#5 Article 2036 Posted at 1990/06/14 23:26:57 by Katze (MAP1378) [NADIA]

Subject: ナディア科学講座

次のア-ティクルは日経MIX→アスキ-ネットPCS経由の転載による
「ふしぎの海のナディア 科学講座」です。

 なお、これに関するレスポンスは個別に諒承を求める事なく原著者宛にメイルの形で
転送することを考えております。これを望まない場合はア-ティクル内にて、その旨を
明記するようお願いいたします。
						Katze


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 Note 112 Junk & Test (junk.test)
[ RESPONSE:   3 of   7 ]
Title:test/takaon:ナディア講座 総集編
Bytes: 21455 Date :  2:36am  6/14/90 Author:pcs30336 (takaon)
ふしぎの海のナディア名前講座
 
ナディア 「は~い、ナディアで~す。こんにちは。」
エレクトラ「ナディアちゃ~ん、今日は名前の由来についてお勉強しましょうね~
      うっふ~ん~。」
ナディア 「まぁエレクトラさんたら、だからわたし、大人って嫌いっ!」
エレクトラ「またそんなこといってだだをこねて。あなただってもうすこしした
      らわたくしみたいに美しくなれてよ。」
ナディア 「いや~っ!、大人になったら死んでやるぅぅ、死ぬぅ~!」
エレクトラ「もぉっ、本当にナディアちゃんは食わず嫌いなんだから。ところで、
      この番組ではなぜエレクトラやナディアといった名前を使っているか、
      おわかり?」
ナディア 「わたし、ものごころがついたときにはこの名前で呼ばれていたの・・
      でも、ほんとうの名前じゃない。世間でウワサしているようにわたしが
      インド人なら、きっと本名はウチュチュハーラ・ヴィンダーラとかいう
      感じの名前なんだわ、いや~っ!やっぱり死んでやる~っ!」
エレクトラ「ナディアちゃん、公共放送のNHKでそんなサベツ的なことをいっては
      いけません。隣のインド人が聞いたらなんて思うかしら。」
ナディア 「子供もインド人だわ。」
エレクトラ「まぁ~ナディアちゃんたら。それではおねえさんが優しく教えてあげます
      からね。よ~く聞いておいてちょうだい。はい、まず右上のボタンをクリッ      クして。あ、ごめんなさい、98や286Fにはアイコンなんてなかったわ      ね。」
ナディア 「エレクトラさん、いまは1889年ですよ。」
エレクトラ「ちょっとした冗談よ。ホーッホッホッ。未来のマックはサルでも使える
      そうよ。さて本題に入るわね。」
ナディア 「いつもながら枕が長いんだから。」
エレクトラ「ナディアとエレクトラには共通点があります。さて、なんでしょう?」
ナディア 「う~~ん?」
エレクトラ「それは、エレクトラはギリシャ神話の登場人物で、ナディアは未来のルー
      マニア神話の登場人物だということよ。」
ナディア 「未来のルーマニア神話??」
エレクトラ「そう、いいところに気がついたわね。いまから1世紀ほどのちに生まれる
      神話で、やはりナディアはサーカスの踊り子で、サーカスから逃げ出すの       よ。」
ナディア 「な~んだ、わたしと同じじゃない。」
エレクトラ「ジャンが既婚の男性だっていうところがちょっと違うんだけどね。あ、
      残念ながら、もうお時間だわ。続きは『女性セブン』で勉強してね。」
ナディア 「は~い。」
エレクトラ「それではまた来週。」
 
