#70 Article 6043 Posted at 1997/08/27 07:47:36 by みりす (MAP6909) [PORINFANO]

Subject: Re: 読書日記です(児童文学とファンタジー中心) /6003

手塚治虫の絵本館4「かわいそうなぞう」手塚治虫/文・絵(河出書房新社)

	 手塚治虫が描いた絵本。うーんと小さい子むけ。表題作のほかに
	「犬づくし」「セーターさわぎ」を収録。
	(「かわいそうなぞう」という同じタイトルで戦争中に上野動物園
	で処分された象の絵本もありますが、まったく無関係です)

	 インドのお話。線路に倒れていた病気の子ゾウは鉄道員に助けら
	れますが、元気になっても森へ帰ろうとはせず、蒸気機関車を母親
	だと思って成長します。しかし、古くなった機関車はお役御免が決
	まり、遠くへ去ったまま二度と帰ってきませんでした。
	 ある日、蒸気機関車の通り道をディーゼル機関車が走りはじめま
	す。成長した子ゾウは、母親の通り道を奪われたと思いこんで、デ
	ィーゼル車につっこんで行くのでした。(かわいそうなぞう)

	 寒い冬がつづき、森に住む魔女は風邪をひいてしまいました。魔
	女が寒いくらいだから動物だって凍えています。ある日、動物達は
	森の中でふかふかのセーターをみつけ、みんなでもぐりこんで暖ま
	っていました。そこへ魔女がやってきてセーターを横取りしようと
	したので、取り合っていうるうちに毛糸がほぐれてしまいます。
	 魔女は毛糸を持って人里へ行くと、編み物上手な娘さんにセータ
	ーをあんでくれるように頼むのですが……(セーターさわぎ)

	 「異奴」「居ぬ」「云いぬ」など「いぬ」にひっかけたダジャレ
	をイラストに添えて1コマ漫画風の絵本に(犬づくし)
	

	 「かわいそうなぞう」は小さい頃に読んだときには涙腺破壊本の
	ひとつだったのですが、今読み返したら意外とさらりと書かれてい
	るので泣く暇ありませんでした(^^;
	 手塚だってわかる絵なのに絵本風にタッチを変えてあるあたり、
	さすが芸が細かいですわ~(ファンなのでよいしょっ)。10分く
	らいの超短編アニメーションにしたら可愛いだろうな、きっと。

みりす