#72 Article 1724 Posted at 1991/08/01 19:53:54 by 根本 剛志 (MAP1144) [NO.R01]

Subject: Re:*36 「内木さんが21世紀に」:意見と感想(^_^;) /1723 ........... /1639 /1638

ゲっ!! 非情に難しい(笑)ところが回ってきた!!
      ^^
-------------------------------------------------------------------------
「しかし、今日はお客さんが良くおいでになる日だな。ここんとこ最近じゃめっ
きりお客さんがこなかったから、これで一安心だよ」
 『つづれ屋』の主人はそう言うと、ホっとしたのか胸をなで下ろしていた。
「すっかす、物好きな客も世の中に居るもんだ。ほんじゃま、オラ客のとこ行っ
てチップ貰ってくべか!」
「こらゴンスケ! チップは貰う物でなく頂く物だぞ!! お客様にチップを強
制するなぞもっての他だ!!!」
「何言ってるだ! おめがちゃんとオラに給料払ってくれれば客なんかからチッ
プなんぞ貰う事ねえって。おめの甲斐性の無さをひけらかすようなこと言ってる
んじゃねえ!」
 このように今日も『つづれ屋』さんは賑やかなのでした(クスクス)。


 一方、入浴中のルナを襲撃した(笑)内木少年とエモンはギャラクシーを出ると、
謎のマール星の王女『マリ』について考えていた。ふと内木は以前『マリ』と言
う名をエリから聞いた事があるような気がしてきた。だが、果たして本当にエリ
は、その『マリ』と言う名を口にしたのか・・・ それさえも記憶にあやふやな
物があり、内木は頭の中を整理しながら表の舗道をエモン・モンガーと共に歩く。
「おそらく・・・」
 エモンが沈黙を破った。
「10中8・9はそのエリって娘がマール星の王女様になった事は確かだと僕は
思うな」
「なんでそう思うんだい?」
「内木君の話しを聞いていると、どうやらそのワンダユウってマール星人が地球
人にコンタクトを取っていたのは君とエリって娘だけらしいじゃないか。それに
星間史で習ったけど、マール星王室の婚約は一度決めたら変更は出来ないらしい。
そう考えれば納得せざるを得ないだろう?」
 内木は沈痛な面もちでエモンの言葉を聞いていた。その内木の表情を、エモン
とモンガーは不思議そうに見つめている。
「分かった! 内木君はエリちゃんが好きなんだモァ!!」
 途端、内木の顔は瞬間湯沸かし器の如く一気に赤くなって行くのであった!!
「図星だったみたいモァ・・・」
「ば、馬鹿! モンガー何てこと言うんだよまったく!!」
 あてどなくぼんやり歩く内木に、エモンはあることを内木の背後から提案する。
「キミもこんな宙ぶらりんの状態じゃ気持ちも晴れないだろう? なら、この際
一気にエリって娘の問題を解決しようじゃない! 資料館のコンピュータを使っ
て、マール星の歴史を調べればスッキリすると思うんだけど、どうかな?」
 力無くうなずく内木。
「よし、決定だね! モンガー、テレポート頼むよ!!」
「分かったモァ。モンガー!!」


「おかしいな・・・」
「どうしたんだ?」
「これを見て下さい。現在の時間軸の流れが多少不規則になっています」
 初老の男は若い白衣を着た男の肩ごしにモニターを見つめる。グリーンとブルー
それにシアンの線が作るワイヤーフレーム状の立体像が歪曲している。やがて、
その像は大きく呼吸をするかの如く、規則正しい脈動を行い始めた。
「この乱れが起こったのは何時からだ?」
 無言で端末のキーボードを操作するその手つきに、今だこういった物の操作に
慣れていないことがありありと分かる。
「駄目です。元々時間のそのものが乱れ始めていますので、時間の尺度そのもの
がズレていますから何時からなのかは、私達には時間的に客観的に知る術はあり
ません」
 初老の男は、無言で部屋の片隅にあるメモリーバンクアクセス用の端末に近寄
るとどっかと座り、この顛末を事件として入力し始めた。暫くして、若い男に大
声を飛ばす。
「そっちのデータを向こうの解析コンピュータに転送しろ! こちらのメモリー
バンクに入力されているデータを照合処理して何が起こったのかの確認をする!」
『マール星』最大にして最強のコンピュータシステムをもってしても、その処理
には数分を要した。やがて、印字されたフィルムが結果を打ち出し、手にした男
は、初老の男にソレを渡した。そして初老の男の反応を待った。フィルムを持つ
手に徐々に力が入り始め、やがて手の中でフィルムはくちゃくちゃにされてゆく。
「『時間の自然治癒矯正』が始まったと言うのか・・・?」
「おかしいですね。本来時間という物は、どのような時間的犯罪を犯したとして
も『自然治癒矯正』までには至らないはずですが。何しろ時間とは運命曲線に支
配された現象であり、タイムパラドックスも何も起きない、言ってしまえば全て
が予定されたイベントでしかない筈。それが、在ろう事か、時間を強制的にネジ
曲げようなどと言うやからが現れるなど信じられません」
「そんな事は分かっておる。
 しかし、現にこのように時間が己を変形させられた部分を修正し始めているで
はないか。この分では、この2つの特異点が、これ以上何らかの時空に作用を起
こそうものならば、時間がこの2つの特異点を消去にかかることになる」
「だからと言って・・・」
「あぁ、我々にはもうこの現象を修正すべき術は持っていない・・・」


「あっそぉれぇ!『し~~んでぇれらぁ~~~なんかぁ~~にぃぃ、なぁ~~り
た~~く~~ない~~~ は~~~~ずはない(笑)』とくりゃぁ!!」
 気楽なワンダユウはタイムワープ中とは言え、のんびり1曲歌っている(^^;)。
「それにしても、今回こそはエリさまをマール星にお連れする事が出来そうだ。
待っていてくだされルルロフ殿下! このワンダユウ、命と人権に換えても、必
ずやエリさまをマール星にお連れいたしますぞぉ~~~ っとっと! な、一体
なんだと言うのだ!?」」
 タイムワープ中の宇宙船は、イキナリ耐え難い程の振動を発生させ始めた。
「な、何だこれはぁ~~~~~~っ!! あれぇぇぇぇぇ~~~~~~っ!!」
 哀れ! ワンダユウは時空移送中に、何処かの時代に『墜落』していった!!

                              ・・・つづく
-------------------------------------------------------------------------

 確か私の次は大佐殿だったような気がしますので、大佐殿にお願いいたします。

                           根本 剛志(MAP1144)