#35 Article 8398 Posted at 1992/12/22 03:44:27 by G_Hammer (MAP3221) [SUBTITLE]
Subject: Re:*7 無茶苦茶好きなサブタイトル!!(笑) /8365 ... /8343 /8292
>原作付きのアニメにいやおうなしに求められるのは「暗黙の了解」の部分である。 そうでしょうか。 TV版について、初めて作品に接する人達をアニメ制作者が疎かにしているよう な素振りは見受けられないと思います。アニメのみを見ても充分楽しめるようにと 作っている筈ですし、また、不特定多数を相手に商売する者としてそうあるべきだ とも思います。実際のところも導入編と呼ばれているもので作品世界の紹介は充分 になされていると思います。 「暗黙の了解」が必要なのは映画においてでしょうね。限られた時間内に作品の 背景の──例えば主要登場人物の人間関係などの──丁寧な紹介を交えながら話を 運ぶには無理があるでしょうから。それに、わざわざお金を払って観に行く人達を 相手にするのだから、予備知識があることを前提に作るのも許されると思います。 勿論、予備知識が無い人も(例えばYAWARA目的の人達とかも)それなりに楽 しめるのが一番ですけれども。 私自身は原作から入った部類なので、元を知らない人に対する配慮がどの程度だ ったかは推測するしかありません。この点、TVにより「らんま1/2」と出会った 方の意見をお聞きしたいものです。 話は逸れますが、夏のこたつさんは「乱馬はなびきの許婚」を原作と比較して単 調と感じたようですね。 私はサンデー本紙を読んでいないため、TVが単行本を追い抜いた頃からは原作 よりアニメを先行して視るようになりました。この回もそういった作品の一つです が、単調どころか展開は小気味良く飽きさせない出来でした。原作を読んだ今でも 好きな話です。 閑話休題。 それから、原作の世界観から外れた作品が傑作になり得ないとのことですが、言 い切ってしまうのは如何なものでしょう。 模写はあくまでも模写ですから、オリジナルを越えることはありません。メディ アが異なる両者の間で模写という言葉が不適切ならば、消極的な原作のなぞりとで も申しましょうか。夏のこたつさんの仰しゃる、『ある程度の「臆病さ」が働いて いた』としてもいいでしょう。 では、積極的な模写とは何でしょう。私はこう考えています。 オリジナルの本質をその人なりに掴み取り、理解した上で、独自の解釈を以ても う一度世界を創造し直す、もしくは創造しようと務めること。 作品がもつ面白さの源泉を探索するにあたり個人差は当然生じてきます。高橋留 美子氏当人でない限り、原作とズレが生じるのはいたしかたないのではありますま いか。 それでも、制作者が「私はこれを表現したいんだ」という前向きな意欲を持って 望めば、それが何らかの形で私達を魅き付ける力となり発揮されることと思います。 極論すれば、例え表現したいものが原作破壊に繋がり、積極的な模写としての度 を越すものであったとしても、制作者の熱意が(アニメ単体として見た場合)魅力 ある作品を創り上げるだろうと思います。(ここでの制作者には脚本、演出等から 声優を含む音響その他までひっくるめて良いと思います) >アニメが原作の忠実なメディア変換であるわけではないし、もとよりそういう事は >不可能です。 一つ前のアーティクルでこう仰しゃっていますね。要は各々許容範囲を持ってお り、原作の世界観の枠内かどうかを考えるには、詰るところ程度という曖昧なもの を相手にしなくてはいけないのではないかと……さすればですよ、どのみち両者の 違いは閾値が異なるとはいえ受容しなくてはいけないのだし、いっそのこと原作と アニメは別物と考えるのが妥当かと思いますが、如何。 完全に割り切るのは無理にしても、己が趣味に合わない作品に対して、こういっ た作品があってもいいんじゃないかなぐらいの寛容な気持ちで接するのが──そう 務めるのが、いいのでないかしら。アニメ制作者が独自の感性で作り上げた作品に、 原作にはなかった魅力を見出すこともあるのだから。 G_Hammer #これを書いた時点ではArt8396を読んでいませんでした。なんか意味のないRes #になっちゃいましたが、折角書いたからアップしときます(^^)