#75 Article 148 Posted at 1991/06/18 14:41:10 by ユ-サク (MAP1754) [CONAN]

Subject: Re: Re: Re: ギガント(突然ですが) /147 /145 /144

「コナン」の話が出たのならば、やはり我慢出来ない。遅いRESですし、かなり長く
なってしまいましたが、書き込ませてもらいます。
少々固い話になっちまいますが、ご用とお急ぎでない方は、付き合ってちょ。

昔、アニメ作品はちゃんと「映画」をしていました。
「映画」とは、なんだろか?…観る者を限定せず、文句なしに楽しませ、心の底から笑わせ、泣かせ、魂を揺さぶるほど感動させ、後に一生の思い出を残す。それが「映画」。
(今の日本映画界の映画は、「映画」になってないのが多いですけどね-。)

そして過去には確実に、それくらいのレベルの、世界に胸を張って誇れる作品が数多く
あったわけです。
「ホルス」「ハイジ」「三千里」「パンコパ」「ガンバ」「宝島」「アン」「コナン」。付け加えるなら、第1作目の、「ヤマト」と「ガンダム」も入れていいかな?

しかし、今のTVアニメには、そ-ゆ-作品は、まるっきり無くなっちまいました。
…あ、ここでちょっと言っときたいのは、今のアニメがダメ、と言ってる訳では決して
ないのよ。…現在やってる作品にも、わたしゃ大大大好きな物が沢山あります。

個人的な話で大変恐縮ですが、具体的に気に入ってる作品名をあげると、「てやんでえ」「ようこ」「チンプイ」「ライジンオ-」ですね(^_^;)。
…しかし、これらの作品は、現在アニメが急速に作る力を失っていると思われる「キャ
ラクタ-造り」を満たしてくれたから個人的に気に入っているのであって、前記の「映
画」のレベルとは…やはりかけ離れてしまっている訳です。
(「ライジンオー」は「キャラ造り」とゆ-のとはちょっと違うけど)

食べ物に例えると、判りやすい。

「てやんでえ」は、縁日で売っている、合成着色料ギラギラの怪しげな駄菓子の魅力。
「ようこ」は横町のパン屋の、焼き立てフカフカのメロンパンの魅力、ってとこかな。
「チンプイ」は、栄養学的にも考えこまれた、理想的なおやつのケ-キ、かね。

でも、やはりこれらの作品は、「映画」のレベルの作品…プロの料理長が生命を賭けて
真剣勝負で作った本物のコ-ス料理には例えしようと思っても、なりはしない訳です。
既に方法論からして違うので…。

昔、アニメ作品は、「おおごちそう」でした。
毎日食べられるもんじゃない、たまぁに、それこそ頬っぺたがとろけるほど美味しい物
を食べるからこそ、…ああ美味しかったなァ、楽しかったなァ、食べてる皆んなの顔も
ニコニコしていたなァ、…と下手すりゃ、一生の思い出に残る訳で。

しかし、今のTVアニメには、そのごちそう…スキヤキも、おすしも、ステ-キも、
コ-ス料理も、皆なくなっちまいました(笑)。

くり返していいますが、決して今のTVの作品達をけなしている訳ではありません。
インスタントラ-メンだって、もちろん美味しい。
定食屋のおばちゃんが作る、コロッケ定食の思わずホッとする懐かしさ、これは間違っ
ても卑下できるモンじゃありません。
しかしながら、今のTVアニメ界の現状は、前記の「おおごちそう」的作品が無くなっ
て、スナック菓子やほか弁ばっかりになってしまった世の中、と言えるのではないか…
と思う訳です。

毎日食べるのはスナック菓子やほか弁。おお、凄いぞ!あっちの店のほか弁にはエビフ
ライがついてる!おお、このスナック菓子の付録のキャラクタ-カ-ドは可愛いぞ!

…………だから、決して今のアニメをけなしてる訳じゃないってば!ワタシも好きなん
だってば、そ-ゆ-の(笑)!!

