#74 Article 14722 Posted at 1997/05/16 00:49:42 by まろ (MAP5863) [VIRTUALON]
Subject: Re:*29 わたしも、ばぁちゃろん☆ /14719 ......... /14280 /14279
仕事中に思いついたお話。 ----------------------------------- 「コミュニケーションルーム」仮想現実世界である電脳空間(サイバーネット)内に 作られたバーチャロイド(VR)達が集まり、情報交換を行う部屋である。 VR達の溜まり場という表現が正確なのかもしれない。 現実世界においてVR達が集まる部屋を作るとなると施設の場所と建設コス トの問題から不可能である。このため、コミュニケーションルームは電脳空間 内に作られている。 この中の出来事はすべてデータ上のモノであるが、VR達にとっては現実と 変わらない感覚で体験できるので、試験データの採取にはうってつけであった。 部屋のドアが開き、テムジンが入ってくる。中にはすでに4機のVR達が集 まっていた。 シュミレーションのモニターを見ながら戦術を話あっているライデンとベル グドル。 VRのゴツイ手を器用に使いながら、カード遊びに興じるアファームドとバ イパー2、カード遊びに興じるVRというのも変ではあるが、バイパー2の開 発チームの一人が趣味で作ったプログラムであり、これを気に入ったバイパー 2がココに持ち込んだモノである。 VRの中ではバイパー2が一番強く、アファームドはムキになって勝負を挑 んでいるがプログラムに細工がしてあるので勝負を挑む事自体が無駄なのでは あるが。 二人(?)の横を通り過ぎて、ライデンとベルグドルとの話にテムジンが加わり、 アファームドの負けが込んできたところにフェイ・イェンが入ってくる。 「ネェー、ネェー、見て見て、そこで良いモノ拾ったのぉ~」 フェイ・イェンの高くてよく通る声に負け込んでいたアファームドがこれ幸 いに反応する。「何があったんだ?」 バイパー2もいっしょになってフェイ・イェンの手許を覗き込む。 「ナンだコイツ!?」バイパー2がソレを指でつつく、その横でアファーム ドが一瞬にして後ずさっていた。それも脚部のターボ駆動を全開にして。 「オ、オイ、そ、それは、、、」アファームドはどもりながら必死に言葉に しようとしていたが、警告としては遅かった。 「それはヤガランデだ!」 「へっ?」バイパー2がマヌケな答えをした時には閃光がはしっていた。 ヅガーン、 バイパー2が一瞬にして崩れ落ちる。 フェイ・イェンに抱かれていたのは、サイズこそ手のひらサイズだが、まぎ れもなく「ヤガランデ」だった。カラーリングはフェイ・イェンと同じピンク。 「どう、お揃いなのカワイイでしょ?」にっこりと笑いながら問うフェイ・イェ ンに、バイパー2が心配できたテムジンは一瞬にして凍りつく。 「バイパ-2の事はまかせろ!」いつのまにかバイパー2を担いだアファー ムドが部屋を出ていく。 ライデンに助けを求めようし首を巡らすが、ライデンとベルグドルは戦術論 に忙しそうでこちらを見ていない。いや、無視してるだけか。 「ねぇ、ねぇ、どう?カワイイでしょ?」脳天気に笑っているフェイ・イェ ンが怖い。そして、その手の中にいるヤガランデはもっと怖い。 「あ、ああ、確かに可愛いピンク色だよ。」ひきつりながらも答えるテムジン。 頭の中は完全にパニクっていた。 「そうよねぇ~、ん~イイコ、イイコ」にっこりと笑ってヤガランデの頭を撫 でるフェイ・イェン。「テムジンをなでてみる?」 (だ、誰か助けてくれぃ~~!!)心の中で叫ぶテムジン。 と、その時、ドアがひらいた。 なにかを持ったドルカスとバルバスバウが入ってくる。 「ド、ドルカスいいトコロにきた!」天の助けとばかり駆け寄るが、その手 に持ったモノは、、、ドルカスカラーのオレンジのヤガランデ!! 「!!?」そして、無意味に踊るバルバスバウの背中にはカラーバリエーショ ン豊富なヤガランデ達。 「そこで拾ったの。」嬉しそうに話すドルカス、「わぁ~、色々といるぅ~」 無邪気に喜ぶフェイ・イェン、そして無意味に踊り続けるバルバスバウ。 「ピピピィ~!」いっしょになって喜ぶヤガランデと四方八方に発射される レーザー、、、「う、うあぁぁ~」レーザーが直撃して絶叫するテムジン。 この日バイパー2とテムジンはメンテナンスルームでうなされていた。 ああ、合掌、、、 ヤガランデ、それはVRにとって恐怖の象徴、シュミレーションのバグによ り極希れに現れる謎のVR。 しかし、ココでは捨てネコのように拾われてくる事もあるらしい(笑) ----------------------------------- 仕事中になに考えてんだか(笑) まろ(MAP5863)