                           つづく
 
 
ふしぎの海のナディア放送講座
 
ナディア  「はーいナディアで~す。」
ジャン   「こんにちは、ジャンです。」
ナディア  「今日はなんのお話し?」
ジャン   「ナディア、放送の最後に自然の映像が入る理由、知ってるかい?」
ナディア  「・・・アニメばかり見ている不健康な人たちに自然の素晴らしさを
       教えるためかしら?」
ジャン   「そんなんじゃないよ。」
ナディア  「じゃぁガイナックスが手を抜いて・・かつて紙芝居をやった前歴が
       あるし。きっと6話以上の連続ものに自信が持てなかったんだわ。」
ジャン   「実はこれには深い陰謀が隠されているんだ。」
ナディア  「ではあの島の地下に基地があるというネオアトランの仕業??」
ジャン   「もっともぉぉっと悪らつな組織が存在している。しかし奴らは巧妙
       で、表面には現れない。裏で糸を引いているのさ。」
ナディア  「キャァァ、まだそんな奴らが・・いつになったら幸せになれるのか
       しら、あ~あ。で、そいつらってどんな奴なの?」
ジャン   「国際的シンジケートで、世界のマスコミを支配しようと企てている
       んだ。巧妙な謀略宣伝を用いて世界支配を企てる、日本という国の
       謀略機関さ。」
ナディア  「日本?知ってるわ!東洋の金で満ちているという国のことね。」
ジャン   「よく知っているね。」
ナディア  「とーぜんっ!パリ万博でサーカスに出てたのよ。ウタマロだってみ
       たし。」
ジャン   「奴らは金の力で世界の支配を狙っているのさ。そのうえ、僕たちを高
       く売ろうと企んでいる。」
ナディア  「でも、なぜそれが自然の映像と関係があるの?」
ジャン   「自然の映像に騙されちゃいけない。問題は放送時間さ。あの自然の映
       像が流されている時間を除くと、ちょうどコマーシャルをはめ込む時
       間になる。」
ナディア  「わかったわ!わたしたちを世界中のテレビ局に売りさばくつもりなの
       ね!」
ジャン   「ご名答!奴らは私利私欲のために放送時間を短縮し、あまつさえぼく
       たちを使って東南アジアやフランスの子供たちを抱き込もうとしてい
       るんだ。」
ナディア  「まぁ、それならなんとかこの事実を世界中の子供たちに知らせなくち
       ゃいけない。そんなことが可能かしら・・」
ジャン   「NHKエンタープライズに比べればネオアトランなんて可愛いものだ
       からねぇ・・。」
ナディア  「あたしって本当に不幸だわ~~~~~。」
 
 
                             つづく。
 
ふしぎの海のナディア 独裁講座
 
局より>
空中庭園の場面の一部は放送時間の関係でやむなくカットしましたが、日経MIX
会員のみなさまには特別にお届けします。ごゆっくりお楽しみください。
 
ガーゴイル  「この島のように私は一見冷酷に見えるかもしれない。だがこの空中
        庭園を見ればわかるように、私ほど美を愛する人間は他にいないの
        だ。私の胸は常に美への憧れではりさけんばかりだ」
ナディア   「人殺しに愛する心なんてわかるはずがないわ!」
ガーゴイル  「ささいなことだ。美のためには多少の虫けらの死など厭わん。本当
        の美は人間の命などとは比較にならないほどの価値があるのだ。自
        分の命でさえも!」
ナディア   「自分の命でさえも?」
ガーゴイル  「そうだ。私は自分の命を惜しいと思ったことなどない。常に美を追
        い続けているのだ」
ナディア   「あなたがそんなにまでいう美とはいったい何?私にはわからない!」
ガーゴイル  「例えば、この枯れない花」
ナディア   「枯れない花なんてニセモノよ!あなたの心のようにうわべをとりつ
        くろっているだけだわ」
ガーゴイル  「私がどれだけ苦労してこれを創ったか君にわかるか?この枯れない
        花のために私がどれだけの金と人命を費やして来たか」
ナディア   「そんなこと、わかりたくもない」
ガーゴイル  「人は美しいものが永遠に存在して欲しいと願うものなのではないか
        な。それとも君は花は早く枯れたほうがよいとでもいうのか。花が
        枯れるなら、枯れなくすればよいのだ。花が枯れるがままにまかせ
        るのは愚民の習慣だ」 
ナディア   「傲慢だわ。あなたは神を侮辱するつもりなの?」
ガーゴイル  「自分で自分は侮辱できない。私が神なのだ」
ナディア   「人殺しが神なら、悪魔は家事でもしていることでしょうね」
ガーゴイル  「さすがお姫さま、このような場に於いて洒脱なことをいう」
ナディア   「私はお姫さまなんかじゃないったら!あなたは神になっていったい
        何をしようというの?」
ガーゴイル  「簡単なことだ。世界に秩序を与えるのだ。世界をこのうえもなく美
        しくしてやるのだ。そのために私は苦労を重ねてきたのだ」
ナディア   「数多くの人たちを苦しめて、それで世界が美しくなるというの?」
ガーゴイル  「私にとって世界が美しくなればそれで十分だ。」
ナディア   「かわいそうに、孤独な人・・」
ガーゴイル  「憐れんでくれてありがとう。繰り返すが君のその黒い肌の下に熱
        い深紅の血が流れているように、孤独な独裁者の心には誰にも知
        ることのできない情熱が存在している。それを知らないで私に近
        づく者は酷い火傷を負うことになるだろう。君も気をつけたほう
        がいい」
ナディア   「ご忠告ありがとう。だったら私たちをここから出してちょうだい!」
ガーゴイル  「私は美を愛するのでね。君を手放すわけにはいかないのだ、お姫さ
        ま。さあ、一緒に世界を焼き尽くす瞬間を見に行こうではないか。」
ナディア   「あ~~~、私って不幸だわ~~」
 
