#22 Article 2227 Posted at 1994/08/15 05:59:11 by 高木志郎アオ (MAP3887) [USHIRO]
Subject: Re:*18 うしろの正面だあれ /2226 ...... /3185(#20) /3176(#20)
ゆ~さくさんとHIDEさんの論争ですけど、話に極端な飛躍があって、ちょっと ついていけない所がありました。 キーワードは“個人”という事でしょうか? もともと、この作品は海老名香葉子“個人”の戦争体験の思い出話をアニメ化した ものなわけで、客観的に戦争を描いたドキュメンタリーでもなければ、フィクション のドラマでもないわけですよね。 > 肝心のラストでお母さんや >家族のユーレイが出て来て「生きるのよ」とか何とか励ます辺りで「だぁぁ」となっちま >いました。 と、ゆ~さくさんは言っていますが、原作のラストシーンも焼け跡で家族の事を思い だして頑張ろうと決意する所で終わるので、ほぼ原作に忠実な展開だと思います。 これをゆ~さくさんの書き込みのように戦争の悲惨さを描くようなラストにすると インパクトは強くなるでしょうが、海老名さんの“個人”史ではなくなってしまうと 思います。(こぶ平や峰 竜太の話で、海老名香葉子って結構すごいキャラクターだ という印象を持ってるので…) 私は、“個人”の思い出話とはいえ実話である以上、作意的な演出はいれない方が 良いと考えます。作品の面白さという点では、派手な演出をした方がドラマチックで 反戦の意図も強まると思いますが、それではフィクションになってしまうのではない でしょうか? >「私が言っているのは、個人の考えは、個人の考えに過ぎないということだ。」 というHIDEさんの意見は、この辺りのことを言ってるのかと思ったのですけど、 ちょっと違うみたいですね。 原作者“個人”、演出家“個人”、視聴者“個人”…。 たしかに“個人”の考えは、“個人”の考えに過ぎませんが、尊重すべきものだと 思います。戦争は“個人”の存在を否定するところから始まるのですから…。 >「何か思うところがあるならば、他人の作品をどうこう言うのではなく、 >自分自身のオリジナルで、それを表現して見せろ。」 というのは、かなりムチャだと思いました。 戦争に対する考えや意見は“個人”によって各々あるでしょうが、作品として表現 するには、それなりの立場が必要なわけですから…。 8月15日に戦争について考えるのは悪くないと思います。 でも、日本の「終戦記念日」がアジア諸国では「解放記念日(日本の侵略から解放 された祝日)」であるという視点も忘れてはなりませんね。 高木志郎アオ (MAP3887)