#84 Article 332 Posted at 1991/02/25 00:39:06 by MEMOLE (MAP1917) [STORY]

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☆ 夜の少年少女世界名作連続ドラマ ☆ 「小公女ヒラリー」

   (第25回)「一日だけのシンデレラ」

   突然、クレア学院に、市長夫人が見学に来るという手紙が来ました。この手紙
   を見て院長先生はあわてました。それには、以前見学した時に聞いたヒラリー
   の美しいフランス語を、楽しみにしていると書いてあったのです。

   散々悩んだ末、院長先生は、ヒラリーを一日だけの代表生徒とさせて市長夫人
   を欺こうと計画しました。院長先生の命令で、ヒラリーはドリスから服を借り
   ると、それまでの貧しい服を脱いで着替えました。そして、フランス語の授業
   で、とてもきれいな暗唱をして、市長夫人達を感心させたのでした。

   感心した市長夫人は、ヒラリーにフランス語を教えさせてはどうかしら・・?
   と院長先生に提案します。ちょうど、給仕をしていたキャサリンが、それを聞
   いてヒラリーに知らせてくれました。

   「ヒラリーさん!!大変ですぅっ!!市長夫人のお勧めで、ヒラリーさんは、
    初級者組のフランス語の先生になるんですって!!」

   「うわぁぁぁーい!!ヒラリーお姉さまぁぁ!うれしいっ!!あたしの先生に
    なってくれるんだあっ!!うわぁーい!!あたし達の先生に、ヒラリーお姉
    さまがぁ!!ドリス!!ヒラリーお姉さまが、教えてくれるのよぉ!」

   「ねえっ!!ヒラリー。私もイザベルと同じ初級者組にいれてね!!だって私
    が、フランス語が苦手なの知ってるでしょ!?」

   「うふふふっ!!まあ、ドリスったら!!」

   それから、市長夫人が帰ると、ヒラリーは院長先生に呼ばれました。

   「いいですか!ヒラリー!!おまえに初級者組のフランス語を教えさせる事に
    したのは、私の深い思いやりからです。・・・それを忘れないように!!」

   「はい!!院長先生・・・。」

   「・・・ん?・・・ん?」

   「はぁ?」

   「ヒラリーっ!!感謝の言葉を延べるべきです!!」

   「あっ!はい!!ありがとうございます!!院長先生!!」

   「ふむ・・・。それから、もう一つ。フランス語を教える様になるからって、
    おまえの身分が変わったり、今までの仕事が減る訳ではありません。台所の
    仕事は今まで通りやって貰います。・・・さあぁぁ!!いつまでそんな服を
    着てるんです!!は、早く、元の服に着替えて働くんですっ!!」

   「はっ、はい!!院長先生!!」

   明日から、イザベル達にフランス語が教えられる・・・。そう思うとヒラリー
   は今まで通り、つらい仕事に戻っても頑張ろうと思うのでした。

   ああぁぁっ!! 耐えろ!!ヒラリー!! くじけるな!!ヒラリー!!
   がんばれ!! ぼくらのヒラリー・ウェントワース!!

   よいこのみんなぁ!!このつづきは、またあしたね!!

   う・・4時間しか寝とらん!もう寝ます(笑)朗読 MAP 1917 MEMOLE