 
                              つづく
 
ふしぎの海のナディア 通信講座
 
ナディア 「は~いナディアで~す」
ジャン  「こんにちは、ジャンです」
ナディア 「今日はなんのお話し?」
ジャン  「ナディア、人間がなぜ通信するか考えたことあるかい?」
ナディア 「ん~っと、え~っと、その・・・ジャンって難しいことを考えるのね!」
ジャン  「そうでもないよ。キングだってナディアと話す方法をいつのまにか身に
      つけたんだよね、ねぇキング!」
キング  「ウォォォォォォん!」
ジャン  「ぼくたちの間にはいろんなメッセージがあって、言葉を使わなくても意志
      を通じあうことができる。それをぼくたちはごく自然なことだと考えてい
      る。でも音や映像を使わない通信ではそういうわけにはいかない」
ナディア 「早く誰でも簡単に映像を伝えられるようになればいいのにね」
ジャン  「まだ19世紀だからね。ずっと未来のことさ。僕たちにできるのは文字を
      モールス符号にして送ることぐらいなんだ」
ナディア 「ジャン、モールス符号知ってるの?」
ジャン  「飛行機乗りになろうと思ったときに一生懸命覚えたんだよ。特に2バイト
      系のモールス符号は覚えるのが大変だった」
ナディア 「ふ~ん、大変なのねぇ」
ジャン  「ところが、最近通信マニアの世界で問題が起きてね。ある特定の集団だけ
      が使うモールス符号があるんだけど、これを理解できない人がこのモール
      ス符号は何かと疑問を持ったんだ」
ナディア 「もしかして・・ネオアトランの仕業?!」
ジャン  「いや、そんな邪悪なものじゃないんだ。もちろんネオアトラン以上に邪悪
      なものはないからそう断言できるんだけどね」
ナディア 「な~んだ」
ジャン  「でも、これがけっこうやっかいなんだ。このモールス符号を使うのは東方
      系の人々でね、調べてみると意外と便利な符号も含まれているんだ。たと
      えばなぜか国際モールス標準にはローマ数字みたいに僕たちがよく使う符
      号が含まれていない。彼らはそれに気づいて勝手にローマ数字符号を作っ
      てしまったんだ。」
ナディア 「数字なんて一種類あれば構わないじゃない」
ジャン  「僕たち2バイト系モールス符号愛好者は1バイト系の数字と2バイト系の
      数字をちゃんと区別して表現を豊かにしているんだ」
ナディア 「へ~んな人たち」
ジャン  「東方系の人たちが使う符号も、彼らにとっては便利にできている。だから
      彼ら同士で使うぶんには表現を豊かにする効果がある」
ナディア 「そ、そういうものなの・・・」
ジャン  「そう。でもその符号は国際モールス標準には含まれていないから、別のグ
      ループの人々には意味がわからなくて、困るんだ。そのうえ東方系の人々
      は自分たちの符号が特殊であることにしばしば気づいていないし」
ナディア 「単に、国際モールス標準作った人がタコだったんじゃないの?」
ジャン  「それは当たってるね。ローマ数字使ってる本を焼き捨てたら地上の何割か
      の本が焼けて地球は温暖化してしまうだろう」
ナディア 「キャッ!」
ジャン  「だから、一概には東方系の人々を責めるわけにはいかないと思うよ。でも
      表現が制限されていてもぜんぜん伝わらないよりはいいからねぇ」
ナディア 「じゃぁ、ジャンは東方系の人たちは悪いと思っているの?」
ジャン  「最初の話に戻るけれど、僕たちはモールス符号という限られた記号を使っ
      て意志を伝達しようとしている。だからできるだけ意志を通じあえるよう
      にするのが僕たちの努めだと思うんだ、知らない人たちと意志を通じあわ
      せることこそが通信の意義なんだから」
ナディア 「じゃぁ東方系の人たちに注意してあげたら?」
ジャン  「僕はたまたま東方系の人たちが使う符号も理解できるからね。いちいちそ
      んなことする気にならないよ」
ナディア 「まぁっ、い~かげんな人」
キング  「ウォォォォォォォん!」
ジャン  「エヘヘヘヘ。でも、ナディアと会ってから最近あんまり通信やってないな
      ぁ。ナディアもモールス符号おぼえて二人で通信やらない?」
ナディア 「ゲッ、おたく・・うすうす気づいてはいたけど。あ~~~、私って不幸だ
      わ~~~」
 
