#70 Article 3099 Posted at 1994/03/16 21:29:59 by ISAM (MAP1129) []

Subject: 最近気にいった漫画

というわけで、最近軟派な漫画が多くて困る。
 日本国の男児たるもの、せめてこのていどのモノは最低限度の心得として目を通して
おくべきだろう・・・
 って、べつに週間実話の「右翼に聞け」人生相談コーナーじゃないんですけれど、さ
い近、面白い漫画が多くて目が離せません。

・猿王
 週間モーニングの新連載なのですが、毎週正座して十回は読み直してしまいます。
 日本国人が、インドの文化に根ざすワンダーに遭遇して恐怖するというとってもタメ
になるお話し。
 彼は、六十年代的ヒッピーイズムにのっとって気軽(つまりアジアそのものではなく
「アジア的」というような、間接的な言辞によって示される我々の今立脚している場所
からの相対的な位置付けとしての楽しみ)としてな旅を続けていたのですが、ある日出
会ったのが、外なる者でしかなかった彼を内なる驚異へと引きずりこもうとする、圧倒
的な出来事だったわけですね。
 ああ~、こりゃ面白れえや。
 むろん皆さん毎週お楽しみでしょうね。

・覚悟のすすめ
 週間少年チャンピオン連載のこの漫画は右翼北斗の拳つうか、某昔死んじゃった有名
な街宣右翼がたまたまテレビのドキュメンタリー番組に出演したときに、その瞳に称え
ていたような、透明な美しさを持つ珠玉の傑作(のような気がする)だったりするのだ
。
 ああ、感動。
 少年チャンピオンというのは、おパカな雑誌である、ジャンプ、サンデー、マガジン
チャンピオンの週間4誌の中では間違いなく一番インテリヂェンスが低いのではないか
と思ってしまうほど低能なのである。
 しかし考えてみれば、たかが漫画のインテリヂェンスと体面に固執する例えばサンデ
ーのちょう落ぶりを見れば、インデリヂェンスなどという極めて近世におけるご利益的
な概念が、我々人民の娯楽に対する長い歴史に比べれば、どーということもないもので
ある。
 というわけで、この連載は長く続いて欲しい・・・あ、無理だろうなーでも続いてほ
しいなあー。

・某とよしまゆーさく先生が、月刊バニーだかなんだかという漫画誌に描いた前後編漫
画・・・
 タイトルは忘れちゃいました・・・
 むろん立ち読みなんかしないで買うべきなんだろうけれど、こういうオチになるとは
思わなかったもんで・・・
 ストーリーを要約すると、獣みたいな心を持った男が犬少女(というかねえちゃん)
をいぢめて犯しまくるという話で、実はこの犬少女はその男の祖母だったりなんかして
しまったりするのだ。
 母親とやっちゃう話は数多くあるが(ファイブスターストーリーなんかにもあるが)
、ばあちゃんとやるとはこりゃびっくり、やられたね。
 むろん、ばあちゃんとの間に出来た子供は自分の母親になったりするのだ。
 で、人間はこういう状態に陥ったときどうするだろうか、むろん笑うしかないのだ、
というわけで主人公は笑う。
 俺も笑う。
 こりゃあ、傑作だ。
 しかし傑作などというものは、このように埋れていってしまうことも多いのではない
だろうかということに、ハタと気がつき、また笑うしかないのだ。
 ああ、なんという人生の機敏!



     というわけで、カゼひいて酒飲んで記す  ISAM