#84 Article 455 Posted at 1991/03/07 03:30:39 by MEMOLE (MAP1917) [STORY]

Subject: Re:*34 夜の少年少女世界名作連続ドラマ「小公女ヒラリー」(笑) /444 .......... /147 /146

☆ 夜の少年少女世界名作連続ドラマ ☆ 「小公女ヒラリー」

   (第35回)「消えそうないのち」

   度重なる過酷な労働と、想像を絶する栄養失調、加えて慢性的な睡眠不足が
   ヒラリーの身体を蝕んでいました・・・。そして、雨の中での極度の疲労が
   原因となって、ついにヒラリーは、重い病に冒されてしまったのです。

   「院長先生!!あれは、ただの病気ではありませんわ!!早くお医者を呼ば
    なくては!!」

   「いいえ!!あれは、ちょっとした風邪です!それに、少々の熱ぐらいなん
    ですか!!騒ぐことありません!!」

   「でも・・・この学院は他にも、たくさんの生徒さんを預かってますし・・
    もし、その生徒さん達に病気が移って、広がったりでもしたら・・・親御
    さんの心配は勿論のこと、この学院の評判が・・・!」

   「この学院の評判?・・うぅぅぅ・む・・・しかたがありません。一番安い
    お医者でかまいません!!すぐ、呼んで来るんです!!」

   やってきたお医者さんは、診たて違いが多い事で有名なお医者さんでした。
   そのうえ昼間から、お酒の匂いをプンプンさせているヤブ医者だったのです。

   「あのぉぅ・・・いかがでしたでしょうか・・・?」

   「ングングング・・・ぷふぁーっ!!そう・・・わしの診たてでは、相当に
    やっかいな病気の様です。・・・つまり、恐ろしい命取りの伝染病・・・
    見当がつかんかね?」

   「ま、まさか・・・コ、コ・・・。」

   「かわいそうじゃが、手遅れの様じゃ・・。とにかく、他の生徒さんに感染
    らんよう、あの部屋には消毒薬を撒く必要があるな・・・。」

   「は、はい・・・。まったくヒラリーの為に、こんな目に会わされるなんて
    ・・・・この学院から、そんな病人が出たと知れたら・・・経営はメチャ
    メチャです。絶対に秘密にしなければ・・・!!」

   ヒラリーの部屋には、消毒薬が撒かれ誰も近寄ってはならない事になりまし
   た。しかしドリスだけは、夜中になってから、こっそりとやって来ました。

   「あっ!!ドリスさん!!」

   「キャサリン!!あたし、ヒラリーの事が心配で・・・。ねぇっ、ヒラリー
    はずっとこうだったの・・・?」

   「はい・・・。せめて、この熱だけでも下がってくれればいいんですけど」

   「熱が?、そうだわ!!そうよキャサリン!!私の叔母さんなら、熱を下げ
    る薬を持っているかもしれないわぁ!!私、これから、叔母さんの家に行
    ってくる・・・。」

   「待って下さい!お薬は、私がもらってきます!こんなに、夜遅く生徒さん
    が町に出たら大変です。ドリスさんは、ヒラリーさんのお側に居て下さい
    ・・ヒラリーさんも、きっとドリスさんに側に居てほしいと思ってます。
    それじぁ、叔母さんの家を教えて下さい。」

   暗い夜道を・・・。森の中を・・。キャサリンは、ヒラリーの為に一生懸命
   走りました。そして、やっとの思いで、熱冷ましの薬を受け取ると、急いで
   クレア学院へと戻ったのです。

   「さあ、ヒラリーさん、私の叔母さんのお薬よ!!飲んで!!」

   「げほっげほっ・・・んぐっ・・・」

   ヒラリーは、苦いお薬を我慢して飲みました。

   果して、ヒラリーは、元気になれるでしょうか・・・?
   そして、ヒラリーを待ち受ける次なる試練とは・・・?

   よいこのみんなぁ!!このつづきは、またあしたね!!

   過酷な労働、栄養不足、睡眠不足、あ、私の事だぁ(笑)MAP1917 MEMOLE 朗読