 
                             つづく
 
ふしぎの海のナディア 戦災講座
 
(人造オリハルコンの損傷が原因で大事故となり、噴火したように燃え上がる
 ネオアトランの島。ナディアとジャンはグラタン上から島を見ている)
 
ナディア 「島が焼けてる・・とても綺麗ね、ジャン」
ジャン  「・・・・・」
ナディア 「そう思わない?ジャン」
ジャン  「東京大空襲のとき、ボクは小田原の軍需工場から東京を見ていた。
      そのときも空が真っ赤に焼けて、とても綺麗だった」
ナディア 「え?」
ジャン  「ボクは一晩中灼けた空を見つめていた。世界の終わりがこんなに美しい
      なんて想像もしなかったよ。東京が燃える炎がはるか上空まで舞い上が
      って揺れているんだ」
ナディア 「ジャン、どうしたの?緊張が解けておかしくなっちゃったの?」
ジャン  「ナディア、君の肌に映る炎の色、その時の空の色にそっくりだよ。
      銅に照り返す炎の色だ」
ナディア 「肌の色の話なんてやめてよ、いったいなんなのよぉ」
ジャン  「いつも油まみれの軍需工場の女学生たちも真っ赤な空をじっとみてたっ
      け。ナディアをみると彼女たちのことを思い出すなぁ」
ナディア 「い~かげんにしてよっ!」
ジャン  「こういう日は、本当のことが言えそうな気がする」
ナディア 「てめぇはいちいち都会が燃えたり島が燃えたりしなきゃ本当のことも
      いえないのかよ~っ。少し頭を冷やしてきなっ!」
(ジャン、ナディアに蹴られて海に落ちる)
 
ナディア 「あ~あ、私って本当に不幸だわ~~」
 
                            つづく
 
(意味不明)
 
      
 
