#8 Article 1024 Posted at 1989/08/20 17:25:41 by W.M. (MAP009) [TOP]
Subject: トップ ヲ ネラエ! ダイ5ワ
トップをねらえ! 第五話 「お願い!! 愛に時間を!」
「あの子には、未来が欲しいの」
まだ高校生のノリコに対して、すっかり母親になってしまっているキミコ。
「敵が7分で黒が3分」
なかなかしゃれたセリフだと思っていたら、やっぱり元ネタがあったの
ですね。実生活でもいろいろと応用がきくので、すっかり有名になってし
まいました。
「80天文単位・・・ほぼ冥王星の軌道直径と・・・」
こういう説明をぼそっと言ってくれるところが、好きです。
「それなら、俺の所になんか、来るな」
げっそりとやつれている、オオタ中佐。
(無言のシーン)
雨の音ばかり。2人が何を言ったのかは、後の方になってでてきますが・・・。
血を吐いて、倒れるコーチ
劇場で初めて観た時に、どうしてここでドッと笑い声が上がるのか、わ
かりませんでした。いくら宇宙放射線病だからといって、登場人物が苦し
んでいるシーンでゲラゲラ笑うというのは、私にはちょっとなじめません。
笑うことができる作品だからといって、必ず笑わなければならないという
ことはないのですし。
「・・・2人合わせれば炎となる。炎となったガンバスターは無敵だ・・・」
「はい、コーチ」
病いにすっかり身体を蝕まれたコーチが、気力でノリコに何かを伝えん
とし、それにノリコも答えます。
「そんな、コーチ、いやだ」と言うセリフも好きです。
「アマノを、守ってやってくれ」
今まで、ノリコのあこがれであり、目標であったおねぇさまを守る。こ
れは、少し前のユングの、「他人は、自分と同じ人生を歩めない」という
セリフと合わさって、ノリコがもう一段、何かを乗り越えなければならな
いことを暗示しています。
「・・・他にどういった作戦があるというんですか。ありはしませんよ」
このセリフも、一躍有名になってしまいました。
「すぐじゃないわ。地球では、半年たつのよ」
何か考えこんでいるおねぇさま。
「とてもめげてはいられないわ」
と、自分自身にもいい聞かせているが・・・。
「あなた、わかってないのね」
とうとう、心の中に押さえ込んではいられなくなってしまう。
「これから、おねぇさまと2人だけの時間が流れ始めるんだわ」
そして、皆の世界は2人をとりのこして先に進んでしまう。おねぇさま
は、あれからしばらくの間、口をきいてくれない。
話はかわりますが、コクピットの時計の0の表示に横棒が入っているの
は、私には気に入りません。8と見間違えやすいと思うのです。もし普通
の0と異なる表示にしたかったのならば、例えば0の中央に・を入れると
いうように、他の数字と間違いにくくなるようにしてほしかったです。
「いくわよ、ノリコ」
「はいっ」
今までの敵との戦いの経験もあって、ビーム砲が、あきらかに強力にな
っていますね。
「もうだめ、これ以上行きたくない」
と言って、減速してしまうおねぇさま。その後の無線通信が正常に行わ
れているところをみると、おそらく減速は瞬間的なものだったのでしょう
(おねぇさまのコクピットの窓から、ヱクセリオンが見えることからもわ
かります)。しかしおねぇさまは、もうすっかり戦意をなくしてしまって
います。
「本当はあのとき・・・」
雨音のシーンでの会話が、ここから推測できます。
おそらくアマノカズミは、コーチになにかやさしい言葉をかけてほしく
て、そのさそいを言ったのでしょう。そこに甘えを、依存心を、何億・何
十億という人々のためではなく、自分にとって大切な1人のために行動し
てしまう心を感じたコーチは、平手打ちによって、それをはねのけます。
人類のためにガンバスターで戦わなければならない彼女にとって、そのよ
うな心は、あってはならないものだと感じたのでしょう。
それにしても、ここまで惚れられているコーチがうらやましいです。
「私達は、私達は、必ず勝たなきゃいけないのよ」
必ず勝て、といったセリフは使われ過ぎていることもあって、たいてい
の場合、何も心に響いてこない、うすっぺらなセリフになりがちなのです
が、この作品では、状況とセリフの積み重ねで、非常にうまく盛り上げて
いると思います。
「お願い、カズミ、戦って!」
あぁ、いい。いいなぁ。
おねぇさまをカズミと呼ぶ。とうとうノリコにとっての目標が、おねぇ
さまではなくなったのです。越えるべき壁を越えたのです。ノリコがおね
ぇさまを(いや、アマノカズミを)導けるようになったのです。
ノリコがこのセリフを叫ぶときのアップも好きです。本当に、大型モニ
タを買っておいてよかった! と思います(まだ借金が残っているけど)。
「合体しましょう!」
観て、思わず心が踊るようなロボットの合体シーンなんて、本当に何年
ぶりでしょう。なんだか知らないけど、ともかくいい。斧やバットが見え
ようがどうしようが、なんでもいい。これが、これこそがロボットの変形
合体というものです!
