#59 Article 317 Posted at 1991/05/25 03:45:14 by うにゃうにゃ (MAP2282) [NO.07]

Subject: 第七話

今日のプレゼントは

同盟軍・イゼルローン方面軍ワッペン

でした


☆☆☆「第七話・イゼルローン攻略」☆☆☆


要塞に一隻の傷ついた味方艦が逃げ込んできた

その艦の艦長は今迫りつつある敵に関する重要機密を握っていると言って

要塞指令官シュトックハウゼンに面会を求めた

その艦長が指令官に面会したとき艦長は指令官に向かって銃を突き付けた

その艦長とは変装した薔薇の騎士連隊のシェーンコップだったのだ

指令官は捕虜となった

あとは要塞の軍港を開き、外にいるヤン達が入り、

作戦は終了する筈だった

しかし、司令部の幕僚の一人が隙をついてパネルを捜査した

イゼルローンはその機能を凍結した

再び機能させるには中枢コンピューターを乗っ取るしかない

そこには守備隊が50人もいる...

が、彼等は薔薇の騎士、恐れること無く最強三人組がおもむく


その頃外ではヤンたちが立ち往生していた

予定の時間を越えているが、まだ軍港は開かない

囮に釣られた要塞駐留艦隊も囮に気付いてもうすぐ戻ってくる

それまでに開かなければ数に劣るヤン艦隊は壊滅してしまう

それだけでは無い、要塞から砲撃されることもあるのだ


薔薇の騎士は帝国からの亡命者の子弟で構成されている

中には帝国に逆亡命する者もいる

現に、薔薇の騎士の歴代の連隊長の内半数の6人が帝国に走っている

この作戦中にシェーンコップが7人目の裏切り者なるのではと言う噂も立っていた

だがヤンはシェーンコップを信じていた


要塞は未だ沈黙している

軍港が開かないだけでは無く要塞からの砲撃も無い

待ち伏せの可能性もあるがヤンはシェーンコップを信じ続け少しずつ要塞に近づく

要塞に入港出来るほどにまで接近したころ駐留艦隊が戻ってきた

ヤンは敵艦隊に向け「要塞は既に占拠した」と通信を流した

無論それは嘘であるが十分な脅しになった

要塞には巨大な主砲が備わっている
                トゥールハンマー
自他共に認める破壊力をもつ巨砲「雷神の槌」である

「近寄れば巨砲を撃つぞ」と言われた駐留艦隊指令官ゼークトはまよいつつ停止した

駆け引きは今のところヤンが勝っている...


「ブイが浮きました」ヤン艦隊旗艦ヒューベリオンのオペレーターが叫ぶ!

シェーンコップは裏切るどころか見事に役割を果たした

ヤンたちが入港して行く...それを見たゼークトは全艦に突入を命じる

幕僚のオーベルシュタインが制止するが、

「要塞を奪われておめおめと逃げ帰れるか!」と聞かない

ヤンはそれに対し要塞主砲を使うことにした

まだ外にいる味方を救うためには他に方法がない

そして発射された...

瞬間の後、敵艦隊の中央に巨大な空間が出来た...千隻以上が瞬時に消滅したのである

改めて巨方の威力を知り、ヤンは溜息をついた「逃げてくれれば良かったのに」内心そう思った

ヤンはもともと殺し合いの好きな人間ではない、一方的な大量虐殺をして嬉しい分けはないのだ

ヤンは敵に「降伏もしくは逃亡せよ!追撃はしない」と通信を送った、返答はこうであった...

「汝は武人の心をわきまえず、生きて汚辱の道に耐えるを知らず、全艦突入して玉砕あるのみ」

「武人の心だって」思わずヤンは声量を上げた「こんな奴がいるから戦争が耐えないんだ」

ヤンはゼークトのような軍人を特に嫌っていた、だがヤンはすべきことを見失ってはいなかった

ゼークトの旗艦に照準を絞らせた、こんな奴のために死ぬ気の無い者を巻き添えには出来ない

たとえそれが敵である帝国の人間でも...ヤンはそういう人間なのだ

敵旗艦に向けて一筋の光が走った、旗艦を失った帝国艦隊は四散して逃げていった


かくして、ヤンの作戦は終了した