#223 Article 253 Posted at 1999/03/28 23:51:19 by Elcaset (MAP4600) [X.24]

Subject: Re: 虹駆けし乙女たち /252

小樽にマリオネット達が、誰をお嫁さんにしたい? と聞いたシーンでは、
やはり小樽は「ライム」って答えたんでしょうね。なんたって主役ですし。

 チェリーに関してはアイドル系だから、特定の相手というのも似合わない気
がします。
 ブラッドベリィは、サーカスの舞姫という第2の人生が待っているので、や
っぱりここはライムしかないでしょうね。

 そうなるように話が作られている所もあるのかな?

 このシーンでは、観客に対しても「君はどんなタイプの娘が良いんだい?」
と問いかけている意味もあるんじゃないかと思います。

 いろいろな意味でこのシーンは、このシリーズでの一つのクライマックスだ
ったと思います。


 どうも、この話の上ではライム、チェリー、ブラッドベリィの3人組は最後
にどうなるとかではなくて、それぞれ自分が見つけた生活に帰っていく、そん
な気がしました。

 このシリーズのゴールは、3人のマリオネット、それに小樽が一つの成長点
を越える、(つまり不正確だけど簡単に言えば大人になる)ことにあると思い
ますから、そういう線から考えると、この予想もそんなに悪くないかも。


 ドクターヘスって、もう人間ではなくなっているような気が。

 脳味噌だけ残ってる、っていってたけど、そのオツムも生命維持装置のコン
ピューターあたりがトチ狂っていて、変な薬を注入されて操られているだけだ
ったりして・・・そんなことはまぁ無いか。

 単に、辺境の星に取り残されただけでは、地球を破壊してやる、って帰結に
たどり着く根拠としては希薄であるような気が。

 確かアラビアンナイトあたりの話では。
 壺に閉じこめられた魔人が、自分を助けてくれる人間に対し、最初のン百年
は出来る限りの恩返しをしよう、そう思い、それでも誰も助けてくれなくて。
 とうとう最後には助けてくれる人間がいたら、殺してやる、と考えるに到っ
た。
 という話があったと思いますが、そのパターンなのかなぁ、と思ったりもし
ましたが、違うんでしょうね。

 きっと最終回で別に取ってつけたような理由が語られたりするんでしょうけ
ど、ドクターヘスが現在の心境に到るまでのプロセスをもっとじっくりと見せ
て欲しかったです。


 全体的に気になったのが、細かい説明や辻褄合わせが雑と言うところです。

 なぜ、小樽がネオポ2号に入り込めたのかとか、そういうところが結構抜け
てるので、見ている側に何となく、ご都合的な展開であるような印象を与えて
いるような気がします。

 もちろん、実体はそうじゃないと思うんですが、こういうところで損してい
るなぁ、そう思いました。


 エンディングのコスプレ。
 ぼかしがかかっていましたが、でないと見れなかったでしょうね。

 2次元同好愛者にとっては、けっこうあの映像はショックかも。しかし、ア
ニメの格好って、なんでああ現実にやってみるとチクハグなんでしょうか。
 美意識のズレが妙に気になります。

 ただ、誤解がないように言っておきますが、わたしは生身の女性も好きです。
相手にはほとんどされませんが(笑)でも、生身の女性の瞳が、2次元のアイ
ドルの様に大きく見えたり、輝いたりして見えた、という実体験はあります。


 このシリーズで、もうちょっと突っ込んで欲しかったのは「男」だけの世界
の、意外な心地よさです。

 性的なものを除けば、以外と同性同士の付き合いというのも楽しく、有意義
なものです。今の世の中がちょっとギスギスしているのは、こういう同性同士
の付き合い、特に男と男の付き合いが異端視されているからなんじゃないかと
思います。

 もちろん、ホモセクシュアルの受認を、という意味ではなく、かつてあった、
スキーでも飲み会でも何でも、野郎同士でやることの開放感と自由さと、それ
に親しみをもっと大切にしたら、と言うことです。

 異端視され、何が何でも女のケツを追いかけていないと不謹慎とでも言いた
げな、半ば強迫観念的なまでの、男女交際への強制が、結局、まともな男女交
際や恋愛を阻害している傾向はちょっと勘弁してくれ、と思います。

 恋人や結婚相手は物じゃないんだから、いるとかいないとか、いないからダ
メだとか、いなきゃダメだとか、そういうのは嫌ですね。

 わたしのようにそうでない時代を通過したオヤジは、本当は無理に恋人なん
かいなくても良い、性の目覚めと、恋愛、そして愛とは別に考えるべき、と古
来からの生活の知恵を知ってます。
 だけど、今の時代に青春期を過ごす人たちはそれを知らないし、誰も教えな
い。
 こんなこと言うと、良い子ぶってとか、いいかっこしやがってと言われるん
でしょうけど、そういうことを中学や高校くらいの人たちに伝えられる可能性
を持ったメディアというと、アニメくらいしか見あたらなくなっているんです。


 今回、このシリーズで本当に真面目に、人を好きになることや生きていく事
とか、大切なテーマを取り上げてくれた事には小気味よさを覚えます。

 他のメディアの多くは、こういう問題を取り上げることによって客離れを招
くことを恐れて、逃げていますが、そんな中でこうまで真正面からこの種のテ
ーマに取り組んでいるのも、やっぱりアニメならでは。徒花なのかも。
 とまで、思ってしまいました。


                              エルカセット