#84 Article 581 Posted at 1991/03/15 04:27:25 by MEMOLE (MAP1917) [STORY]
Subject: Re:*40 夜の少年少女世界名作連続ドラマ「小公女ヒラリー」(笑) /552 ............ /147 /146
☆ 夜の少年少女世界名作連続ドラマ ☆ 「小公女ヒラリー」 (第43回)「幸せの素敵な小包」 雪が降りしきる街角で、ヒラリーは、寒さに震えながら一生懸命マッチを売っ ていました。 「マッチ、マッチはいかがですかぁ・・・? 雪の中でも良くつくマッチです よぉ!!」 しかし、誰もマッチを買おうとはしません。ヒラリーは、寒さでこごえた両手 に息を吹きかけながら、懸命になってマッチを売り続けるのでした。 そんなある日、寮母先生が、ヒラリーの事を訪ねてきました。それは院長先生 が、ヒラリーの事を連れ戻したいと言う用件でした。実は、院長先生は、生徒 を学院から追い出したという噂が立つと、世間体に悪いという為に、ヒラリー を連れ戻そうとしたのでした。 ヒラリーには、比較的やさしくしてくれた、寮母先生に頼まれると、ヒラリー は断わりきれずに、また、クレア学院に戻る事にしました。 「お帰り・・・。ずいぶん捜させて、余計な手数をかけさせてくれたものだね ・・・。ま、その件は、いずれ、示しをつけるつもりだけど・・・。ところ で今日、おまえを連れ戻したのは、別に私が、おまえを許したからではない 事ぐらい、見当はついてるんでしょうね・・・? 実は・・・おまえを迎え にやった理由は、これです。」 それは、ヒラリーがいなくなった後で、誰かが玄関にそっと置いていった小包 でした。宛名は、「屋根裏の右側の部屋の少女へ」となっています。屋根裏の 右側の部屋と言えば、ヒラリーが以前居た部屋でした。キャサリンは、左側の 部屋ですから、これは、明らかに、ヒラリー宛に送られて来たものでした。 小包の中身は、ヒラリーの為にあつらえた様な、豪華な衣装でした。その他に も、帽子、それに絹の靴下や下着まで揃っていました。院長先生は、この贈物 が、本当にヒラリー宛の物なのか疑っていたので、ヒラリーに服を着てみる様 に言いました。そして別室で、ヒラリーが着替えている間に、寮母先生はふと 思い付いた考えを、口にしました。 「い、院長先生!!もしかすると、ヒラリーさんには、今までわからなかった 大金持ちの親類でもいたのでは・・・?その大金持ちの親類が急にヒラリー さんの事を思い出して・・・それで、贈物をしてきたんじゃないかと!!」 「まさか・・・!!」 「でも、親類の中にはときどき、風変りな人がいるものですわ!!ことにお金 があって、独身のおじさまなどと言うと、結婚はしたがらないくせに、ちっ ちゃな女の子が大好きっていう人なんかが、良く名作なんかにも・・・」 「ばかばかしいっ・・・!!名作の見すぎです!!」 「着替えて参りました。院長先生。」 ヒラリーが着たその服は、本当にあつらえたみたいに、ぴったりでした。院長 先生は、しばらくそれを見て考えていましたが、ヒラリーの後ろに有力な保護 者がいるとわかると、今までの態度を一変させました。 「ヒラリーさん!!どうやらあなたには、とても親切にして下さる方が、居る ようですねぇ・・・。」 「そ、そんな・・・。」 「い・い・え!!話したくなければ、黙っていてもけっこうよぉ!とにかく、 あなたが、今まで同様、この学院で暮らす事を許してあげましょう!!それ から、もう今日からは、台所の仕事はしなくていいですからねぇ!!」 「はい!!院長先生!!」 ヒラリーは、またあの屋根裏部屋へと戻る事ができました。取り上げられた、 暖かい毛布も返ってきました。 「うわぁぁ!!ヒラリーさぁん!!良かったですねぇっ!!」 「うふっ!!私、ずっと考えていたの・・・。キャサリン!!私に、小包を送 って下さった方は、あの魔法使いさんと同じ方なんじゃ、ないかって!! ・・・私、何とかして、その方にお礼を言わなくては・・・。」 「でも、いったいどうやって、その方に?」 「そうだわ!!あの小包に紙とペンが・・・・。私、手紙を書いてみるわ!! そして、その手紙をテーブルの上に置いておくのよ!!うまくすると、魔法 使いさんが、手紙を届けて下さるかも知れないわ!!」 「まぁ!!素晴らしい考えですわぁ!!ヒラリーさぁん!!」 その夜、ヒラリーは魔法使いさんに、心からのお礼の手紙を書きました。もし 明日の朝、この手紙が無くなっていたら!!・・・その事を、心の中で念じな がら手紙を置いたのでした・・・。 よいこのみんなぁ!!このつづきは、またあしたね!! さあ、いよいよ謎が明かされる(笑) 朗読 MAP1917 MEMOLE