#7 Article 431 Posted at 1989/01/25 14:13:48 by オータム (MAP799) [URUSEI]
Subject: Re: まとめてフォロー /426
「渚のフィアンセ」について、補足します。 >展開を予測できなかったのは原作を見ていなかったからでしょう。 ストーリーの展開は予測できました。 しかも、簡単に。 ただ、具体的に、次のシーン、次のシーンにどんな絵が出て来るのかまで は予測できませんでした。 ようするに、脈絡の無いシーンが突然飛び出して来ることもあるし、どの ような絵として描かれるかは、そのシーンを誰が描いたかによっても変わっ てしまいます。 そういう意味で、たとえ、パターンを読んでいても、意外性のあるのがう る★だと思うのですが。 (そうでなければ、これだけ長く人気が持つはずがない) PC-VANの宮崎駿sigのオフラインミーティングで、アニメも特撮 もパソコンも通の某氏が赤間さんの「ほんとにうるさいうる星やつらの……」 に対して言っていたことは、 「やはり、リアルタイムで見てきた人とは違う」 でした。 例えば、うる★がいちばんよかった時期というのは、リアルタイムで見て いた人に取っては、「監督=押井」かつ「シリーズ構成=伊東」の時代だっ たと思います。 ところが、「ほんとに……」で取り上げられているTVシリーズは、圧倒 的に山崎監督時代のものが多いのです。 ここに、一度に全てを見てしまえる新しい世代と、週に1回の放送を待ち わびながら見ていた世代の差があるのではないでしょうか。 新しい世代の人は、つまらない作品があったら、「つまらない」と一言で かたずけて、面白いのを見ることが出来ます。面白い作品だけ集めても、か なりの量になりますから。 しかし、古い世代の人は、駄作であっても週に1回しか無いものですから、 大切に見ていました。そして、その忍耐の中で、傑作を見いだしたときの喜 びと言うものが味わえるのです。 そして、たとえ、駄作であっても、それが会話の種になり、アニメファン の会話を盛り上げ、さらにはその不満が同人誌をつくったり、アニメーター になったりという方向にエネルギーを供給していました。そうです。駄作で あっても、私達になんらかの力を与えてくれたのが、うる★だったのです。 そして、「渚のフィアンセ」は、まるでその時代に戻ったような気分にさ せてくれたので、とてもよかったと思うのです。(作品が良かったと言うの とは違う) PC-VANの宮崎駿sigのSIGOPのハーミオン氏、pcs時代か ら駿sigに参加しているそうであるきよりん氏、そして、私の3人で思わ ず、うなずきあったのは、こういう点でした。 すなわち、「リアルタイムに見ていた人とは感じかたが違う」ということ です。 新しい世代の人は、映像になったうる★や、出版物は見ることが出来ます。 しかし、次のうる★を見るために過ごした1週間の時間の経験というものは、 まだ共有していないのです。 この点をふまえないと、議論が永遠に平行線のままになることもあるので、 あえて書きました。 オータム