#42 Article 1777 Posted at 1994/01/25 15:00:16 by 鳥坂(細川)司 (MAP703) [FINAL]

Subject: 完結の予感・・・・。

噂の新OS:#5 ネットワーク環境

 HOSは、複数台の端末を統合しデータ等を並列処理するという
バックグラウンド・ネットワーク機能を持ち、構築された分散型ネ
ットワークを、仮想の統合システムとして運用することもできます。
 従来は操縦者に対し音声・映像で与えていた情報を、絶対値化さ
れたデータとして、直接相手機のコンピュータに与えることができ、
それが双方ともバックグラウンド処理でおこなわれるという機能で
す。

 面倒な概念は省きますが、「一つの対象を、その場に居る複数台
のHOS機から見る(計測する)ことができる」ということです。
 また、ある作業に必要な動作についても、すでに学習済みの機体
がネットワークに接続されていれば、そのデータを利用することが
できます。
 例えば、斜面を降りようとしているHOSレイバーがいたとしま
す。斜面の状況が十分把握できない場合でも、下にHOS機がいれ
ば、ネットワークを通じて下から見た斜面の映像を入手できるわけ
です。提供側からすれば、作業中にほんの一瞬「カメラがよそ見を
する」だけです。勿論、操作には影響のないように提供側の画像も
補完されるので、操縦者はほとんど気がつきません。また、提供側
の操縦に支障をきたすような大規模なリクエストは、操縦者の了解
を求めるようになっています。あくまでもバックグラウンドの範囲
で自動化されているわけです。

 このように他機からのサポートを前提としたHOS機は、未経験
作業の単独運用に不向きです。HOSの動作最適化処理がいちいち
割込むため、動作速度が低下し見かけの操作性が悪くなります。
 そのような場合でも、キャリア等がHOS対応の支援システムを
搭載していた場合、端末側であるレイバーがバンクされた動作デー
タ(量は支援システムの補助記憶容量による)や各種計測データ
(光学・磁気・電波・音波etc)を入手することができます。しかし、
支援システムのモノは、同時に同一箇所で作動したデータではない
ため、必然的にその能力は低下することとなります。
 逆に多数機体で単一の作業にあたる場合、飛躍的に効率がアップ
することになります。(当社比130%)←((笑))

 考えようによると、HOS機体間のデータ交換は貴重な情報資源
の垂れ流しでもあります。そのため、IDによる個体識別をおこな
い、特定の機体だけをネットワークに組み込むようになっています。
 また、同一地域で活動する機体だけでなく、遠隔地の機体ともネ
ットワーキングできるように、通信衛星経由の交信も実験されてい
ます。(いったいどういうメリットがあるのかは不明)

 ネットワークを使っての無人機遠隔操作や、その応用である複数
無人機同時操縦(一人で小隊規模の運用が可能)が研究されており、
 HOSは、未熟練操縦者の補完という本来の開発意図を離れ、レ
イバーの統率や自動運転等の方面に利用が拡大されつつある。

                (全日本機械化協議会報2000年3月号掲載)