#43 Article 605 Posted at 1991/01/14 07:10:10 by 田崎布夫 (MAP2125) [NO.39]

Subject: Re: ようこ本レポートのお知らせ /604

サーカスが来たのストーリーについてまた、ようこそようこの「テーマ」に
ついていろいろ書かれてあったので、演出の立場から少し書かせていただきます。
 あっその前に・・・
私が今回の演出、絵コンテ 前回の絵コンテを担当致しました。演出家、自らが自分の作
品についてのコメントを書くということは、作品についての自己弁護でしかないという事
は重々承知しているつもりなのですが、このアーティクルのためにパソ通を始めたとゆう
こともあり、積極的に参加するためにも、本当の自分の意見ということで、書かせていた
だきます。


 前回の「地球の酸素が無くなる日」について 

 この作品はかなり抵抗がありました。と言うのも、僕はグリンピースが嫌いです。
クジラの肉は大好きです。自然保護を訴える人たちのことばはどうも好きになれません。
でも、それ以上に気になったのはライターさんの取った行動でしょう。
 みる人はそれなりに考えて見ているのだと思うのですが、一方通行のメディアで、自分
の主義主張を語るのは、やめてほしいです。ましてや、子供番組で自分のイデオロギーを
語らないで欲しかったです。シナリオを貰った時そんな気持ちで一杯でした。
 首藤さんと、網野さんの直しは入っていたものの、かなりまだ、その棘は残っていて、
自分としては、安の感情の方に話を持て行くつもりでコンテを切り始めたのですが、逆に
シナリオに引っ張り回され、自分でも焦点の分からない部分が出てきたようです。安の気
持ちの表現にテーマを持っていたのも、失敗だったかも知れません。その辺では、網野さ
んと、かなりソフィスティケートな演出をされた、羽生さんに本当に申し訳ないことをし
たと思っております。
 あとは皆さんの書いた通りでしょう。納得の行く書き込みばかりだったようにおもいま
す。
 作り手側として、このような作品の中では、曖昧なところをさらけ出すのはいけない、
とゆう良い教訓ともなりました。
 ただ、TVシリーズと言う環境の中では弁解ではありますが。シナリオを選ぶとゆう
ことが出来ません。そのシナリオを、シリーズ構成の方と監督、プロデューサーで方向を
修正していくしかありません。ですから、シリーズ構成が考えていない方向に行ってしま
う作品も、中には出てくる可能性もあるとゆうことを考慮していただきたいと思っていま
す。しかし、それは全面的にそうゆう作品を公定している分けでもありませんので。
 ようこの場合、作品のキャパシティが大きいため特徴となったことも事実ではあるよう
にもおもいます。 
 

 「サーカスが、来た!」について

 年明け第一回目、そして、スタジオライブの近永班の最終話数と言うことで、気合いが
 
入っていたんですが、・・・・。
 ISAMさんの言っていることは、かなりあたっているとおもいます。日常を描かない
と、エイリアンの侵入には気付きませんよね。確かにそうです。
 中森 忍さんが>グロくするとか、放送コードぎりぎりのキャラにするとか、と 書か
れていたのですが。作り手としては、ようこの中にサーカスの暗い部分を持ってきたくな
かったとゆうのがありました。その辺では、音響のダビング時にジンタのメロディーを入
れたのは、失敗だったように思います。あれで、いつも皆が知っている暗いイメージのサ
ーカスに見る者を引き込んだことは事実でしょう。あと、後半のテントとようこ、すばる
くんのモンタージュについては結構痛いところをISAMさんにつかれてしまいました。
>全く伝わらない視聴者もいるみたいだし・・・
詰るところモンタージュの切り出しの失敗ですよね。本当はこの辺をうまく見せれれば、
影山さんのシナリオのいい部分を十分に引き出せたのに、と思ってしまいます。
 あと、網野さんの反対を押し切ってまで、神楽妙子を美人にしたのは蛇足だったかも
知れません。ただ、「アシスタントの女の人は美人じゃなきゃ」と おもったのと、
神楽妙子の表現が、「規則を守ることだけが」云々の反面教師的意味合いではなく、
ただのアシスタントとして、後半扱いたかったからなのですが。その辺にこの話のテー
マをみつけられるとたいへんですし・・・でも説明不足ですよね。
  
 あと IMOさんのかかれた XXX色のXXXのよっきゅんは、そのあとBOOK
の前に立ってます。今回も最後の最後で粘りが無くなってリテークが数多く残ってしま
いました。作品を作る上で、本当に恥ずかしいことと思います。

 今回の「サーカス・・・」には、主義主張はありません。でも、ライターや、演出を
始めとする作り手には、テーマがあります。それを感じとてくれたなら、また、作品を
楽しんで貰えたなら。オンエアーした価値はあると思いますし、嬉しいことと思ってい
ます。

長々と書き連ねて終いましたが、この2作品で自分の中にわだかまりの様なものが
ありましたので、かかせていただきました。



						MAP2125	田崎
 
追記

 今日のバード・バード・バードの小鳥の合唱は見物ですよ。

 あと4本!十分に楽しめる話だと思います。