#210 Article 15039 Posted at 2000/12/13 07:34:03 by 高木志郎アオ (MAP3887) [OVA]
Subject: Re:*19 1985 /15037 ...... /15010 /15009
'85年末のOVA。
『トゥインクル・ノーラ・ロックミィ!』(1985/11/21)フイルムリンク
原作者の御厨さと美自身が監督した「NORA」のアニメ化第2弾。だが、
いい漫画家が必ずしもいいアニメーターとは限らず、1枚1枚の絵の完成度は
高いのに、その集合体としてのカットの動きはぎこちないところがあった。
1作目でノーラの声を演じた山本百合子は、2作目の時には、自ら申し出て
ノーラのオーディションを受けたという。
『What's Michael?』(1985/11/25)キティエンタープライズ、講談社
小林まことが「コミックモーニング」に連載したギャグのアニメ化。小林は
'78年「少年マガジン」でデビュー。ギャグタッチのスポーツもの『1・2の
三四郎』をヒットさせ少年誌ではすでに人気作家だったが、ヤング誌に移り、
6~8ページで猫のリアルな生態と人間の繰り広げるドタバタを描くショート
ギャグ『What's Michael?』を発表してブームを呼んだ。
アニメは、この原作をほとんど忠実にアニメ化し、構成も数分程度の短編を
集めたオムニバス形式になっている。原作者の小林まことは、このアニメ化に
大乗り気で、オリジナルのエピソードを一つ提供し、自ら音楽を担当した。
『ドリームハンター麗夢 惨夢、甦る死神博士』(1985/12/5)オレンジビデオハウス
成人指定でない普通のエンターテイメント作品となったセクシーアクション
アニメ『麗夢』。美少女連続殺人犯が夢の中で死神博士として復活し、自分を
苦しめた榊警部の娘を狙う事件を描いた物語。
『Time for Action Series バビストックI 果てしなき標的』(1985/12/10)ヒロメディア
『スター・ウォーズ』路線を狙ったようなスペースオペラ。宇宙を舞台にした
大河ドラマの発端編で、帝国存亡のカギを握る刺青の少女をめぐるエピソード
が展開。
『あさきゆめみし』(1985/12/10)講談社
大和和紀が「mimi」に連載したコミックのビデオ化。作者の書き下ろし
カラーイラストとコンピュータグラフィックスによる幻想的な映像を用いて、
原作のストーリーの大まかな流れをたどるという、イメージBGV的な構成に
なっている。
『天使のたまご』(1985/12/15)徳間書店、スタジオディーン
『うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー』で時間と空間に対する哲学的
な命題にまで踏み込んだ押井守監督は、芸術アニメの旗手としてもてはやされ
OVA『天使のたまご』を制作した。たまごを抱える少女、そこから生まれる
ものについて押井守はあえて多くを語らず、その代わりにモチーフとなるべき
天野喜孝の絵を忠実に再現することに徹底的なこだわりを見せた。
『ラブ・ポジション ハレー伝説』(1985/12/16)パックインビデオ、手塚プロ
'85年後半から'86年前半にかけて、76年ぶりに地球に接近したハレー彗星を
題材としたアニメ。手塚治虫原作、手塚プロ制作だが、手塚治虫が作ったのは
ストーリーだけで、キャラクターデザインは芦田豊雄のスタジオライブに所属
する若手アニメーターたちのグループいんどり小屋が担当、手塚アニメ調には
なっていない。76年前に比べ、この時のハレー彗星接近はパッとしなかったが
このアニメの評判も今一つだった。
『るーみっくわーるど PART1 炎トリッパー』(1985/12/16)スタジオぴえろ
高橋留美子が「増刊少年サンデー」に掲載した短編を集めた『るーみっく・
わーるど』シリーズのOVA化第1作。様々な傾向の短編作品の中からタイム
スリップを題材にしたシリアスなSFをアニメ化。ガスタンクの爆発を引き金
に戦国時代にタイムスリップし、はぐれた涼子と周平の運命の再開を描いた。
高橋留美子の漫画をそのままアニメ化するという方針が貫かれているらしく、
ストーリーも構図もほとんど原作そのままで、高橋留美子ファンには安心だが
アニメとして見るともの足りない気もしないでもない。
『吸血鬼ハンターD』(1985/12/21)ムービック、CBSソニー、葦プロ
菊地秀行の人気小説のアニメ化。原作の『吸血鬼ハンターD』は菊地秀行の
ストーリーはもちろん天野喜孝のイラストにも多くのファンがついていたが、
本作はキャラも演出も監督の芦田豊雄の持ち味が色濃く出て、ファンたちから
賛否両論が出ることになった。ホラー映画としてのムード作りよりアクション
映画としてのカッコ良さに重点が置かれ、芦田豊雄ファンにとっては楽しめる
アクションアニメだが、吸血鬼映画の面白さを期待する菊地秀行ファンには、
もの足りないのかもしれない。
アニメファン向けの作品もありますが一般向けの『ホワッツ・マイケル?』
のような作品も登場。『マイケル』はヒット作となり、OVAはアニメファン
だけのものではなくなったのでした。
21世紀まで、あと19日 高木志郎アオ