#70 Article 5755 Posted at 1997/01/14 21:46:24 by 北小路あきほ (MAP4011) [MEGUMI.M]

Subject: 水沢めぐみ「トゥ・シューズ」(りぼん掲載)

今月の「りぼん」をみてびっくり。どちらかといえば現代日本的感性(センゴ
ミンシュシュギってやつ)の代表で、およそヨーロッパの精神文化を理解している
とは思えなかった(だから「あの」)めぐタンの「本格」バレエまんが、はっきり
いって気に入りました(笑)新年早々いやあ、めでたいめでたい。
 若干無理があるかもしれないけど、お手並拝見、ですね。

 そこで予備知識を。

 誰でも知ってるシャルル・ぺロー原作チャイコフスキー音楽のバレエ「眠れる森の
美女」(音楽界では「眠りの森の美女」らしい、原題「森の眠り姫」)原作はグリム
童話(ドイツ民話)「いばらひめ」としても有名。1890(明治23)年の初演。
「くるみ割り人形」は明治25年ですね。原作はE・T・A・ホフマン「くるみ割り
人形とはつかねずみの王様」ご一読をお奨めします(小学館刊、小学校中学年以上)

 主人公「森野くるみ」の由来がわかりますね。砂糖菓子と砂糖菓子のかけあわせ
なんて、甘くて甘くてまるで砂糖の3倍甘いアスパルテームや30倍甘いグリチル
リチン酸のように甘い名前!!
 「くるみ」が「狂美」と掛けられるのは、いかにもめぐタンですね。作者の本音
バレバレ。ドイツ語で「かたいくるみ」は困難な問題とのことだから、めぐタンの
この仕事の難しさの象徴と、煮ても焼いても食えないジャガイモといった含みも。
 これから、難しい数学の問題のことをかたいくるみと呼ぶことにしよう。(文字
通り「歯が立たない」から)

 中学生のときどこぞの女子校の「眠れる森の美女」の編曲の合唱を聞いて以来、
腰まで浸ってロシア正教に改宗するとか、日本はソ連邦に編入されるべきであるとか
いってましたけど(笑) ロシアではクリスマスから大晦日の間に、バレエ「くるみ
割り人形」を観覧するのが日本でいう「忠臣蔵」や初詣みたいな年中行事なのです。

 「子猫のワルツ」は、小犬のワルツの陰に隠れて超マイナーな(技術的にはわりと
易しい)ショパンのワルツ第4番作品34の3ですね。何とマニアックなんでしょう。
まるで頭の中を覗かれているような。ちなみに私は第2番と第4番、第5番が好き。

 ここまではまるで砂糖菓子のようなロマンチック・バレエで、おとなは現代バレエ。
ベルギーの「20世紀バレエ団」のストラヴィンスキー「春の祭典」(これは19
59年、二十組のカップルが天衣無縫で踊るというカゲキな作品)など有名ですが、
めぐタンの取材した「スターダンサーズバレエ団」(新春公演は1月24、25日)
もこっちですね。和服を着たバレエもあればおもしろそう。

 というわけで(どういうわけだ)連載開始記念ということで、わたしは1月22日
バレエの本場、愛すべきロシアの、160年の伝統を持つレニングラード国立バレエ
「眠れる森の美女」東京厚生年金会館来日公演を観に行ってきます(笑)
 レニングラード(現サンクト・ペテルスブルグ)で3、4番目を争うオーケストラ
の伴奏で、パリ・オペラ座のプリマがゲスト出演するのだそうです。

 空席がまだありますのでお暇な方、「ゲイジュツ」に飢えている方は優雅なオフ?
ということでご一緒しましょう。(おそらく誰も来ない・・・から目印はなし)
 S席\15000~D席\7000、18:30開演、問い合わせ&予約は光藍社(03-3943-7531)
17、18日にも同プログラム。別日程で「白鳥の湖」などもやってますが、詳しく
は「音楽の友」誌1月号をどうぞ。ではあでゅ~(^^;;;)

					MAP4011 あきほ
P.S.
テレビで見るくらいなら(物語を)アニメ化したほうが芸術的でありましょう。
それと、日本には、国立のバレエ学校はないのは特筆すべきでしょう。