#210 Article 14968 Posted at 2000/11/03 07:20:21 by 高木志郎アオ (MAP3887) [OVA]

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オリジナルビデオアニメのはじまり…。

 当時、日本のビデオソフト業界はその端緒についたばかりで、ビデオソフト
のほとんどは劇場用作品をビデオ化したものだった。アニメビデオも同様で、
『ルパン三世 カリオストロの城』や『うる星やつら オンリー・ユー』などが
売り上げの上位を占めていた。それすらも「アニメのビデオがこんなに売れる
とは信じられない」と驚異の目で見られていた。
 そんな時期に発売されたのが『ダロス』のOVAで、関係者の決意は相当な
ものだったと思われる。

『ダロスII ダロス破壊指令』(1983/12/21)スタジオぴえろ
 鳥海永行原作、押井守脚本・監督による世界初のOVA作品。
 もともと鳥海永行監督、岡田敏靖作画監督という『ニルスのふしぎな旅』の
メインスタッフを起用して、テレビ用に企画したものだった。その番組52本分
のストーリーを3部作に再構成し、それぞれ独立した物語として楽しめるよう
に工夫された。
 オリジナルビデオアニメなどというものが本当に売れるのかという不安から
テコ入れ策として、当初監督を担当するはずだった鳥海を総監督とし、実際の
監督に、『うる星』でアニメファンの人気を集めていた押井守をもって来た。
そして「初めはハデな2話から発売したい」というバンダイの意図で、2巻目
から発売が開始された。
 この『ダロス』がオリジナルビデオアニメの第1号であったことが、良くも
悪しくも以後のOVAに大きな影響を与えることになる。
 まず、この作品がテレビ用に企画されたものだということ。テレビでも映画
でも通らなかった企画書が、ビデオの登場によって日の目を見ることになった
のだ。
 また、メインスタッフに人気アニメーターが加わっていれば、その人気が、
そのままビデオの売れ行きにつながるということ。
 そして、この作品がアニメファンの間で高い評価を受けた理由がマシンガン
から飛び散る空薬莢のマニアックな描写にあったということ。ここからOVA
のマニア受け路線が始まり、アニメビデオはマニアによって支えられることに
なるのである。
 鳥海は「企画を提出してから、実際制作に入るまでものすごく時間がかかっ
た。だから、その間、あまりにもこね繰り回しちゃったんです。これは、どう
いう作品にも言えるけれども、いつまでもコチョコチョとこね繰り回している
と、どんどん複雑になってしまう。52本(TVシリーズ)の構成出した時に、
英断してもらってポンとやってくれてたら、もっとおもしろい違う世界が出来
たのになあ、とも思いますね。」と語っている。

 家庭用VTRは、ビクター、ナショナルのVHSもソニーのベータも1975年
に登場してましたが、この時期まだウチにはビデオはありませんでした。
                        21世紀まで、あと59日    高木志郎アオ