「おねぇさま、あれを使うわ」
「えぇ、よくってよ」
合体して、炎となったガンバスター。2人にも余裕のようなものが感じ
られます。この、おねぇさまのセリフも好きです。
スーパーイナヅマキィーック
強い、これは強い! しかし、まだこれは手始めにすぎない!
ヱクセリオンの上に降り立つガンバスター
光る眼といい、腕を組んで立つ姿といい、これが、これが地上最強のマ
シン兵器! この勇姿の前には、ノリコとガンバスターの腕の組み方が逆
だなんてことは、ほんの些細な問題に過ぎません。
「合体したガンバスターを、ただのマシンと思わないでよ」
「コーチの、コーチの、コーチの心がこもってるんだからぁ!」
第4話では、必死で防いでいた敵からの攻撃も、今では片手で軽いもの
です。完成したガンバスターの強さを示す1シーンです。
ともかく、強い。久しく忘れていたような、圧倒的な強さというものを
観ることができます。これが、これが本当に強いというものです!
ホーミングレーザーとバスターシールド
なんだかバスターシールドのほうの人気が高いようですが、私はホーミ
ングレーザーのほうが好きです。バスターシールドは、特別な材料と技術
によって実現できなくはないかもしれませんが、ホーミングレーザー、こ
ればかりはちょっと想像の域を超えています。
「そのとおりよ、だから、邪魔しないで」
「そんなもので、私達がやられると思って!」
このあたりのセリフが、あまりにも芝居がかっていてどうも、という意
見もあるのですが、私は好きですね。なんというか、いわゆる「型」です。
日本でなければ作れないところだと思うのです。
このセリフについて、「宇宙怪獣には言葉は通じない」などということ
を言う人がいるそうですが、私には、まったくマトがはずれた意見としか
思えません。この一連のシーンは、そんなことを考えながら観るべきシー
ンではない、ただただ、ガンバスターの強さに感動するシーンだと思うの
です(まぁ、人はそれぞれ、さまざまですがね)。
2匹のプレス怪獣
に、はされまて、一見ピンチに見えるガンバスター。しかし2人の表情
には余裕すら感じられる。そして、
「コーチの作ったガンバスター、甘く見ないでほしいわ」
ここでのノリコのアップも好きですね。ダブルバスターコレダーでは、
腕からでる電極も千鳥配列になって、前回とは威力倍増です。
なお、一部には意見では、ノリコは両手・両足はもちろん、指一本にい
たるまでガンバスターの動きに影響してしまうので、武器の選択とその出
力の指定は音声によって行うという説があります。
さて、合体からここまで、バックには「Fly High!」が流れてい
るのですが、曲とシーンが非常によくマッチしていると思います。なんとい
うか、わくわくしてしまいます。
余談ですが、私はCDでこの曲を聴きながら道路を歩いていたところ、自
分が無敵になったかのような錯覚におちいり、あやうく自動車とぶつかりそ
うになったことがあります。
「好きです、コウイチロウさん」
優しい眼でカズミを見るコーチ。もう、どんなに甘えてもいいのです。
なんだか、急に子供になったみたいなおねぇさま。
「ごめん、ごねんねスミス。もう泣かない約束だったよね。でも、キミコは
誉めてくれるわよね。ね、パパ」
第4話で、「もう泣かない、誰にも頼らない」と言ってからこれまで、
とうとうノリコは、地球を救える(そして、救った)戦士になれたのです。
ガンバスターの色は「るくしおん」と同じ色。ガンバスターの前に立ち、
パパに話しかけるノリコ。
MAP009 / W.M.