#22 Article 2689 Posted at 1995/12/02 06:45:46 by RDN (MAP3029) [COMMUNICA]

Subject: コミュニケーションについて

いつ誰に聞いたかは忘れましたが、「"communication"はキャッチボールに
よく似ている」という話を聞いたことがあります。

 自分の言いたいこと、すなわち意見をボールに見立てて、自分と相手の間で
投げあうわけです。私の子供の頃は野球が盛んでよくキャッチボールをしたも
のですが、最近はサッカーの方が盛んなようなのでそちらが好きな方にはピン
とこないかもしれませんね。その場合は向かい合ってパスを出す練習をしてる
ところを想像してみて下さい。


 キャッチボールというのは、ただボールを投げていればいいというものでは
ありません。相手のいるところに、捕り易いボールを投げてやらなければなり
ません。捕る側もぼーっと立ってるだけではいけません。来たボールをグラブ
に入れて、掴んでやらねばなりません。
要する「投げる」「捕る」双方に努力が必要なわけです。

 自分の思うところにボールを投げるにはコントロールの技術が必要です。し
かしどんなにいいボールを投げても、補球する側が捕れなくては仕方がありま
せん。こちらも補球の技術が必要です。

 上手な人は相手がグラブを構えているところに投げることが出来ます。これ
なら捕るのが下手な人でも易々と補給出来ます。反対に下手な人が投げるとと
んでもないところにボールが行ってしまうことがありますが、補球する人が上
手ならある程度外れていても捕ることができます。でも人それぞれ捕れる範囲
というものがあり、そこから外のボールを捕るのはかなり難しいのです。
キャッチボールの基本は「相手の胸元目がけて捕り易い球を投げる」です。

 慣れないうちは投げる方も捕る方もなかなか上手くいきません。思いもよら
ぬ方向に投げてしまったり、力加減を間違えて相手の顔にぶつけてしまったり、
簡単に捕れるボールを捕りそこねたり、捕りそこねてつき指してしまったり…。
でも、自分の思ったとおりのボールを投げることが出来て、それを相手がしっ
かり受け止めてくれる。そしてまたいい球が帰ってくる。この気持ちよさ!
それがキャッチボールの醍醐味というもの。

 上級者同志なら変化球を投げあってその変化を楽しむことが出来ます。でも
慣れない人は変化が読めないので補るのに苦労します。捕りそこねることもし
ばしばあります。何回か経験して変化に慣れるしかありません。

 自分が会心だと思って投げたボールを相手がファンブルしたりすると悲しく
なったりします。でもまた投げればいいのです。相手がいなくならない限り、
またチャンスはあるのですから。


 いろんな人がいます。なかなかコントロールが定まらない人、わざと相手の
捕れないところへ暴投をする人、ボールが来てもそっぽを向いて捕ろうとしな
い人、どんな球が来ても捕ってやろうと努力する人。捕りそこなった人を笑う
人、カーブが好きでそればかり投げる人、間近から思いっきり投げる人…。
 わざと顔を目がけて投げる人。捕りそこねて顔面にボールを当ててしまった
人は、「もう二度とキャッチボールなんかやらない」と思うかもしれません。
 投げるのは好きだけど捕るのは嫌いな人。この人はグラブをしていません。
だから万一ボールが来ても捕ることが出来ません。手を出せば捕りそこねて怪
我をするかもしれません。

 人それぞれいろんなスタンスがあります。どういうスタンスをとろうがそれ
はその人の自由。でも、相手のボールを捕る気がなかったり、危険球ばかり投
げる人はやがてキャッチボールする相手がいなくなってしまうかもしれません
ね。誰だってそんな人の相手は嫌でしょうから。
キャッチボールの基本は「相手の胸元目がけて捕り易い球を投げる」なのです。


 …どうでしょう。結構よくあてはまると思いませんか。
もちろん、こういうモデルにいきなりあてはめるのは乱暴だ、おっしゃる方も
いると思いますが、それは当然です。でも「乱暴だ」の一言でかたづけないで
少しだけ考えてみて下さい。私はいい線いってると思います。

 communicationもキャッチボールも相手がいなければ成立しないものであり、
そしてcommunicationの基本はいろんな意味で「相手のことを思いやる」ことだ
と私は考えているからです。


 でも、キャッチボールが上手くなるのと同じ様にはcommunicationは上手く
ならないんですよねえ。(^^; コントロールは壁相手に練習すればある程度上
達しますが、自分の意思表現の方はそうはいきませんから…。
(私はcommunicationが下手な方です。精進したいと思っております)


長文におつきあいいただき、ありがとうございました。

                            RDN(MAP3029)

#河合さんに倣って「心の童話」にすればよかったかな?