#84 Article 421 Posted at 1991/03/04 09:11:13 by MEMOLE (MAP1917) [STORY]

Subject: Re:*31 夜の少年少女世界名作連続ドラマ「小公女ヒラリー」(笑) /415 ......... /147 /146

☆ 夜の少年少女世界名作連続ドラマ ☆ 「小公女ヒラリー」

   (第32回)「壁の向こう側の秘密」

   今日も院長先生は、ベッドで朝食を取っていました。食事の世話係はヒラリー
   の仕事になっています。暫くして、そこへ寮母先生がやってきました。

   「ねえ!院長先生!お聞きになりまして? お隣に越してきたご主人の事?」

   「お隣がどうしたと言うのです!?」

   「なんでも近所の噂ですとね・・・インドで大鉱山を経営してらした大金持ち
    のイギリス紳士なんですって!!」

   「インドで大鉱山を!?」

   「ええ!!・・・御病気とかで引き上げてみえた様子なんですけど、まだ30
    代で、そのうえ独身なんですってぇ!!」

   「な、な、なにが、なにがインドで大鉱山よ!!・・・・ふんっ!!ここにも
    いますよ!!ダイヤモンド鉱山とかで、散々人をだまして・・・、挙げ句の
    果てに、破産して死んだ男のやっかい娘がね!!・・・まったく、思い出す
    だけでも腹が立つわ!!大方、となりの男もインドで、ひとやま当てようと
    した山師に決っています。病気ならけっこう!!いずれどこかへ出て行くで
    しょう!!わざわざ、つき合う必要など毛頭ありませんからね!!」

   ヒラリーは、自分のお父さんの事が、悪く言われたので、悲しくなりました。
   自分の事なら、どんなに酷い目に会わされても、我慢出来るヒラリーでしたが
   大好きなお父さんが侮辱されるのは、耐え難い事でした。

   ・・・その頃、壁の向こう側では、その謎の紳士が、自分の顧問弁護士と何か
   相談事をしていました。

   「君は私の顧問弁護士として、充分に私の苦しみを解っていてくれるはずだな
    ・・・。」

   「勿論ですとも・・・。」

   「私はどんな事をしてでも、ラルフの大切な娘を捜し出さなければならないの
    だ・・・。生きていればどこかにいるはずだ・・・。その子が頼る者もなく
    お金にも恵まれていないとしたら・・・それは・・・私の責任なのだよ・・

    かわいそうに・・・その子は我々がここに、こうしている今もどこかで辛く
    苦しい生活を続けているかも知れないのだ・・・。

    ラルフは、一人娘の事をよくふざけて、私の小さな奥さんと呼んでいたよ。
    ・・・こうして、この青い空を見つめていると、元気だった頃のラルフの顔
    が浮かび上がってくるのだ・・そして・・・どうしても、その子を捜し出さ
    なければならないのだ・・・はあはあはあ・・・ぐぐぐ・・・」

   「気をお静めください!!。・・・お話の様子ではその子の亡くなった母親は
    フランス人だったようですね・・・。」

   「その通りだ!!だから私は、ラルフが一人娘を留学させた先は、パリに違い
    ないと考えているんだよ・・・ああ、確かな証拠は何一つない・・・。あの
    ラルフが一人娘の教育を、是非妻の母国でと考えるのは当然の事だろう。」

   「解りました。では早速、パリ中の寄宿学校を当って手がかりを捜して参りま
    しょう。」

   「頼む!!私が自由に動ける身体なら、ぜがひでも君といっしょに行くところ
    なのだが・・・。」

   「御心配なく・・・しかし、せめて、その子の本名だけでもわかっていたら、
    話は早かったのですが・・・」

   「それは、残念だが無理だよ・・・。私はその子の本名を聞いたかどうかさえ
    思い出せないでいるのだ・・・あああぁ・・・きっと、あの恐ろしい熱病が
    ・・・ううう・・・私の記憶を根こそぎ焼き払ってしまったのだ・・・。」

   ・・・果して、この謎の紳士の捜している少女とは?
   ・・・そして、ヒラリーを待ち受ける新たなる運命とは!?

   よいこのみんなぁ!!このつづきは、またあしたね!!

     恐ろしいセーラ熱病感染者(笑) 朗読 MAP1917 MEMOLE

   PS.げ!寝過ごしてしまったぁぁぁぁ!会社に行かねばぁぁぁ!!