ったのを見つけたらしいの」 A「いったいィ誰宛てなのォ。もしかして私ィだったりしてェ」 J「あんたの訳無いでしょ。どれどれ、おっとここにカードがついてるわ」 A「見せてェ見せてェ。いったいィ誰が誰にィ送った物なのォ」 J「だめよ。わたしが読む! なになに、あら宛名がちょっと朝露でにじんでるわ」 M「もったいぶらないで、さあ早く読んで頂戴」 J「”親愛なる・・ここがにじんでるのよ・・M***・マーチ様。あなたのような麗しい女性がいるなどと考えてもいませんでした”」 M「まあ、麗しいだなんて私照れてしまうわ」 A「何処にもォメグなんて書いて無いじゃないのォ」 M「Mが付くのは私だけよ。それに”麗しい”なんて形容詞は私にしか似合わないでしょ。これで決まりね」 J「ちょっと待ってメグ。MはミスのMよ。マーガレットではにじんだ所に納まらないし、メグ・マーチなんて書かないはずよ」 B「とにかく、その先を読めば解かるんじゃないの・・」 J「ナイスアイデア。では早速”面と合って渡す勇気が有りませんので、このような形でお渡しいたします”」 A「うふゥ照れ屋さんねェ。ベスに似合いそうじゃないィ」 B「わたし・・そんな・・」(真っ赤になってうつむいてしましました) J「”あなたを見ると死んだ母の事を思い出します”」 M「いやねぇマザコンよ。エイミー欲しければあなたにあげるわよ」 A「でもォこれがおじさんだったらァ?ちょっとォ危なくないかしらァ」 J「そうね花束の値段から見て、結構お金に余裕がある人みたいね。ベスなんておじさん受けしそうだし。ベスのかしら、くすくす」 B「よしてよジョオ。そんな変態なんて・・」 M「続きは、ジョオ」 J「でした。”これからも元気でいらっしゃてください。あなたのファンより”これで終わりよ」 (TMV「花が紫の薔薇ならベスに決定だね」) A「今ァ何か聞こえなかったァ」 J「別に。それより誰のかしら? 作家として、好奇心がはじけそう!」 M「ローリーからジョオなんてどう。ローリーは金銭的に余裕が有るし、母親も死んでしまっているし」 J「良いセンだけど違うわね。状況証拠はばっちりだけどローリーの性格では直接もってくるはずよ」 A「ローレンスさんからァベスよォ。あの歳でもォお母さまが恋しいのよォ。クスクス」 B「エイミー、怒るわよ。それとも言い付けてあげましょうか?」 A「冗談よォ本気にしないでェ」 J「問題は”ファン”と言ってる事ね。これによって直接の知り合いの可能性が減るわ」 M「じゃあ、知らない人からの贈り物ってことね。ちょっと嫌ねぇ」 J「まず”外で見て”ってパターンかしらね。もちろんベスのピアノを聞いてって事も十分考えられる」 A「それじゃァ私を見てかもしれないのね。わたしって可愛いからァ見初められちゃたのかしらァ」 J「それボツ。ぜぇっ~たいに有りえないわ。それなら私の方がよっぽど確率は高いわ」 A「垣根をォ飛び越す所がァ麗しいのォ?」 J「言ったわね。この・・・」 母「何を朝から騒いでいるの?お隣がびっくりしますよ」 M「あ、お母さま。実は”○△☆□◎▽”なんです」 母「あら、それは私宛てよ」 4「えーーーー」 母「この間、教会で私を見ていた青年がいたの。神父さんにお聞きしたら、お母さまを早くに亡くした人で、ボランティアに熱心な方らしいの。きっとその人ね。こんど合ったらお礼を言わなくては」 4「あ~あ。期待はずれ」 絶対無敵 TMV