#70 Article 2804 Posted at 1993/11/02 23:15:55 by KINMA (MAP814) [AKECHI]

Subject: Re: 図説オカルト恋愛辞典 / 明智抄 /2794

明智先生の作品には、シュールとかラジカルいう言葉程度では現しきれない
 鋭さがあると思います。ひとつひとつの台詞やカットが緻密に組み立てられ、
 ひとつの建築物を成していています。しかも、読んでいるある瞬間に突然
 その全体像をかいま見せてくれる。それに気付く時こそが、明智先生の作品の
 醍醐味であると思います。

 > なんていう表現には、「そうそう、これこれ!」なんて

 御意。しかも、この表現が淡々と語られる。ものを見る視点というのは山ほど
 あるけれど、不思議なというかエグいというか、普通なら絶対に気付かない
 視点から見たものが投げ出される。ある意味では「神秘」さえ感じます。

 涙・・・が似合う作品である事も、特徴だと思います。青春における、人生に
 おける、涙が・・・感情の高まりの結晶として心憎いほど描いてあります。

 「図説オカルト恋愛辞典」では、島田くんというキーパーソンが、物語の表舞台に
 たったり、わき役に徹したりして、読者をあの独特の官能世界に引き込んで
 くれる。こういう話、好きです。まだの方、一読をお薦めいたします。

#もう8年位前の事、明智先生にお会いすべく、友人達と大阪まで押しかけた事が
#妙に懐かしく感じる・・・。

                  もと明智事務所 No.48  きんま