#84 Article 564 Posted at 1991/03/14 02:50:42 by MEMOLE (MAP1917) [STORY]
Subject: Re:*40 夜の少年少女世界名作連続ドラマ「小公女ヒラリー」(笑) /552 ............ /147 /146
☆ 夜の少年少女世界名作連続ドラマ ☆ 「小公女ヒラリー」 (第42回)「雪の日の追放」 「リンちゃあああぁぁぁぁーーーーーーんん!!」 ヒラリーは、リンちゃん人形と両親の写真を持ち出そうと、夢中で、燃えてい る馬小屋の中へと飛び込みました。激しく燃え上がる炎の中を、必死になって ヒラリーは進みました。そして、何とか無事に、リンちゃん人形と両親の写真 を燃やさずに済んだのです。 ・・・しかし、火が消し止められた時には、馬小屋はもうほとんど燃え落ちた 状態でした。院長先生は、ヒラリーに、火事の原因が何だったのか、激しく聞 き始めました。 「お黙りっ!!ヒラリー!!この学院に火をつけようだなんて、おまえという 子は、なんて恐ろしい事を・・・。正直に、白状しなさいっ!!」 「ち、違うんです!!院長先生!!・・・私が駆けつけた時は、馬小屋は一面 火の海で、何故、火事になったのか、私にも・・・。」 「まだ、そんな言い訳を!!おまえは屋根裏から、あそこへ移された腹いせに 火をつけたに決っています!!それにおまえは、前々から私を憎んでいまし た。おまえ以外に、犯人がいるはずはないんです!!」 院長先生は、ヒラリーの襟首をつかむと、そのまま絞め挙げてつり上げようと しました。・・・ヒラリーは、苦しいのを我慢して、じっと院長先生の目を、 見つめました。自分は、嘘などついていないという事を言いたかったのです。 「な、なんです!!その目は!!この、ごう慢な嘘つき娘がっ!!」 「きゃあぁぁぁぁーーーーっっ!!」 院長先生は、上に吊し上げたヒラリーを、そのまま思いっきり床に叩き付けた のでした。・・・そして、ヒラリーの中で、この時、何かがはじけました。 「いったいおまえは・・・これまで誰のおかげで、生きてこれたと思っている んです!おまえをこの家に置いてやった、私の親切のおかげなんですよっ」 「先生は・・・私に親切だった事はありませんでした・・・。」 「な、なんですってぇっ!!」 「・・・それに、ここが私にとって、家だった事もありません・・・。」 「うぐぐぐ・・・で、出てお行きっ!!お、おまえの様な恩知らずは、顔も見 たくない!!うぅぅぅ・・・勝手にどこででも、のたれ死にするといいっ! さあっ!!とっとと、出てお行きっ!!」 「・・・わかりました。院長先生が、そうお望みでしたら・・・その通りに致 します。ごきげんよう・・・院長先生。」 ついに、ヒラリーは、クレア学院を出て行く決心をしました。今の奴隷の様な 生活に、ついに耐えられなくなってしまったのです。しかし、ヒラリーには、 行く所など、勿論あるはずがありません。街の中を、ただ宛もなく、さまよい 歩き続けました。 そんな時です。途方に暮れているヒラリーに、以前、世話になったジミー少年 が、自分のサーカス団に来るよう言ってくれました。しかし、素人のヒラリー には、いきなり空中ブランコなどの曲芸は無理です。ジミーは、ヒラリーにも 出来る、他の働き口を紹介してくれました。 「ふぅーん、なるほどねぇ・・・。そういう事情とあっちゃっ引き受けない訳 にはいかないねぇ・・・。いいとも!!うちで使ってあげるよ!!」 「うわぁぁ!!ありがとうございます!!」 「うちは、マッチを作っている商売だからねぇ!!なぁーに、慣れれば、楽な 仕事さ!!今日からでも、やってみるかい・・・?」 「はい!!お願いします!!」 「・・・さてとぉ、そうは言ったものの・・・あんたはマッチ作りに使うにゃ 惜しい器量だねぇ・・・どうだい!?売る方に回ってみちゃ!!」 「はい!!どんな仕事でもするつもりです!!」 「うん!!いい心がけだね。その心がけが大切なんだよ・・・。」 ヒラリーは、今、勇気を出して新しい生活に飛び込もうとしていました。 ・・・学院を追われ、マッチ売りにまで身を落とすヒラリー・・・。 そんな、ある日、ヒラリーの居ない学院に、ヒラリー宛の小包が届きます。 次回、小公女ヒラリー「幸せの素敵な小包」お楽しみに!! よいこのみんなぁ!!このつづきは、またあしたね!! マ、マッチ買ってください(笑) 朗読 MAP1917 MEMOLE