#40 Article 5393 Posted at 1999/12/28 16:25:47 by しんば (MAP4841) [COMIKET57]
Subject: コミケ57レポ
本を作らなくなりサークル参加しなくなって久しいという こともあってか、何か話す気には普段はならないのですが、 今回OPRETERさんのところにごやっかいになったことが幸い して、うまくいったことがあったり、面白い発見があったり したので、せっかくなのでそのあたりをちょっと書いておこう かと思います、1千年代最後のミレニアム・コミケという のもありますし… ○久弥小説ゲットだぜ 3日目の本命と随分前から決めていたのがこれで、無事 入手成功。しかし久弥氏HPのBBSとかの、始発で出発 して現着6時でも買えなかったといった書き込みを見る限り では、一般参加者には殆ど行き渡らなかったのでは…(徹夜 組とかは買えたかもしれんが)。と考えると、サークルで 入れた自分はかなり幸運だったのだなぁと今にして思います。 感謝感謝>OPRETERさん 以前に鶴田謙二が画集付漫画総集本を少部数(っても3桁 ですが)つくったのが一般参加者が買えなくてブーイング が起きたことがありましたが、今回の久弥氏のは1500部 あったということで、冊数制限が2部で単純に750人分 と考えても、異例な捌け方だったんじゃないかなと…。まぁ ONE/KANON人気を考えるとそれほどでもないかな とも思いますが…。ここはまだコミケ2回目でまだまだこれ からが修羅場って気もしますが、他のみつみ美里とか甘露樹 とかNAK村とかいすとかCARNELIANとか新井和樹 とかと共々、リーフ系台頭以降のゲーム屋さんのサークルの 大手化傾向は、↓の如きリーフブースの様相などをみるに、 今がピークなんじゃないかなぁと思ったりもします、単なる 直観ですけど…。 ○冬目景カレンダーゲットだぜ なんか前の本に連載が忙しくて本はつくれないとか書いて あった気がしたので、今回は割と優先順位低かったのですが、 行ってみたら…。現国教師RC01"雑誌掲載時"(←ちょっと 自慢)からのファンとしてはこれは外せんのだ、と列に加わ ろうとしたらば、列の整理にあたっているスタッフさんは 自分にこうのたまわれた「販売は終了、列はつくっていま せん」。げげ、完売っすか、それも列とはいっても十数人 とかその程度、うぎゃーほぼ目の前で完売状態っすかー、 うわきっつー、まじきっつー、などとショックを隠しきれず にいながらも、それでも物をひとめ見れればとの一念で 列に加わろうとするも、よくよく見てみると、そのスタッフ さんのついている列の最後の後方、つまり館の中へ向かう 通路に「列できてるみたいですけど…」「あれは列じゃ ありません」。するとなんですか、あれは皆買えないと わかっていながらの「ひとめ見れれば」な方々なのですか、 泣かせるねー、わかるぜその気持ちが痛いほど俺にはよー、 見れるだけでも俺達には幸せなことなんだよなーなどと心の 中で一人感得しつつ「最後尾どこっすか」「ここが最後です」 「いやそうじゃなくって、とりあえず並んでいたいんです けど」「並ばないでください」「…」、と話の噛み合わない やりとりが続くばかりなので、勝手に列を辿って最後尾(?) につくことに。それでもざっと3~40人程度で、すぐに ブースと目と鼻の先のところまで進む。見たらとっとと撤退 して売り子の手伝いにいかねばーと(実はこの時点で交替の 時間になっていたのですが…。しかも反対側の館だし。この 種の往生際の悪さはある意味同人ならではの特質と言えま しょうが、これをよしとするか否かが結構、運命を大きく 左右することがあります…。まぁ基本的にお薦めはしません が…)焦る気持ちを押さえつつじっと待つも、既に買える 人の列は消化されたのに、スタッフさんだかサークルさん だかの数名がブースの前でなにやら話し合っている模様で、 買えない人の列も散る気配はなし。なんかへんだなーと 思いながらふとブースの方を見やると、机の上には件の物 とおぼしきプラケースが…。状況的に見ても、また話し合って いる方から聞こえてくる断片的な言葉から類推しても、 どうやら外周とはいえ人の流れの悪い場所らしく列を延ばせ ないから「終了」ということらしい。が、サークルさんの 方はなんとかしたいらしく、スタッフを説得しようと粘って いる様子…。がんばってくれー、と心の中で声援を送って いると、しばらくしてスタッフの方も折れたらしく、列の 整理が再開、ってことは販売も再開?