#70 Article 6402 Posted at 2000/08/21 06:01:01 by Mai (MAP2260) [SIRAKURA]

Subject: ミルナの禁忌

ちょっと年のいった(メイプルだと大半?(^_^;))方の中には、白倉由美という名前に
いろいろと思い出のある方も結構いるんじゃないでしょうか。

この間、図書館で「見るなの木」を見掛けて、この小説のことをふと思い出し
購入しました。(ベタでごめんなさい。)
発売が5月で、私が買ったのが6月末の二刷だから、思ったよりは
売れていたのでしょうか。

彼女の小説は、「夢から、さめない。」を既に読んでいて、こちらは彼女の漫画と
同じ様に、学生の日常と、そこからのちょっとしたずれみたいなもののふわっとした
描かれ方が、いかにもという感じでした。

で、今回の「ミルナの禁忌」ですが・・・
正直言って、途中から読むのが辛くなりました。
なんか、こう、語っているもののスケールの大きさにたいして、あの言葉遣いが
合わない感じ。ストーリーの流れも、ありがちなパターンに落ち込んでいて、
「なんじゃこりゃ」って印象。
あと、一部話の前後関係が合わないところがあって、伏線なのかと思ったら、
その箇所に直接触れることなく話が終わっちゃうところとか、出版時点で
既に世界情勢と大きく変わっちゃってる導入部とかも引っ掛かります。
(これから読む人のために、詳しくは書きませんが、話の規模がそれらを後ろ向きに
 肯定させるくらいの許容度があるものなので、なんとか許されてる部分も
 あるんですが、私としては「逃げ」に感じました。)

例えてみれば、細やかな細工菓子をつくるのが得意なパティシエが、巨大な
ウェディングケーキを作ったというので味わってみたら、やっぱりいつものお菓子の
方がよいという感じでしょうか。
食べられないほどまずいとは思えないので、パティシエのファンなら、試してみても
よいのでしょうが・・・

Mai