#22 Article 2333 Posted at 1994/10/07 02:24:03 by HIDE (MAP3950) [USHIRO]

Subject: Re:*36 うしろの正面だあれ /2328 ........... /3185(#20) /3176(#20)

謝るということ

 何度もいうことになってしまってもうしわけないが、
 わたしが、今回の議論の一件について、「謝罪する」ということは何もない。それ
はどういうことかといえば、わたし個人としてその意志に反するような書き込み、自
分から見て一方的にアンフェアと思える書き込みはないと思っているからだ。
 個人の判断基準によって「謝るべき人にはきちんと謝るべきだ、それがネットのよ
うな人同士のお付き合いの場所では大事なんだ」と考えるヒトがいることは無理から
ぬことかもしれないが、私には謝るべきヒトも謝るべきこともない。
 何度も繰り返すが、以前に書いたように、そしていま書いたように、わたしが今回
のこの件に関して、言い回しのミスなど細かい部分でミスを認めることがあっても、
本質的な意味で「謝る」ことはない。同時に、わたしとは敵対する意見を述べてきた
ものが謝ってくることを期待してはいない。いや、謝ってほしいとは思わない。
 わたしはわたしの意見をいったまでのことであるし、彼(彼ら)は彼(彼ら)の意
見をいったのにすぎないのである。
 「謝る」ということはどういうことであるのか? それは(わたしの考えでは)
「否」を認めることではない。「罪」を認めわびることである。「否」を認めるとい
う意味では、わたしはそれに気がついた時点でその都度認めているつもりだ。したが
って、あらためて頭を下げる必要はぜんぜん感じない。


	プロとアマチュア、商業行為と非商業行為

 白と黒、表と裏、正義と悪・・のように明確に立て分けることは物事を単純化し、
考え方を整理する上で有効な手段である。「判断」というものは「する」か「しない」
かというような二者択一である場合が多く、このような単純な「判断」をする限りに
おいては、ほとんど問題はない。
 しかしこのような考え方は、現実社会におけるさまざまな複雑な問題対しては役不
足であり、これに固執する限り、かえって悪い結果を生むことが多い。
 さて問題の「プロ」と「アマチュア」のあいだには明確な差があるのだろうか? 
言うまでもないことだろう。それは「ない」。
 物事をきちんと整理するのが好きな方がいる。この問題についても「プロ=商業」
と「アマチュア=非商業」としてその差を明確にしようとしておられる方がいる。し
かし、その思考の中では、両者のあいだに明確な境界線がないという事実があること
が失念されてしまっている。
 非商業として考えだされたものが、一夜にして--というのは大袈裟かもしれない
が--莫大な商業効果を生んでしまうことは往々にしてあるのである(その例をあら
ためて一つ一つ示すことはしないが、よく考えて見てくれ。あなたがたが知っている
商業的な大成功を納めたすべての人間は、既存の技術を習熟することによって栄光を
勝ち取ったのか?)。もちろん、その時点からが商業なのだといえばそうかもしれな
いが、言っていることはそういうことではないことは明白である。ここで問題として
いるのは、作り手側の意識の問題だ。作り手がどんなものをどんな意識を持って作る
べきかということが問題とされているのである。だからわたしはあえて言うのだ「そ
んなものがあったらつまらねーよ」。
 高度な技術によって裏付けられていなければ商業作品として通用しないなどという
ことは「職人らしい」幻想にすぎない。その目をよく見開いて世の中を見、現実を受
け止められるのならば、そのことに気付くことは可能なはずだが。


	バランス

 さて、これまでわたしは、技術などいらないかのような内容のことを書いてきた。
しかし、ここで断っておこう。以前のアーティクルで述べたように、ゆーさく氏らの
示すような「技術」必要論にも一理あるのだ。いや、それは一理あるどころか通説な
のかもしれない。わたしは、そのような考え方が「いけない」とは思っていないし、
それが、一個人のものである限りそれもわたしとはちがうひとつの生き方なのだろう
と思う。しかし、物事にはさまざまな側面がある。だから、わたしとはちがう、一方
的な角度からの意見に対しては、わたしの角度を示すのである。それに対してさらに
また違う角度から見た意見が示される。さらに・・そしてさらに・・。
 こうしてようやく物事の全体象が見えてくるのである。ある意味ではそうやって、
人間の・・いや、自然を含めた世界のバランスが保たれている。それは非常に回りく
どいやり方かもしれないが・・ヒトの歴史や自然界の法則が示す、紛れもない真実な
のである。


	Neiさん

 以上は元になっているNeiさんの意見をふまえた上での私の意見であるが、ここ
で、彼女には言っておきたいことがある。
「プロ意識」が指している意味について、Neiさんが指摘された程度のことはわか
っている。わかっていたという前提の上で、もう一度わたしが何を言わんとしている
のか考えてみて欲しい。
 そして、さらに言っておこう。文末で「中立の立場をとるため」と語っているが、
私に言わせれば、彼女の書き込みにはなんら「中立」性はない。敬称を統一したくら
いで、「中立」性が保てるとでも思っているのであろうか?
 それは「中立」性とは程遠い。彼女の立場はあくまでも中立ではなく、わたしに対
して「第三者」であろうとしているにすぎない。
 彼女はまず、自分が、自分の生きる規範にしたがって判断をして、あくまで個人的
な見解を述べているにすぎないという事実に目をむける必要があると感じる。それで
も「中立」性を持ちたいというのであれば、誰から見ても「中立」に見えるような書
き込みを「志す」べきであろう。
 すくなくともわたしには彼女が「中立」的立場にあろうとしているとはみえないし、
「中立」的考え方を持っているとも思えない。


					・・・By HIDE(MAP3950)☆