ふしぎの海のナディア 父性講座
 
ジャン  「ノーチラス号に乗れてラッキーでしたね、ハンソンさん」
ハンソン 「おお、そうそう、おいらたちって本当にラッキー!こんなすんごい船に
      乗れたんだもんなあ」
ジャン  「なんだか、ボクたちって似てますね。二人とも科学の偉大さを認識して
      いるからでしょうね!あ~あと100年後に生まれたかったな~。科学
      はさらに進歩して、世界は一つになって、世界中の人が幸せに暮らして
      いるに違いないんだ。船だって空を飛んでるかもしれないし」
ハンソン 「こいつが空を飛ぶ? はっは、さすがにそりゃないだろう」
ジャン  「そうかなあ・・あそうそう、ネモ船長ってかっこいいでしょ?」
ハンソン 「前にも会ったことがあるような気が・・いや、気のせい気のせい。かっこ
      いいのはいいんだけどさあ、アネゴがネモ船長にいかれちゃって、大弱り
      だよ。一人娘で可愛がられて育ったから、アネゴって外見に似合わずファ
      ザコンなんだ」
ジャン  「ふぁざこん?グランディスさんってそうなの?」
ハンソン 「あ~、おいらたちも把握しきれてないんだけどさ、渋い中年にはからっき
      し弱いのさ」
ジャン  「どうしていままで結婚しなかったんですか?」
ハンソン 「痛いところを突くねぇ。アネゴの前でそんなこといったらお尻ペンペンッ
      だよ。結論からいうとさあ、アネゴ、すぐあきちゃうんだよ」
ジャン  「ええっ、あんなに熱いのにぃ?」
ハンソン 「パターンが決まってるのさ。渋い中年だって男だろ?でもってさあ、アネ
      ゴって基本的に若くて美人じゃん。アネゴは振り向かずに歩いて行く男の
      背中は熱烈に追いかけるんだけど、男がちっとでも鼻の下を伸ばしてふり
      かえると、途端にアネゴの熱がさめちゃうんだ」
ジャン  「最後まで振り返らなかった男っていないんですか?」
ハンソン 「ゆ~までもないことよぉ」
ジャン  「へぇ、女の人って不思議なものなんですねえ」
ハンソン 「そのうえ金持ちのわがまま娘ときてるから、あきれかえって逃げちまった
      男も数しれず・・してもよ、中年のどこがいいのかねぇ。おいらのような
      天才と結ばれてみなよ、お望みのものを作ってやるのになあ」
ジャン  「今でも作ってるじゃないですか」
ハンソン 「トホホホ、その通り。恋の奴隷はツラいねぇ」
ジャン  「そういえば、ナディアの様子もちょっとおかしいんです。なんか心が
      どっかにいっちゃってるみたいな・・実は毎日ナディア観察日記をつ
      けているんです」
ハンソン 「もしかして、ナディアもネモ船長に惚れちまったんじゃねえの?おいら、
      アネゴを見てきたからわかるんだけど、ナディアってファザコンのけが
      大いにあるぜ」
ジャン  「ナディアがファザコン!?まさか」
ハンソン 「聞くところによると、ナディアって一度も父親の愛情を味わったことがな
      いっていうじゃん。アネゴみたいに溺愛されても、逆に愛が欠如してても
      年上の人に憧れるもなのさ。一種の現実逃避だな」
ジャン  「ナディアがファザコンだなんて!」
ハンソン 「気の強い女って、同年代の男には甘えられないんだよなあ」
ジャン  「そういわれてみるとナディアはボクのことを子供のようにしか見ていない
      気がしてきた。でもそういうナディアって・・とってもいいなあ」
ハンソン 「アネゴもおいらのことをガキみたいに扱うんだけど、それがまたたまんな
      くよくてねえ。アネゴから離れられないんだよ。」
ジャン  「結局、ボクたちってマザコンなんですね」
ハンソン 「うん、なんだか、おいらたちって似てるなぁ」
 
 
                           つづく
 
 
ふしぎの海のナディア 科学史講座
 
ナディア   「は~いナディアで~す」
ジャン     「こんにちは、ジャンです」
ナディア   「今日はなんのお話し?」
ジャン     「ナディア、太古に高度な技術文明があったなんて信じられるかい?」
ナディア  「もしかして・・アトランティス文明のこと?」
ジャン   「うん、そのとおりだよ。ほかにもいくつかの高度な文明があったとい
       われているけどね」
ナディア  「せいぜいピラミッドくらいなら作れたかもしれないけど、宇宙船とか
       になると眉唾ね。いまでもできないんだから」
ジャン   「でも、ノーチラス号やネオアトランたちの基地を見ると、過去の遺跡
       から掘り出してきた技術を使っているとしか思えないよ。現代にはま
       だあんな高度な技術は存在しないから」
ナディア  「え~っ、まさか。遺跡を掘ると不思議な機械がでてくるってわけ?そ
       れが人類を滅ぼすような危険な兵器だったらどうするのよ」
ジャン   「絶対にありえないことじゃないよ。それどころか、何万年も前から人
       間は現在と同等な脳と肉体を持っていたに違いないんだ。だから、科
       学がわずかこの数百年にだけしか発達しなかったって考えるほうが不
       自然だよ」
オオタコーチ「その通りだ、ジャン!」
ジャン   「わっ、びっくりした」
ナディア  「な、なによこの人!」
オオタコーチ「深く詮索せんでくれたまえ。ちょっとした手違いでこの時代に迷いこん
       でしまっただけだ。ジャン君、君を見ているとなぜか私が特訓中の学生
       を思い出す」
ジャン   「はぁ、そうですか」
オオタコーチ「君も気づいているように、自然界の法則は何万年も前から変わっていな
       い。これは我々の確信であると同時に、事実だ。問題は我々人間がいか
       に自然法則を学び、伝え、それを利用するかという態度だ。この態度を
       持った民族がいれば、いつでも高度技術文明は成立する」
ナディア  「何万年も昔でも?」
オオタコーチ「もちろんだ。科学は魔法なんかではない。努力と根性の成果だっ!!」
ジャン   「ど、努力と根性!?」
オオタコーチ「そうだ。自然法則が不変である以上、それは時代に無関係に発見でき
       る。問題はそれからだ。組織的に自然を探求し、その成果を分業化し
       た生産に生かすことができるかどうか、これは人間の努力と根性にの
       み依存している」
ナディア  「それじゃ、なぜアトランティスは滅んでしまったの?」
オオタコーチ「努力と根性を忘れたからだっ」
ナディア  「アトランティス人って努力と根性の人だったのね・・」
ジャン   「なんだかアトランティスがきらいになりそう・・」
 
