#35 Article 9349 Posted at 1993/03/05 18:32:57 by ☆まちばり☆ (MAP641) []

Subject: 熱闘編オリジナルストーリー『大迷惑! 情熱スパイス』

どこまで削っていいんだか分からないので上のヘッダーも全部転載します。(^_^;)
 マクロ誤動作を防ぐためにヘッダー部分だけ1字下げてあります。

 ではAパート部分です。          MAP641 まちばりあかね☆

 From yuki@is.s.u-tokyo.ac.jp Tue Nov 24 13:19:37 1992
 Path: ecc-s401!news.u-tokyo.ac.jp!ccut!s.u-tokyo!is.s.u-tokyo!yuki
 From: yuki@is.s.u-tokyo.ac.jp (ITO Takayuki)
 Newsgroups: fj.rec.animation
 Subject: Ranma 1/2 Nettouhen episode -3.14159265
 Message-ID: <1992Nov18.055852.8773@kei.is.s.u-tokyo.ac.jp>
 Date: 18 Nov 92 05:58:52 GMT
 Sender: news@kei.is.s.u-tokyo.ac.jp (Usenet News System)
 Reply-To: yuki@is.s.u-tokyo.ac.jp
 Distribution: fj
 Organization: Dept. of Info. Sci., Fac. of Sci, Univ. of Tokyo, Japan.
 Lines: 479
 Nntp-Posting-Host: tje10


  伊藤@東大 です。
  rec.arts.anime に、「らんま1/2熱闘編」風のオリジナルストーリーが投稿
されていまして、これがけっこうおもしろかったので、筆者の許可を得て訳文
でおおくりします。
  原文(英語)を読みたい方は、私までメールをください。


      らんま1/2 熱闘編: 大迷惑! 情熱スパイス

(シャンプーとコロン、猫飯店で料理を作っている。シャンプー、食器棚に
目をやり、スパイスのビンをいくつか取り出す)

シャンプー: ひいばあちゃん、このスパイス何か? 私見たことないね。

コロン: (ビンをじっと見る)おお、気をつけるのじゃ。このスパイスは
     どれも尋常でない力を秘めておる。

シャンプー: 力? どんな力あるか?

コロン: (ビンの1つを爪でたたいて)これは食物の毒を消すもの‥‥
     (別のビンをたたいて)これは強力な睡眠薬じゃ、そして(3つ
     目の、ありふれた黒いビンを見ながら)おお、これぞ伝説の、情
     熱スパイスではないか!

シャンプー: (まだよくわからない)情熱スパイス?

コロン: (不吉そうに)そうじゃ。これを食物にふりかけて誰かに食べさ
     せると、それを食した者の心のうちに、食べさせた者に対する強
     い愛情が湧き上がるであろう。

(シャンプー、不敵な笑みを浮かべる)

(天道道場、週末の昼食の光景。一同食卓につき、かすみの料理をがつがつ
食べている)

あかね: これおいしいわ、おねえちゃん。

乱馬: ちょっとあっさりしてるけどな。

かすみ: ごめんなさい、それしか買えなかったのよ‥‥

(外から自転車のベルの音が聞こえる)

あかね: (独白、いらいらして)シャンプーね、こんなとこでなにしてん
     のかしら!?

(シャンプー、蒸し器をかかえて入ってくる)

シャンプー: ニーハオ、乱馬! いいもの持てきたね!

あかね: いま食べてるものでじゅうぶんよ!

らんま: (あかねを無視して蒸し器を開ける)肉マンじゃねーか!(1個
     つかんで口を開くが、思いとどまって疑わしそうにシャンプーを
     見る)なんか入れてねーだろうな?

シャンプー: (とぼけて)なんのことあるか?

あかね: 眠りキノコのことよ!

シャンプー: (ぷいと怒って)あかねの使わないようなものは何も入れて
       ないね。(意地悪く)それにずっとおいしいね。

あかね: なんですって!

(乱馬、ふたりを無視して肉マンにかぶりつこうとする。そのとき八宝斉が
窓から飛びこんできて、蒸し器から別の肉マンをつかみとる)

八宝斉: 肉マンではないか!(肉マンを飲みこむと、硬直してしばし立ち
     すくむ)

早雲: お師匠さま?

八宝斉: (シャンプーに飛びかかる)シャンプーちゅわーん、いつもかわ
     い‥‥

シャンプー: (八宝斉をけとばし、屋根をつらぬく)あいやあああー!

乱馬: (指の上で肉マンを回しながら)変態じじいが‥‥

シャンプー: (たまりかねて)食べないあるか?

乱馬: (一方からはシャンプーがじっと見ている。目を転じると、もう一
    方からはあかねがにらんでいる)んー、そうだな‥‥(肉マンを空
    中にほおり投げる)

あかね: (肉マンをつかむ)よこしなさい!(かぶりつく)

シャンプー: あーっ! だめある!