やったー!待ってて よかったよー!とこれまた心の中でバンザイを繰り返し ながら、無事カレンダーの入手に成功、となったのでした。 それはそれとして、しかし明らかに買い手としてマナー 違反であったのは、言うまでもないでしょうが「並ばない でください」の時点で並んでしまった点です。買い手側の 動機の如何を問わず、スタッフがそう言ったのなら、それ はしてはいけないことなのです。しかしこうしたケースに おいて、参加者の自主性はどこまで有効さを保たれるべき なのでしょうか。同人誌は本来、作り手にとっても買い手 にとっても、本当に欲しいと思う人に買われてゆくことが 望ましいかたちであるはずですが、スタッフの指示通りに その場から離れた人の中に、列に加わった人よりもそれを 手にするに相応しい人がいないとは言い切れず、この場合、 マナーを守ったことが原因で、その人は本当に欲しいと思う ものを手にすることができなかったかもしれません。負う べきリスクは、誰一人として列に加わらずに、それぞれが 行こうと思った時にブースに行く、というかたちになって 初めて平等に均等化されるわけですが、今回のような場合 は、現実問題として既につくってはいけないはずの列が できてしまっていて、個々に平等なリスクを負うことには ならないのが目に見えており、そこで不平等なリスクを 負うか否かは、個々の持つモラルの度合いとのトレード オフということになってゆくわけです。私の場合は正直、 それがどうしても欲しいと思うものなら、いろいろ自己 正当化する理由をみつけてモラルに目を瞑ってリスクを 軽減する方を選んでいます。たとえば… 列ができている→スタッフが列を散らす作業を しない→散らすほどには通路の流れの妨げには なっていない→その程度ならモラルを大きく逸脱 しない もっと根本的な問題として「列をつくり出してしまうよう な場所に留まってしまったいちばん最初の人」が論理的 には諸悪の根元なわけですが(徹夜組にも同じことが言え ますね)、こういうことは往々にして同時多発的に起こる 現象で、一度起きてしまうと雪だるま式に際限なく拡大 の一途を辿ることになり、管理の難しい問題だというの はわかるのですが…。人間は神じゃないから、結局は自分 がいちばんかわいいので、最後には自己保身のために裁量 を下すことになってしまう。コミケ準備会の側にしても、 こうした混雑対処や徹夜問題について強い手を打って出る のをためらっているのは、やはりそれをする反動によって コミケが開催できなくなるだけのリスクを負うことを恐れ てのことで、自分のモラルに目を瞑り黙認している、と 私は解釈しているのですが…。そういうこともあって、 どこか根本的に、スタッフの指示にただ全面的に従うこと ができない、信用しきれないところがあるのは私だけで しょうか…。もし自分がコミケ主催者だったら、これは もう遥かにモラルを逸脱している状況で、ここまで事態 が悪化する以前に強硬手段に訴えているところですが、 実際に運営している立場となればそれでしかわからない 事情とかがいろいろあるのでしょうね… とまぁそんなわけでつまるところ準備会のいくじのなさの ためにわりをくわずに済みなおかつ自分のモラルも程々に 保てるくらいのバランスを取っている私です。 (スタッフの方、たぶんおいででしょうが、だからっつって こういうのを公に認めて欲しいとか対処法を是正せよとか そういうことを要求しているわけじゃないので。まぁ聞き 流すもしないもそれもまた自由ですが…) ○リーフ紙袋ゲットだぜ 2日目の本命で、始発でほぼ6時現着、開場時は西館2階 のスローブ(?)の中程からのスタートでしたが、行列の消化 はさほど遅くなく、列の長さに比しては割と早い時間に 買えた気がします。キイハナですが7500部搬入で現着 が開会時の時点で既に並んでも買えなかったそうです。 2部限定で始まって、数が足りないのがみえていたにも かかわらず最後まで1部限定に切り替えなかったことに ついてブーイングがあったとも聞いています。切り替える とおつりの対応が大変になるからそのままだったのかな… 内容はリーフスタッフのつくった同人誌と、リーフ作品 紹介や過去コミケ紙袋に使われたイラストのデータとかの 入ったCDROM。これに紙袋がついて500円はとても 安いです。