#35 Article 10156 Posted at 1994/01/31 23:58:10 by 夏のこたつ (MAP2513) [RUMIC]

Subject: 高橋留美子劇場「Pの悲劇」

待望久しい短編集です。オリジナル掲載の6編で、かなりのるーみっくファンでも
見逃している人が多いので重要かもしれません。雑誌掲載時のカラーが全部そのまま
入っているのも嬉しいです。全部で6つの短編が収録されています。読んでない人は
一応気を使って書くつもりですが、不適当な所があれば指摘して下さい。
では所感などを少々。

○Pの悲劇

ペンギンがかわいいです(^^)
作品内容も充実していて、単行本の顔にするのには適当かな?
笑える所も考えさせられる所も両方ありますね。
見終った後に、あの星空のシーンは印象に残ります。

○浪漫の商人

うーん、心に残る佳作ですね~。
しかしこの女性、メンタリティーとしてはむしろ高校生の雰囲気が(^^;)
もちろんいい意味です。ナイーブで実に可愛い。なんであんな男と結婚してた?
涙を流しているコマではしばらく硬直したぞ。(電車で何を必死に読んでいるのかと
回りの人は思ったであろう ^^;;;)

○ポイの家

実に面白いです。ギャグのノリは1番かな?
見た後に心暖かくなる話ですね。本当にいいお話です。

○鉢の中

これは掲載当時かなり話題になったと聞いてました。そうでしょうね、わかります。
この単行本の中ではまぎれもなく、随一の異色作でしょう。全編が暗いトーンに塗り
潰されていて、ギャグの要素はほとんどありません。感じとしては、人魚シリーズに
至る前の先駆的な意味合いを持つ「闇をかけるまなざし」「笑う標的」「忘れて眠れ」
等の作品群に近いでしょう。将来この路線で大規模な展開をするのではという予感が
あります。しかし、作品それ自体としては、素晴らしい物と評価出来るでしょう。
「ブラック・ジャック」を連想したのは私だけではないと思いますが・・・・・
ヒューマンなテーマに満ち溢れています。なお、以前気にかかっていた Art に多少
関連した書き込みがあるので読んで見て下さい。#35 A2688 です。
いやもう、当時気にかかって気にかかって今までずっと・・・・・
しかし今なら、納得できる部分もあります。こういう意見を持つ人は存外少なくないと
思いますので。

○百年の恋

これだけ初出時に読みました。別の意味でこの単行本では異色作です。(^^;)
Pの悲劇以上にちょっとラストとか不可解と言う気もしますが、読んでいて愉快です。
しかしけも先生、変な年寄りを書くのうまいな~。P146 の下のコマ最高。(笑)

○Lサイズの幸福

これは当時立ち読みして感動した。(なんで当時買わんかった>わし ^^;)
巨大なものがかわいく書かれています。何という事もない話かもしれませんが、
不思議に印象が強く、いつまでも記憶に残ります。私が耳にしたどんな座敷わらしの
話より素晴らしいといったらひいきの引き倒しでしょうか(^^;;;;


全体として、実にまあ、素晴らしい話ばかり集まってます。
原作ファンならずとも、無条件で高く評価せざるを得ないのではないかと。
らんまと比較するのはこの際無意味ですね。(^_^;)

しかし20代と思われる女性の皆様も、セーラー服の女子高生に劣らず魅力的で
表現し難い物があります。さっさと離婚してくれとか言いたくなります(笑)

	MAP2513		夏のこたつ