#40 Article 1759 Posted at 1993/08/07 17:09:50 by HCL551 (MAP3051) [COMIKET44]
Subject: カタログを拝見して
先日、私もコミケットサービスにてカタログを無事に事前購入することが出来 ました。これも準備にご多忙な中ご尽力下さるスタッフの皆様のおかげと感謝して おります。 さてそのカタログですが中でも「新田真子のコミックマーケットスクランブル」 を大変興味深く拝読させていただきました。と同時にそこに引用されていた 「はじめに同人誌ありき」という言葉に旧迷宮の原田体制のもとコミケットが スタートした前後のことをあれこれ懐かしく思い出しました。 かつて唯一全国規模の同人のネットワークであったグラコンがCOMの発行元 (虫プロ)の都合により失われようとした時、あのCOMを守れ運動は起きました。 当時は同人誌界の政治的側面と創作的側面がまだ分化しておらずアクティブな サークルが交渉等の前面に立ちました。手塚治虫さん以下の虫プロスタッフとの 遅々として進まぬ話し合いに疲れ、身勝手なサークルの強硬な発言に傷つき道を 模索するサークルがある一方で、発表の場さえ確保されれば関わり合いたくない というサークルもありました。結局その確執がコミケ開始後まで水面下に残って しまったように思います。余談ですが結局不思議にも後者のグループに属する サークルの方がつかず離れず長く生き残ったのですから皮肉な話だと思います。 当然の事ながら発足当時からコミケにはかなり考え方の違う人々が集いました。 現在の米沢体制への引継の時には、それまで多くの貢献をしながら語られる事の 無きまま同人誌界に複雑な思いを残して去った人も少なくはなかったと感じます。 その事を思いますと現在のコミケットスタッフの方々の多大なるご尽力には深謝の 念を禁じ得ませんが、時として見受けられる達観したような評論にはかつて苦心 して即売会と言うスタイルを確立した彼らがどの様な思いを抱くか正直なところ 少々残念な気がしてなりません。 コミケはこれからどこへ向かうのかはもちろん最も重要な問題であると考え られます。ただそのコミケはどこから来たのかも忘れてはならないと事であろう と思います。 HCL551