#28 Article 291 Posted at 1994/06/23 21:25:42 by Smilin' Ear (MAP3289) [SINKO.004]

Subject: Re:*4 制作進行日記 /286 ... /283 /282

>このフィルムネガとアフレコした音ネガを合せた物を初号フィルムと
>呼ぶそうです.

○「初号」について  (とゆーか、アニメーションの作り方の基本的な話)
  
ふつー撮影はネガ・フィルムで行います。
これを反転してポジにしたのが「ラッシュ・フィルム」。
(または「密着」……写真でいうところの「密着焼き」「ベタ焼き」ですね)
ラッシュはあくまでも編集等の作業用なので、色補正とかはやってません。
ふつー35ミリで撮ってもラッシュは16ミリに縮小する。
バラバラのラッシュをつないだのが「棒つなぎ」。文字どおりつないだだけ。
「ラッシュ」と単にいえばバラバラ状態のものも含まれるけど、全カット順番に
つないだものを「オールラッシュ」と呼んだりします。
これに編集作業を行って、「画」の方の「タイミング上の」完成。→アフレコへ
編集(カッティング)後にリテーク、線撮り分の取り直しなどが上がってきたら
「差し替え」を行う。編集が終わったものは、基本的にはもうカットの長さ等
は変更しないので、元のフィルムとタイミングがズレないよう「差し替える」だけ。
全部 OKテイクに差し替え終わると「画」の方の完成。
完成したワーク(作業用)ラッシュに合わせてネガをつなぎ合わせて「ネガ原版」
(または単に「原版」)をつくる。これが「ネガ編集」または「ネガ組み」。
ネガにはこの段階まで一切触りません。大切に保管!!

一方「音」の方
編集を行った「画」に合わせてセリフを入れるのが「アフレコ」。
平行して効果さんが「効果音」を「画」に合わせて作る。
これまた平行して音響さんが「音楽」を「画」にあわせて選曲したり長さを
変えたりの作業を行う。
とゆーことで、「声」「効果」「音楽」の3つの音素材が「画」に合わせて
用意される。この3つを合わせてバランスとったり、位置をずらしたりして、
1本の「音」の完成テープをつくるのが「ダビング」。
             (をいをい ずいぶんスっとばしたな^_^;)
「音」の完成品をサウンドトラック(映画のフィルムの横に焼き込んである音の
情報)用に「磁気」から「光学」式(ネガフィルム)に変換したのが「音ネガ」。

んで、
「画」の完成品「ネガ原版」と「音」の完成品「音ネガ」を1つのフィルム(ポジ)
に焼いて、1カットずつ色の調整とか行ったものが「初号プリント」。
基本的には、これが放送/上映されるものとまったく同じ「完成品」ですね。
その後のお話は、納品形態(ビデオかプリントか?)等によって作品ごとに違う
と思う。