で、話を元に戻すと、「未来少年コナン」とゆ-作品は、アニメ作家が自分の思う通り
に「本当のアニメ」と思えるオリジナル作品を作り、作家主導でTVに放送させた最後
のTVアニメだった…と思う訳です。
そして、まぎれもなく「映画」でした。
最終回で新大陸に向かっていくバラク-ダ号にかぶせて「おわり」の文字が出た時は、
飛び散るナミダを押える事が出来ませんでした。その晩はなかなか寝つけませんでした。あの連中の今後が気になって、それこそ夢にまで見たものです。

…何故、そ-ゆ-作品が無くなってしまったのか?…薄利多売をするスタジオがいけな
いのでしょ-か?…いや、スタジオだって一生懸命やってます。それは、ひょっとして
TVとゆ-媒体が、「割りに合わなく」なってしまったからかも知れません。
お客になる子供達の数が減った、とか。視聴率が取れないから製作費を削る、製作費を
削るから視聴率が悪くなる、とか…。いわゆる「構造不況」ってヤツですね。

まぁ、Kartithさんのご覧になった「再編集版コナン」の様に、人の作品を勝手にグチ
ャグチャに編集して堂々と劇場にかけるドロボ-ヤロ-(言い過ぎか(笑))がいる事も
問題ではありますが(^_^;)。(まぁ、でも法律的には著作権は会社側にあるので何ら
やましい所はないんですけどね。やっぱり作家が著作権を手離すからいけないのだ)

この「著作権」って所も、宮崎さんはアニメ作家のお手本の様な事をやっていて、頭が
下がります。スポンサ-や局側に「あれをしろこれをしろ」と言われてヒ-ヒ-言って
るアニメスタジオを尻目に、「いい物を作れば、人気は取れる。人気が取れれば、文句
はあるまい」と徳間を足掛りにクロネコヤマトをスポンサ-に引っ張って来たりして、
縦横無尽の大活躍。「自分の作品を、作家が自分自身の力で世の中に送り出す」って事
をやっているのは、今では宮崎さん位ではないでしょ-か。

ずいぶん長くなっちまいました。
で、何が言いたいのかとゆ-と、「コナン」を好きな貴方は「本物」を知っている、
胸をはって下さい、と言いたいワケです。わたしゃ。

ここでちょっと、蛇足。
去年は「ナディア」とゆ-作品がありましたが、あれは作画があまりに見事だったので
思わず1話などを観て「ついに”映画 ”的レベルの作品が帰って来たか!」と小踊り
したもんだったんですが、最終回まで観て考えが変ってしまいました。
私自身はガイナックスを買っています。今の時勢で宮崎さんみたいな仕事の出来る連中
は、あいつらだけだと思っています。…しかし、「ナディア」とゆ-作品は前記の例え
で言うなら、内容はインスタントラ-メンなのに、見てくれはフランス料理フルコ-ス
なみに「擬態」した…とでもいうべき物だったのではないかと、思う訳です。。
看板立てて中身なし…「羊頭狗肉」「六尺の大イタチ」ってヤツですかね?「トップ」
みたいに訳判らなくて面白いの作ってる方が、少なくとも”迷惑 ”じゃないわなぁ。
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ。違う(笑)。
何故 ”迷惑 ”なのかとゆ-と、最近のアニメファンはひょっとしてこの文章の最初に
挙げたような傑作群に今だ触れていないんじゃないか、と思ったからです。……余計な
お世話かも知れませんが…。
「本物」を知った上で、キャラクタ-が可愛いだけが取柄(苦笑)のよ-な作品をカル
ト&ミ-ハ-的にワィワィ騒ぐのは楽しいし、ワタシもそ-ゆ-ノリは大好きなのです
が、「ナディア」を「本物」だと捕えて、そこから出発されると、……ちょっと。
このネットの方々は皆真剣な研究者ですので、無論そんな事は無いと思いますが…。
(いやぁ、おせっかい以外の何物でも無いですね。これ。すいません。)

ここで声を大にして言いたい。あぁようやっと結論に辿り着いた。な、長かった(笑)。
今はビデオやLDで簡単に手に入るのですから、是非過去の傑作群を、観て下さいッ!
「コナン」とか「ハイジ」とか「ホルス」とか「パンコパ」とかを、観て下さい!

必ず、貴方の一生の思い出に、大事な宝物になりますッ!保証します!

ゆ-さくでした。長くてゴメン。