#22 Article 1629 Posted at 1994/01/18 07:03:53 by ゆ~さく (MAP1754) [COPYRIGHT]
Subject: Re: Re: Re: やはり個人的には /2776(#143) /2702(#143) /2695(#143)
注意。長文。 まいらさんの意見に、賛成票を投じます。 ただし、『著作権侵害(カッコ付き)』を行う同人誌活動は、無知な状態で 行ってはならないでしょう。 著作権、差別問題、有害漫画規制問題、全てに通じてですが、これらについての 問題意識と知識は、常識です。その常識を踏まえた上において。 ^^^^ 製作会社から「お目こぼし」を受けている現在の状態は、皆さんのおっしゃられて いるように非常に幸福なわけで、…また現在の即売会の活況を維持する上にも 危険な行為を禁じよう、という論調も判るのですが。 まいらさんが主張されているように、著作権を所有している側が、 「侵害されることを喜んでいる」もしくは「利害が一致している」場合はどうするのか? 「曖昧な、枠引きするのが困難な問題であることを理由に、"疑わしきはせざる"の 態度を通す事が、そしてそれを万人に要求する事」が、果たして必ずしも正解か? もっとハッキリ申し上げてしまえば、アメリカ式の法律(=裁判)を使った判断の 基準をこの場合…即売会会場にも持ち込んでしまう事が、果たして正しいのか? ここからはワタシの意見です。 「著作権を限られた範囲で侵害する」事が、その同人作家の個人の活動に於いて 回避できない必要事項であるならば、その同人作家に求められる行為は 「黙する」事では無く「狡猾に立ち回ること」だと思います。 これは、現在の著作権法が曖昧なまで放置されている、"幸福な"即売会の状況に 限った範囲で申し上げております。 これから将来的には、即売会会場に厳密な著作権法が持ち込まれて、こういった 論議も単なる「寝言」に過ぎない…そういった時期が遠からず訪れる事でしょう。 しかし、個人的な意見を述べることを許して戴けるならば、果たしてそのような 事態がさらに将来的に、幸福な結果を産む事になるのでしょうか。 同人作家が、ネタにした作品の著作権を今回のように「限定的に侵害する」場合、 多く、それは作品に対する「熱意」から生じた事です。 このへんの問題を論じるならば、皆さんが…皆さんの内の一部分の方々が日常的に 行っているであろう所のOVAのダビングの方が遥かに、遥かに問題ですね。 著作権は、絶対に保護されなければなりません。 そういった意味で今回の「至福之絵巻」は(加えて言うならば、その元ネタとなった …というか、原典作品の"MARYBELL!"も…)まさにヤバい所すれすれの、ギリギリの 表現だったと申せましょう。来るときは、本当に来ます。 しかし、我々がここで本当に目を光らせなければならないのは「著作権を侵害して 利益を得る」連中であって、即ち、例えば画面をコピーして売りさばく事によって 著作物の権利を侵害する行為…なのであって、"熱意"を持って「表現」をしていた 作家が「押し黙ってしまう」事、もしくは彼を「押し黙らせてしまう」事が正解か? 「今」の状態に限って言わせてもらえるならば、現在の晴海コミケの内包する 自己診断機能ルーチンには、そういった海賊連中と「表現者」を区別する機能が 健全に働いているとワタシは感じます。「今」の段階に限って、の事ですが。 また、購買者達はその多くが常に"イノセント"…悪く言えば「何も考えてない」状態 なので、作り手側が常に自己も、他者もチェックしなければならないでしょうが。 問題にされている同人誌の作家は、この場合イノセントでした。 今回の場合その"イノセント"が、最大の弁護ポイントでもあり、 また最大の問題点でもある訳ですが。 しかし暴論を承知で申し上げさせてもらえるならば、著作権法を全ての場合に 於いて、盲目的に尊重する事が正しいとは言い切れないのではないでしょうか。 欧米式の法律に無条件で追随する事が、全ての場合に於いて正しい…とは言えない のではないでしょうか。 もっと我々の作った同人シーンの、我々の判断に委ねられたチェックシステムを 作ること(ぐらい)は出来ないのでしょうか。 ここでさらに暴言を敢えて申し上げさせて戴けるならば、今回のこの論争で、 表現したかったこと、考えていたネタを、 「危なそうだから、著作者に悪いから」… との理由で取り下げる方がいたとしたら、それは現代のアングラ文化…同人誌 活動を支える「表現者」の一人として、頼りないのではないかと考えます。 今回の問題になった類いの表現に於いて、それを成す者に必要不可欠の課題は 「狡猾に立ち回る事」…。 どこまでが"お目こぼし"の範疇で、どこまでが"権利侵害"か、それをしっかり 考える事…ではないでしょうか。それが出来ない人は、やってはいけない。 具体的に言うならば、今回の表現に関して言えば、全てのスチールをいったん パソコンに取り入れて、ごく一部だけ色を変えて出力するとか(笑)、版下にする 前にトーンワークなどで最低限の加工を施す、とか。……多少ズルい手ですが。 もしくは、前書きなどで「これは"記録"を目的にした純粋なファン活動であって いかなる商業的な利潤も得ていない」事を正々堂々と表明する、なんて事も必要 でしょうね。 「今」の段階でならば、こういった”甘い”アマチュアリズムもお目こぼしして もらえる、そういった「幸福な」非商業活動の場が許されているのではないか。 なにも好きこのんでそういった素敵な物の息の根を止める事はない。 これは法律を頑なに"遵守しよう"とする者よりも、"イノセントである事で何も かも許されると思っている"「表現者」の方々にお伝えしたいと思って書く事です。 きっと、これ以後は、今回の本の様な表現を見て「あぁ、こういった事もやって いいんだぁ…」と勘違いして、著作物をただプリントアウトして、ろくなキャプ ションや自己表現も無しに載っけただけ…そんな同人誌を出す者も続々と現れて 来る事でしょう。 その時点で、多分準備会側から正式に禁止されて、この種類の表現は即売会から 姿を消す事になるでしょうね。 そういう、「表現」以前の事をして鼻高々になっているヒトを見ると「う~(^_^;)」と 思ってしまいますが、表現の由し悪し(「善し悪し」では無い)を別にして、その表現 のツボ所を理解してかしないでか、「法律はどんな場合に於いても無条件で遵守が 必要」という論調で語るのも…少々問題なのではないでしょうか? ワタシの言いたいことは↓これだけです。 今回のような「灰色」の範疇に於いては、あんまり激しい反応をして 『いい表現』の出てくる可能性を摘まないで欲しい。 楽しい「天地」ボードで、なんかインサンな盛り上がりだなぁ… とは思って見てたんだけど…(^_^;)。 ワタシも結局メイプルメンバーなのね。 ゆ~さく!