 
                              つづく
 
ふしぎの海のナディア 髪型講座
 
 以下はジャンによる「ナディア観察日記」からの抜粋である。この日記はアトラン
ティスの謎を解明した書物として後世著名となり、「新ジャン記」という名で一般に
知られるようになった。
 
「・・・なぜナディアの髪はあんなに堅いのだろう?僕がナディアの髪について意識
 したのは海上で難破し、ノーチラス号に救助されてからだった。当初は潮を含んだ
 風と海水がナディアの髪を硬化させたのだろうと考察した。塩分が毛髪を硬化させ
 ることは周知の事実である。
  しかし、この推論は誤りであった。ナディアがシャワーを浴びた後も依然として
 ナディアの髪は堅く、彼女の髪は緩い放物線を描いて四方へと伸びていた。ここへ
 来て、ナディアの髪質の堅さは彼女の身体的特徴として認めざるをえないことを僕
 は認識するに至った。
  ナディアが両耳の上に髪止めを常用しているのも、まったく実用的理由からであ
 る。ナディアが髪止めを使用しない場合、彼女の髪は四方八方に散り、視界を阻害
 し、行動性を著しく損ねる。髪止めの使用はサーカスでの曲技生活時代に身につい
 た生活の知恵であろう。
  以下に、観察対象としてナディアをスケッチする場合、留意すべき点を述べる。
 観察とスケッチは常に科学の基本である。
 
 1.ナディアの髪は左右対象ではない。これは髪が堅いために、つむじの方向が髪
   の末端の位置に影響するためだと思われる。ナディアのつむじはおそらく右巻
   きであろう。
 2.ナディアの髪止めは時代的なものであるが、これはあくまで衣装であり、サー
   カスでの視覚的効果を狙ったものである。大きな髪止めを好む人々が芸術家に
   は存在するらしいが、彼らは一般に幼児嗜好の強い異常性格者である。
 3.剛毛の人間には一般に見られる現象であるが、髪が逆立ちやすい。また髪自体
   一定量ごとにまとまる傾向がある。
 
  このように、ナディアをスケッチする場合は毛髪の曲率が一般よりはるかに緩い
 こと、毛髪が一定量ごとにまとまり、分離しやすいこと、逆立ちやすいことを考慮
 するとよいであろう。
 
  さて、以上の観察およびナディアの意志的なまでの強い眉毛から、次の結論を導
 き出すことができる。
  「ナディアは毛深い」
  このことはナディアの肌が褐色であることから一般には気づきにくいが、事実で
 ある。そしてこの事実はアトランティスの謎を解明する手がかりとなるかもしれな 
 い。
  なぜなら、ネモ船長の身体的特徴も濃い口髭と眉、豊富な髪だからである。僕の
 想像が正しければ、この身体的特徴はアトランティス人の一般的な身体的特徴でも
 あるはずだ。この推論が正しければナディアとネモ船長になんらかの血縁関係があ
 っても不思議はない。
 
  科学者はささいな事実から出発し、偉大な事実へと到達するものである。ナディ
 アの髪型の考察からアトランティスの謎が解明できるなどとは容易に信じがたいこ
 とである。僕自身としてもこの偉大な謎の解明のために、ナディアが毛深いという
 証拠をもっと集めたいと考えている。科学の進歩のためなのだから、ナディアも許
 してくれるだろう。
 
                                     」
 
 後記:この日記が書かれて後、しばらくジャンの日記は空白が続いている。
    おそらくなんらかの負傷のためだと思われる。
 
 
                            つづく