#67 Article 2313 Posted at 1996/01/21 15:32:12 by WAK (MAP5274) [C62.SL]

Subject: 国鉄ハドソンうんちく話 (Re: 今日はなんの日) /2307 /2303 /2295

すいません。私の書き方がアレなんで、誤解招きそう。

 満鉄向けの駆動用蒸気エンジンってのは、自動給炭機の蒸気エンジンの事
なんで。
 で、調べてみたら、1948年5月、3台が発動機製造会社(1951年にダイハツ
と改称)で試作、同年6月からC622(糸崎)、C623(岡山)、C624(広島第二)の3
輌で試験を開始。後、他の号機とC61はHT系国鉄基本型を搭載、3輌の試験機
もこれに統一されたとの事。
 HT系は、満鉄向けに比べると、約半分の容量となり、送炭量の調節も容易
になったそうです。

> いわゆる軍用機関車のボイラーを旅客用のシャシーに載せたと言う

 厳密に言うと、戦時型D52のボイラーをC59の走行部に載せた形になります。
「えぇっ~、C59の軸配置は2C1でしょ?違うんでないの?」と言われそうで
すが、単に従台車が違うだけで、基本数値等はC59戦後型と同じです。

 さて、肝心のボイラですが、転用したものの、1950年代後半に新製ボイラ
に交換、よって、過熱装置や火格子、連結器、共通機器を流用した程度で、
予算的には新製と殆ど変らなかったそうです。要は、旅客用機関車増備の口
実として、貨物機→旅客機改造を唄ったモノですね。
 で、国鉄にサジェスチョンを惜しまなかったGHQ民間輸送局鉄道部長の
ジョージ・デ・グロートは、元々鉄道技師で汽車が好き。半ば予算獲得の名
目と判りつつも、見て楽しむところがあったらしいです。

 それから、何故軸配置がパシフィック(2C1)ではなくハドソン(2C2)になっ
たのか?これは、ボイラが大型で(従来の旅客型に対し20-30%の容量増)軸重
が規程より超過してしまい、その分を2軸従台車に転嫁して免れた、という
ワケです。C61も事情は同じ。
 大体、1067mmゲージの鉄道で2軸従台車のテンダ機というのは珍しいので
すが、その数少ない例であるニュージーランド鉄道のK型や南アの21型は、
火格子面積を大きく取るために採用したもので、軸重配分に起因して採用と
いうのは、我が国鉄機位のようです。

 大体、動輪より遊輪の方が多いというのは、機関車工学上不経済なのです
が、なにせ国鉄技術陣は、鉄道院の頃から機械(工作局)より土木(工務局)の
方が権力を持っていて、広軌改築論を抹殺、そのくせ、ほのめかしていた軌
道強化も遅々として進まず、そのしわ寄せが機械屋さんの方に来たという事
情があります。

 で、図面を見ていたら、C61の方でちょっとした発見がありました。これは
次回に回します。

           鉄は鉄でも、元々蒸機の人だった WAK(MAP5274)

P.S もこな號にボイラ載せましょうか?