#82 Article 2231 Posted at 1995/01/10 00:06:21 by ASA (MAP2105) [SATO]

Subject: Re: ふりかえるな!ガンダム /2213

その論文、ワタシも読みました。実はよそのネットでガンダムから始まった論
争を長々とやっていたもので(でもいいかげん終息しつつあるかな……書き込ん
でもレスが遅い(^_^;))、これは面白いとばかり買っています。

 かねがねガンダムシリーズに、初代に出ていたような魅力的な大人が出てこな
くなってしまったのはなぜだろうと思っていたんですが、富野由悠季自身が(意
識するとしないとに関わらず)革新を唱えつつ退行していた、というのはその答
えになりうるでしょう。

 ただ、「高度なドラマ性」だけがアニメの生きる道だとは思わないんですよね。
例えばGガンダムが「『ガンダム』以前のロボットアニメのパターンに逆戻り」
していて「高度なドラマ性など期待しうるはずがないことは明らか」だというの
は違うだろう、と思うんですよ。少なくとも、娯楽活劇への道が「高度なドラマ
性」への道と平行線をたどることはないですよね。(Gガン今回も面白かったし
(^_^))

 必ずそうである、とは断言できませんが、思想というまでもないような考え
(例えば差別意識)がちょっとした台詞や登場人物の行動に出てしまうようなこ
とってのはありますよね。
 ワタシは山田風太郎の大ファンで、この人の小説はまさにドラマ性と娯楽性が
表裏一体となった最高の作品なのですが、その原点が青年期に迎えた終戦にあっ
たということが、『戦中派不戦日記』という当時の日記の中にまざまざと刻み込
まれていて、衝撃を受けたことがあります。これは、作家の思想が作品に反映さ
れているという一例でしょう。(そんなこと考えなくても風太郎作品は面白いん
ですがね(^_^;))

								  ASA