#28 Article 158 Posted at 1992/05/04 09:12:18 by とんで (MAP000) [GYOKAI]

Subject: 場所に寄っては…

はいっ!	其れが正に「クレジットを見てると・・・」の云うところの
技術の偏りが会社に依って激しい部分でありますです。

普通に見流してしまうと、「どうも今日見た作品は・・・」と行った印象を
感じるでしょうが、1シリーズのクオリテと云った部分の視点で
一つ一つの作品を眺めて行くと、結構一話毎のクオリテは、「今日はちょっと
ねざめが悪かったかな?」と云った具合な人間で云うところの
体調の経日偏差程度の物でしか無い事に気が付くでしょう。

そして、全く逆に、撮影は、脚本、作画、仕上げ、背景、(演出?)などと違い
シリーズを通しで担当して仕事を受ける特殊な形態を取って居る為、
むしろそう云った見方が出来て来ると、別々な会社が担当した一本一本の
それぞれの作品のばらつきの方が、歯に引っ掛かった様に気に為って来る筈です。

何処の会社がスカなのか、注意しながら見るのも面白いもんですよ。

さて、実はこっからが、本日のメインイベント!
「かは、如何にしてスカなりきか…」	(^_^)

なんちゅうこたぁありません!	会社の雰囲気です。

うまい会社は社長以下研究心と遊び心に溢れてて、社長は技術投下や
研究費を惜しまない、現場の人間も、暇さえあれば思い付きのアイディアを
実験してみる(フィルタに指紋付けるなんぞは序の口で、思い付きさえすりゃぁ
納豆だろうが豆腐だろうが塗り付けて撮って見るぐらいの…)そして、
当然失敗の方が多いのだがこれを無駄と考えない会社の体質。
さて、此等を見てて、ぼちぼち気が付いたでしょう。
所謂、我々が一般的に持ってるアニメの現場の印象と随分違いませんか?
呼び名こそ「アニメーションの撮影所」ですが、実は、体質として此処は
むしろ映画会社に近いのです。
社員の構成も芸術系の大学の映画関係の学科の出身や、映画会社の転向組が多く、
かと云って、此の手の人間に在りがちな、アニメーションを作品として
1ランク下に見る様な事が無い。
まぁ、最初のうちは「まぁ仕事だからやってみるか…」程度の
動機だったかも知れないけど、やってるうちに実写以上に技術的制約がない
アニメーション独特の面白さに気が付いてしまい、居付いちゃった・・・
見た否人達が、主です。(無論、学歴や職歴は入社にあたって何等問われた
物では在りませんよ。しろーとでも入社できる。たまたま良く入って来るのが
こういう人達だそうです。)

さぁ、今度はスカな方だょ~ん
こういうの好きじゃぁありません?
「ウチは予算もギャラも良いから、食えるだけ仕事すりゃぁいーや~ぁ…、」

「ウチは予算もギャラも良いから、てきとーやってツーリングに行きたいじゃん!」

「他にやりたい事もあるしめんどーだからぁ、うん!こんくらいなら…、バレない、バレない。行っちゃえ行っちゃえ、」

		あ゙ー、あたしはどっちの会社の雰囲気も好きだなぁ、(^_^)

大抵此の手の会社は特徴が在ります。
元請け「製作会社」内撮影部門。(此はケースとしてはレアですが無いとも云えない)

普段CMなどの撮影をしている撮影会社もしくはそこから転向したアニメ撮影会社。(畑違いから来る技術蓄積の無さがもろに出る、引き速のミスから、ガタ、セルの扱いから来る傷、足跡、挙げ句には紛失など初歩的なミスを頻発する。しかし、そこから何も学習しようとはしない、なぜなら彼等にとってアニメーションとはメディアとして1ランク下だからだ。しかも此処で云い加減な仕事をやって切られてもかれらは痛くもかゆくもない。何故なら彼等の本来の仕事は少ない量で遥かにみいりが良いからだ。其の様な処でも、発注先が無ければ当り前の様に仕事は出される)

グロス受けをしている下請け製作会社の撮影。



さてさて、「見ている側」としてはそろそろムカついて来たでしょう。(^_^)

      「なんでこんな仕事やってて切られないんだ!」

撮影会社は製作会社に対して圧倒的に数が少ないんですよ。
だから、いいかげんな仕事をしようと思えば、半ば殿様商売なのでいくらでも
いいかげんな仕事が出来る。
特に最近の演出は良い人材は皆無に等しいので撮影が何をやっても口が出せない。
映像用語の初歩的ないろはすら分からんのが当り前のようにクレジットを
連ねているので、現実的には現場のチェックすらまともに出来ていないのが現状です
(皆さんパンとフォローの違い位知ってますよねぇ、)(笑)
其れ以前にビジョンと良うもんが無いので出来上がった物を見せられるまでは、
演出家本人ですら時分の作品の仕上がりが想像出来て居無いので
いいかげんな撮影やクオリテでも、平気でだまされてしまう。
所謂「スカな撮影会社」とは其の辺を無意識な「におい」で知って居て、
なーなー状態で商売を成り立たせて居るのです。
その「におい」こそ、我々が何となく持っている所謂「アニメーター」の
イメージの出所で在り「アニメーター臭さ」とはまさに現場のこういった慣習
から発して来る臭いの形容で在りましょうや、(笑)

さてさてさて、こう為って来ると既に御気付きかと思います。

☆普段クオリテの高い作品を送り出し続けて居る傾向の製作会社は、
其のクオリテを落とさない為に出来る限り其の会社に無理なスケジュールを
押し付け無い様にし、なを且つコンスタントwヌい仕事を其の会社に
提供する事に依って、多少仕事がきつくなっても現場の士気が衰え無い様にして
其の撮影会社を半ば製作会社の専属に為った状態にして、離れて行かない様に
して居る
☆故に、ただでさえ少ない撮影を確保するためいいかげんな製作会社は、
其の「行動様式」に従って残って居る撮影をほじくり出して来る。
大抵は、とんでも無いスケジュールで訳の分から無い演出指定をして来るので
撮影としても其の「行動様式」に乗っ取って最初からなげた仕事をして来る。
一つのスタジオだけを相手に仕事を受けて居る訳では無いので結果として
作品は技術水準の低い会社の間をたらい廻しされる事に為る。
これに依って何時に為ってもこれらの会社の作品の質は工場出来無い。

			以下、悪循環の末、
「冒頭に揚げた様な結果が見られる」と云った構造の様な気がします。

					あぁ、長くなっちった…
							ゴメンナサイ

 ps.良い撮影としては、◯ービー系とか◯ンエイ系などが
					よろしいんでないかと・・・
いかがでせう?	  他に思い付くとこ考えてみても以外と少ないんで無いですか?

 ps.ps.全紙の宇宙空なんか描かせるなよなー、
	一体何処で描いてどんな撮影台で撮るんだい?サ◯◯◯ズの演出さん!



		以上本撮影の友人の話しと、
			私の経験を考え併せた結論でした。
			勝手な想像も加味されてますが、粗方真実です。
	ほんとに長くなってすみませんでした。		とんで、