あかね: うるさ‥‥(飲みこみ、しばらく虚空を見つめ、まばたきして乱
     馬を見つめる)乱馬‥‥

乱馬: ん?

(あかね、乱馬に駆けより、手をとって自分の肩に置き、乱馬の腰に手を回
し、乱馬の胸に額をあずけてため息をつく)

あかね: 乱馬‥‥

(乱馬、ぼーぜんとあかねを見る。かすみとなびき、驚きの表情を見せる。
早雲と玄馬、にやにや笑う。シャンプー、驚ワアの色を浮かべる)

シャンプー: 乱馬、こっちね!

(シャンプー、最後の肉マンをつかんで乱馬ののどにほおりこもうとする。
乱馬、しかしそれを受け止める)

乱馬: あの肉マンに何が入ってたんだ?

シャンプー: あー、私、情熱スパイスをふりかけたある。(黒いビンを取
       り出す)

あかね: (怒り狂って)あたしの乱馬を横取りしようとしたわね!(乱馬
     から肉マンを奪い取り、シャンプーに投げつける‥‥あやまたず
     シャンプーののどに入る)

シャンプー: (まばたきし、あかねを見つめる)‥‥あかねちゃん?

あかね: ひいーっ!(乱馬にぎゅっと抱きつく)乱馬あ‥‥

(シャンプー、あかねの方へ手を伸ばす。あかね、乱馬の後ろにかくれる。
シャンプー、あかねを追いかけて乱馬のまわりをぐるぐる回る)

あかね: 乱馬、助けて! シャンプーが変よ!

乱馬: 変? そ、そうだな‥‥

(乱馬、あかねを抱きかかえ、家の外へ駆け出す。家々の屋根を飛び越えて
いき、たちまちシャンプーの姿が見えなくなる。乱馬とあかね、煙突のそば
まで来るとひと休みする)

あかね: (乱馬を抱きしめて)ありがとう、乱馬‥‥

乱馬: (あかねを引き離す)こ、こら、よせ!

あかね: (乱馬をにらみつける)いやよ!(あかね、乱馬をその場に座ら
     せ、自分は乱馬のひざの上に座る)あたしが強情はってなければ、
     はじめっからこうしていられたのに‥‥あたし、いままでの分を
     とりもどしたいの!

乱馬: (どぎまぎして)あ‥‥え‥‥で、でも、おめー‥‥

あかね: なんて広くて男らしい胸なの‥‥

乱馬: (おせじに負けて)お、おれだって‥‥

(ざっぱーん! 近くの給水塔の作業員が必死で漏水を止めようとする)

らんま: ‥‥少なくとも時々はな。(ため息をつき、あかねの下から抜け
     出し、立ち上がる)ほら、帰るぞ。

あかね: え? いきなりどうしたの‥‥?

らんま: 何言ってんだ。おれはいま女なんだぞ。どうしようもないだろ?

(あかね、じっと見つめ、突然笑い出す)

らんま: なんだよ、何がおかしいんだよ。

あかね: (立ち上がって)あなたの体が変わったからって、あたしがあな
     たを好きじゃなくなるとでも思ったの?(らんま、ひきつる)ば
     かね、中身はあなたじゃないの。(小さくなったらんまを抱きし
     め、髪をなでまわす)あたしのかわいい乱馬‥‥

(あかねのかわいいらんま、髪が逆立つ)

らんま: ちょ、ちょっと待て! おめー、おれは‥‥

あかね: あなた、おれは男だっていつも言ってたじゃない。

らんま: そっ、そりゃそーだけど‥‥

シャンプー: (遠くから)あかねちゃーーん!

(あかね、叫び声をあげてらんまの後ろに隠れる。シャンプー、ふたりの前
に飛び降りる)

シャンプー: (錠剤を手に持って)この解毒剤を飲むよろし。これでスパ
       イスの効き目がきれるね。そしたら(お茶菓子を持って)こ
       れを食べるよろし。私、残りの‥‥あっ!

(らんま、シャンプーの鼻先に身を躍らせ、解毒剤を奪う。あっけにとられ
ているシャンプーののどに解毒剤をほおりこむ)

シャンプー: (2、3度まばたきしてあかねの方を見る)あいやああ!
       (らんまをつかむ)乱馬、悪かたある、私絶対に‥‥

あかね: (シャンプーをけとばして)乱馬を放しなさい!(もういちどら
     んまを抱きしめる)さあ‥‥

らんま: (解毒剤を持って)ほら、これを飲め。

あかね: (強く抱きしめて)どうしてそんなつまらない事考えるの? せ
     っかくあたしが‥‥

らんま: 飲んだらキスしてやるぜ。

あかね: (目をぱちくりさせ、にこっとして)ん‥‥わかったわ。(口を
     開ける)あーん‥‥

(らんま、あかねののどに薬をほおりこむ。あかね、また目をしばたたいて、
らんまを抱きしめている自分を見て真っ赤になり‥‥)

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