#34 Article 986 Posted at 1994/02/13 19:27:58 by 夏のこたつ (MAP2513) [NO.15R]

Subject: #15:ノ-チラス最大の危機

問題の回ですね。

私は歴代の回のなかでも傑作だと思っているんですけどね。
生理的に嫌悪感を感じる、という意見は耳にしますが、それこそがスタッフの
狙いだと思っているので。

はるか上方の Art で書かれていますけど。変に美化した「死」の描写への反発が
含まれているのではないか、とは私も感じました。ただ甘さ(と言っていいのか
わからないが)を言うとすれば、今回犠牲となったフェイトさんについてですね。

今までのTV放映では、彼はおそらく出ていない、もしくは出ていたとしても
決して視聴者の印象に残る形とはいえないでしょう。何か殺されるためにポッと
出て来た、そういう印象が否めないのです。

田中芳樹ではありませんが、戦争の非情さを訴えるとすれば、ジャンやナディアと
親しいキャラというだけではなく、視聴者に愛されて来たキャラがふっと何の前触れも
なしに舞台を去る、そういう描写の方が良かった気がします。例えばあの時点なら
エーコーさんとか、機関長のおじいさんとか。(若い人の方が訴える力は強いと思い
ますが)

最後に絶叫するシーンですが、これも恐らく、かなり自信を持って打ち出して来た
描写ではないかと思うのですが。というか、あの方が人間の本質に近いような気が
するのですけど。

話は飛びますが、再審で無罪となった死刑囚が出版した本の中でこのような事を
書いています。「世間では死刑囚は平穏な気持ちで従容と刑に服するように思われて
いる向きもあるが、自分が伝聞した範囲ではそういうのは少数らしい。わめきちらして
泣き叫び、最後の瞬間まで抵抗するのを押さえつけて殺すのである。絞首の瞬間から
どのくらいの時間か生きていれば助けてもらえるという話もあるが、それも誤りだ。
実際はそうした場合も強引に絶命させるのである」という内容でした。
真偽の程は何とも言えませんが、私は説得力を感じますね。

スタッフの側でどこまで考えて描写したかは分かりませんが、期せずして人間の
本質に近い部分を鋭く突いたような回となったのではないか、と考えています。

	MAP2513		夏のこたつ

P.S ところでまた小説版の話になってしまいますが、そちらではフェイトさんが最期に
  「ミランダ・・・・俺は君に・・・・」というセリフを当てていましたが、これに
  関連する設定はそもそも存在したのでしょうか?>ALL