#23 Article 1289 Posted at 1994/10/01 01:15:07 by W.M. (MAP009) [SARA]

Subject: セーラの最終話 (Re: 名劇関連ボードOFF 帰還報告) /1278 ..... /1233 /1230

> でも、セーラは徹底的にミンチン女史を痛めつけるべきでしたね。

 いえいえ、セーラはそんなことはしません。そんな、自分が強い立場にな
ったからといって、手のひらを返すように態度を変えてしまっては、ダイア
モンド・プリンセスの名が泣きます。

 それに、これからミンチン女史がどうなるかは、最後の 2話で十分に暗示
されていると思います。

 そもそも、インドのダイアモンド鉱山王の娘が、いっときは行方不明にな
ったと思われ、そしてまた復活したのです。その謎の空白期間に何があった
のか、この人々の興味をひく話は、ロンドンはおろかイギリス中の上流階級
に知れわたることでしょう。そして、インドなどのイギリス植民地にも。

 また、セーラがイギリスを去るときに、2番目にお金持ちの子女であるラ
ビニアはアメリカに渡ることがわかります。では、他の生徒達は? はたし
て、これからもミンチン女子学院に通いつづけるでしょうか。

 そして、セーラからの学院への多額の寄付。苦しい経営の学院にとって、
その運営を左右するような額でしょう。これで一時は学院がもちなおしたか
のように見えるかもしれません。しかし、これからはセーラの意向に反した
学院経営は行えなくなるでしょう。セーラは事実上の学院理事長となったの
です。

 さてここで、ミンチン女史の夢・一生の目標は何かと思い出してみましょ
う。それはイギリス上流階級の子弟の集まる、自分の学校を作ること。その
ために、今までのほぼ全人生を費やして、努力を重ねてきました。しかし…

 もし学院がこれからも続いていったとしても、それはすでにミンチン女史
の学校ではありません。彼女は、単なる雇われ校長と同じ立場となってしま
っているでしょう。

 また、もし生徒が集まらなくなり学院がやっていけなくなったら…「慈悲
深いダイアモンドプリンセスから、あんな多額の寄付をもらったのに…」と、
彼女の失墜はさらに大きなものとなります。

 それではもう、今のうちに学院をたたんでしまって…いやいや、あれほど
の額の寄付を受け取って、そのまま逃げてしまうなんて、そんな勝手なこと
は許されません。

 もはやミンチン女史とその学院は、セーラの手の中にある存在です。どう
あがこうとも、逃れることはできないでしょう。セーラは、そんな女史に対
して、もう何もする必要はありません。ただ、にっこりと微笑んでいればい
いのです、ダイアモンドプリンセスとして。

 というような、不純な大人の視点で観てはいけませんね
                        MAP009 / W.M. (ダブレムと発音してください)