#210 Article 14960 Posted at 2000/10/29 07:29:47 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]

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テレビアニメ。

『キャッツ・アイ』(1983/7/11~NTV)東京ムービー新社
 北条司が「少年ジャンプ」に連載した、美人3姉妹の泥棒が主人公の漫画の
アニメ化。北条のイメージでは泪はジャズシンガーの阿川泰子、瞳は奥さん、
愛は近くの喫茶店の女の子がモデルだという。
 キャラクターデザインは美女の得意な杉野昭夫、シリーズ作画監督は平山智
がつとめ、お色気の漂う3姉妹に仕上がった。
「♪都会(まち)はきらめく passion fruit ウインクしてる everynight」
 主題歌は“美人3姉妹の華麗な盗み”という内容に見合うイメージの歌手が
決まらず、誰に歌わせるか難航した。やっと杏里にしようと決定して、彼女の
ところに持って行ったら、初めはお断り。曲を聞いてもらって、ようやくOK
になったという。この歌は、アニメ界初の快挙、オリコン第1位、トップテン
第1位等を記録。NHK紅白歌合戦にも初出場した。
 脚本の藤川桂介は「文芸担当の小野田博之氏から依頼を受けたのですが、実
際に文芸を担当するのは飯岡順一氏でした。彼と仕事をするのははじめてでし
たが、ぼくの感性に合う作品で、是非書きたいと思うものでした。ぼくは『ま
いっちんぐ・マチコ先生』のメイン・ライターとしてデビューさせた、弟子の
寺田憲史氏を引き連れて参加することにしました。(中略)さて、プロダクシ
ョンからは、旧知の高屋敷英夫氏と女性ライターの金春智子氏が入ってきまし
た。こういった番組で女性が入ってくるのは珍しいことです。ちょっと不思議
な気はしていたのですが、もうこのころになると、女性重視の風潮が勢いづい
てきていたのです。(中略)問題が浮上してきたのは、それから間もなくのこ
とでした。寺田氏から、どうもプロデューサーが冷たいというのです。原因は
女性重視の姿勢をはっきりと打ちだしてきたらしい、とかりかりとして連絡を
してきました。(中略)こんな状態では、いい作品が書けるわけはありません。
求める者と、求められる者の呼吸がぴったりと合わなくては、いい成果は期待
できませんから―。いつでもいいときに番組から引こうと決心していました。
それで二クールまでで作業から離れていくことにしたのです。」という。

『タイムスリップ10000年プライムローズ』(1983/8/21NTV)手塚プロ
「24時間テレビ愛は地球を救う6」のスペシャルアニメ。原作は、手塚治虫が
「少年チャンピオン」に連載した漫画だが、企画時には完結しておらず、新た
にシノプシスが書き下ろされた。そのためアニメのストーリーはオリジナル性
が加味され、地球で大きな勢力を築いているグロマン人と、彼らに支配される
ククリット人の争いに焦点があてられ、ラストも異なる。
 手塚は「実は、連載の予定が変わってしまいまして、期間が短くなってしま
いました。ですからアニメの結末の方が、僕が初めから考えていたものでして、
連載の方が違ってしまったんです。」と述べている。

『どくとるマンボウ&怪盗ジバコ 宇宙より愛をこめて』(1983/9/12フジ)東映
 北杜夫原作『どくとるマンボウ』と『怪盗ジバコ』から設定だけ持ってきた
奇想天外なオリジナルストーリー。キャラクター設定は芦田豊雄で『ミンキー
モモ』調のキャラでユニークな北杜夫の世界が出現した。

 作品の質はそんなに悪くなかったと思うけど、この頃から重厚なストーリー
のアニメが減った感じはします。『キャッツ・アイ』の藤川桂介が言っている
ように、脚本が軽んじられるようになってきたのかな。
                        21世紀まで、あと64日    高木志郎アオ