#84 Article 286 Posted at 1991/02/21 04:21:16 by MEMOLE (MAP1917) [STORY]

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☆ 夜の少年少女世界名作連続ドラマ ☆ 「小公女ヒラリー」

   (第21回)「涙の中の悲しみ」

   パットは、あの事があってからヒラリーを、更に苛めるようになりました。
   部屋の掃除の事で因縁をつけ、院長先生に告げ口をしたのです。

   「パトリシアさんから聞きました。特別室の掃除を怠ったそうですね!!」

   「いいえ、お掃除は、きちんといたしました。ご覧になっていただければ、
    お解りになられると思います。」

   「ヒラリー!!おまえは、自分の掃除の後を、この私に点検しろって言うん
    ですか!? ヒラリー!!パトリシアさんは、この学院の特別生徒です。
    そのパトリシアさんに反抗するようなまねは、今後いっさい許しませんか
    らね!なんです、その目は!早く、台所へ行って仕事をしなさいっ!!」

   ヒラリーは、じっと我慢しました。人に軽蔑されたり、意地悪されたりした
   時には、いつもお父さんの事を思い出して、それを耐えて来たのでした。
   ヒラリーが、つらい台所の買い出しの仕事を済ませて戻って来ると、意地悪
   な料理人が、突然怒り出しました。

   「なんでぇ!!肝心のジャガイモが抜けているじゃねえか!!」

   「あのぉ・・・この書付けには、ジャガイモの事は書いてありませんでした
    けど・・・。」

   「なにぃ!!書いて無くったって、口でちゃんと言っただろう!!すぐに、
    行って買ってくるんだ!!」

   この料理人は、自分のミスを胡麻かそうと、更に厳しい口調で言いました。
   本当は、すっかりジャガイモの事など忘れていたのです。
   キャサリンが、恐る恐る、言い出しました。

   「あのぉ・・・ヒラリーさんは、お昼もまだ何も食べていないんです。買い
    出しは私が行きますから・・・。」

   「うるせぇ!おまえはひっこんでいろ!!さあ、早く行ってくるんだ!!」

   ヒラリーは空腹を我慢して、もう一度、買い出しに行かなければなりません
   でした。ちょうど、雨が降ってきました。どこの店ももう閉まっています。
   ヒラリーは雨の中を、別の市場へと走り出しました。・・・しかし、途中で
   靴が壊れてしまいます。

   ヒラリーはしかたなく、そのまま片方の靴を脱いで歩き始めました。いつし
   か靴下は擦り切れ、ヒラリーの格好は、ずいぶんひどい有様になっていまし
   た。それでもやっと、ジャガイモを見つける事が出来たヒラリーは、帰り道
   を急ぎます。

   「あうっ・・・いたっ!!」

   ヒラリーは途中で、石畳に足をひっかけて、転んでしまいました。道端には
   買い物のジャガイモが、散乱しています。ヒラリーが困っているのを見て、
   衛兵さんが、ジャガイモを拾うのを、手伝ってくれました。

   「うふふっ!!ありがとう!!衛兵さん!!」

   ヒラリーは、この親切な衛兵さんに、ニッコリと微笑みかけるのでした。

   ああぁぁっ!! 耐えろ!!ヒラリー!! くじけるな!!ヒラリー!!
   がんばれ!! ぼくらのヒラリー・ウェントワース!!

   よいこのみんなぁ!!このつづきは、またあしたね!!

      薄幸美少女虐待アニメが好み(笑) 朗読 MAP1917 MEMOLE