同人誌もぜんぜん手抜きじゃなくて、表紙フル カラーでページ数もけっこうあるものなので、いくら↑ のような大部数でも、足が出てても不思議じゃないと思う んですが。採算度外視の純粋なファンサービス(あるいは 宣伝パフォーマンス)なのは間違いないところでしょう。 ○KANONマキシシングルゲットだぜ これはその筋の方々にとっては言わずもがなでしょうが、 さすがに1万2千枚という搬入数では買えなかったという 声はあまり聞こえてきません。強いて言えば、日によって 凄い行列だったりすぐ買えたりと、売れ方にばらつきが あったらしいというのがトピックでしょうか。たぶん2日目 がみんなリーフブースだったから空いてたんじゃないかと 想像します。それと一緒に売っていたファンブックのプレ リリースみたいなものも買ったんですが、これって何かの ゲーム雑誌の付録でついていた小冊子と同じ内容という気 がするのですがどうなんでしょう… ○高河ゆんブギーポップ本ゲットだぜ サークルカットで見た時から、なるほどこの人の好きそう なやつだよなぁと思いつつ、本のトークでやはりかなりの お気に入りであるらしいことが語られておりました。かく 言う私は一冊も読んだことありませんが…(コミック版を 流し読みするだけっす) ○TLS2のらぶりーなグッズゲットだぜ メイプルではあまり話題にならないトゥルーですが、私は なにしろプレステを買って初めてプレイしたのがTLS1 だったという人間なので、コミケではTLSの集まっている 島をいつもチェックするのです。しかしいつも他の大手の 行列に並んでいたりして、行けても閉会に近い時間なので、 売り物はほぼ目にすることができない、という状況がこの ところ定着してしまっていたのですが、今回たまたま別の 館への移動時にTLSサークルのあるところをかなり早い 時間にタイミングよく通過することになり、足を緩めて 本を眺めながらゆくことができました。やっぱり自分は 同人誌即売会に来ているのだなぁと、まったり落ち着いた 気分に浸れるのは、大手サークルとか企業ブースなどに みられる殺伐とした様相から解放された、こういう時くらい なものでしょうか…。 そんな中ひときわ目を引いたのがとあるブースの、ボード にとめて展示されているラミネートバッヂのTLS2の 女の子キャラの数々…。こう言っては何ですが、TLS 専門サークルで、絵が抜群にうまいというのは、あまり お目にかかったことがなく、実際に買うにまで至るものは 凄く少ないです(大手のクオリティを基準にしてしまって いる私だからなのでしょうが…)。ですが今回みつけた それは、凄くうまい絵なのはもちろん、描き手の個性が うまく表現されていながらオリジナルデザインから離れ すぎていない、という非常にバランスのよいものだった ので(小説の挿し絵とかを書いている人のも、うまいとは 思うのですが、デフォルメがききすぎていて私はあまり 好きではないのです)、ひとめで気に入ってしまいました。 もうこの時点で買うのは決まったも同然なのですが、あまり にも素晴らしくラブリーだったのでしばしのあいだジッと 見入ってしまったほどです。そしてよくよくみると下敷き も置いてあります。バッヂは基本的に普通の立ち姿なの ですが下敷きの方は"ヒロイン"と"幼なじみ"がちょっと ポーズを取っていて、これもなかなかです。というわけで もはや何も言うことはなく、財布との相談もそっちのけで バッヂ11キャラ+下敷きをゲットしたのでした。 通りすがりの自分でも目にとめるくらいだからトゥルラー 一筋な同人の方々にとってはデフォなサークルさんかも。 ちょっとファンレターでも書こうかなという気にもなって います… ○隣り町にお住まいのメイプルメンバーゲット(?)だぜ もしかすると今回の最大のトピックと言ってしまっても いいかもしれません。私と同じくOPRETERさんのところの 手伝いとして入っていた人といろいろと話している中で どこに住んでいるかということになって、まず県が同じ というのはよいとして、次に市が同じというのでへぇーっ となり、沿線が同じというあたりからまさかと思い、駅名 を聞いてみたらまさしく隣りの駅だったので大笑いして しまったのでした。ついでに年齢も同じで、見てるアニメ とかもたくさん似ていて、というありそうもない偶然に、 ちょっと和みました。 ちなみに↑の久弥小説の内の"保存用"として買った1冊は この人にゲットされてしまいました。大事にして下さいね。 以上、極めて偏りのあるコミケット57thのレポートでした。 しんば