#5 Article 682 Posted at 1989/06/08 19:02:36 by ISAM (MAP1129) [GUNDAM]
Subject: Re: ボード4のアーティクル699に対する反論 /673
うーん、最近評論づいてきたなあ~ でも、ガンダム自身はやっぱりそういったものを許すほどの宝箱だと思います。 ところで、僕の意見は「富野監督という人の意図というのは、実はそういった単純な 人間改革といった方向には向いていない」もしくは「向いているとしても単層な人間像 としてそれを示すつもりはない」ということです。 シャアは理想に燃える人間なのですが、その実その理想とは彼にとって常に逃避の対 象でしかないのです。だから、彼の主張というのは大抵の場合、僕たち視聴者に受入れ られることはなく上滑りするのです。 彼にとってそういった行動の原動力となるコンプレックスとは父親に対するものアム ロ・レイに対するものララア・スンに対するものなど多岐に渡っていて、そういったも のの結果として「逆襲のシャア」のような状況が生まれるのでしょう(富野監督の演出 は明確にそのポイントをつかんでいます)。 そしてシャアが「人類はニュータイプとして新たな再生を行うべきだ」とかなんとか 言いながらニュータイプであるアムロに嫉妬しある面では忌み嫌うのは、実はシャアこ そが様々なしがらみに巻取られ身動きがとれなくなったオールドタイプそのものだから です。しかもシャアはそれでも自身を救うためにニュータイプというものを望まざるえないのです。 しかし、シャアはニュータイプになれませんし救われもしません、それはきっとゼン で言うところの「サトリを渇望するものはサトリを得られない」といったことに合い通 じるのでしょう。なぜなら、彼がしがらみゆえに求めるニュータイプへの思いといった ものがすでにしがらみとして彼を縛っているからです。 だから地球のオールドタイプに対する憎しみも近親憎悪なのでしょうね(これほど強 烈な憎しみもないわけですし)。 言葉足らずや誤解は今後解消しようと思いますので今回はここまで ISAM