#210 Article 15015 Posted at 2000/11/29 06:57:29 by 高木志郎アオ (MAP3887) [OVA]

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春のOVA。

『幻夢戦記レダ』(1985/3/1)東宝、カナメプロ
 テレビアニメで全盛だったメカもの路線でなく、『SF・超次元伝説ラル』
に続く美少女を主人公にしたヒロイックファンタジー路線のアニメで、OVA
隆盛の礎を築いた作品。いのまたむつみキャラデザイン、作画監督により朝霧
陽子という少女が魅力的に描かれ、悪役ゼルもいのまた作品らしい冷たい気品
のある魅力的なキャラクターだった。が、アシャンティという世界の描き込み
が足りず、陽子の戦う理由が今一つ明確ではなかった。

『メガゾーン23』(1985/3/9)あいどる、ビクター音産、アートランド、アートミック
 ヒットした劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の延長線
上にある作品で、キャラデザインに平野俊弘、美樹本晴彦を起用してヒットを
生み、『レダ』とともにOVA隆盛の礎を築いた。
『マクロス』のヒット要因がリン・ミンメイだったように、本作のヒット要因
は時祭イブで、アニメ関係者たちは美少女こそがアニメを売るための最も効果
的な手段であることに気づいたのだった。
 原作、監督の石黒昇は「この物語に出てくる都市は東京であって、東京では
ない。時は現代であって現代ではない。だが主人公、矢作省吾の思いと行動、
三人の娘のひたむきな願望と努力は、彼等を取り巻く状況と共に、現代そのも
のの熱い情熱となって、皆さんの胸を打つであろう事を私は確信する。省吾や
由唯は、もしかしたら貴方であり、今この町はひょっとしたらメガゾーンなの
かも知れないのだ。」と述べている。

『超時空世紀オーガス ORGUSS MEMORIAL VOL.1』(1985/3/28)東京ムービー新社
 テレビの再編集版に一部新作画面を加えた作品。
「モームの夢」。桂木桂とミムジイが活躍するシーンを中心にセレクト。

『超時空世紀オーガス ORGUSS MEMORIAL VOL.2』(1985/5/28)東京ムービー新社
「超時空アテナ」。桂とミムジイ、オルソンとアテナの恋を中心に編集。

『ウーパーダンシング』(1985/4/24)ジャックポット
 当時人気のあったウーパールーパーが主人公のアニメミュージックビデオ。

 '85年春は、オリジナルビデオアニメの『幻夢戦記レダ』『メガゾーン23』
と劇場用映画の『うる星やつら3』『カムイの剣』のビデオの発売が重なり、
アニメビデオ戦争といわれました。『うる星3』は予想通り強かったのですが
『レダ』と『メガゾーン』が劇場用作品と比肩する売れ行きを示して、関係者
に衝撃を与えました。劇場アニメより低予算で制作でき、アニメファンのみを
対象としたOVAが、劇場版と同じくらいの売れ行きを示したことで、関係者
はOVAを制作した方がいいと考え、以後、続々とOVAが制作されることに
なったわけです。が、最近『メガゾーン』のDVD版の宣伝で言ってる「現在
もクリエイターたちに影響を与え続けている、あの歴史的OVA」というのは
大げさだと思う…。
                        21世紀まで、あと33日    高木志郎アオ