#210 Article 14925 Posted at 2000/10/09 07:59:18 by 高木志郎アオ (MAP3887) [MOVIE]
Subject: Re:*10 1982 /14924 .... /14914 /14912
夏休み映画。
『SPACE ADVENTURE コブラ』(1982/7/3)東京ムービー新社
寺沢武一が「少年ジャンプ」他に断続的に長期連載したスペースオペラ劇画
のアニメ映画化。3姉妹が登場する原作初期の挿話・最終兵器編を原作者自ら
の脚本(共作)で再構成。監督は出崎統。『家なき子』で採用した立体アニメ
をさらに改良を加えて使用し、宇宙空間などに広がりをもたせた。また、グラ
フィック=コンピューターで作った映像を手描きに起こすという手法も、飛行
シーンなどに用いられた。
アニメ映画では初めてのドルビー・サウンド(4ch立体音響)を取り入れ
てサウンド面でも充実をはかった。コブラ役の松崎しげるをはじめ、声に声優
以外の人を多く起用したことでも話題をまいた。
『Dr.SLUMP』(1982/7/10)東映
放映中だったテレビシリーズとは一味違う壮大なスケールの物語。タイトル
が『アラレちゃん』とはなっていないことからも、スタッフのオリジナル性へ
の意欲がうかがえる。『スター・ウォーズ』『ガンダム』など過去のSF映画
やアニメのパロディが次々と出てくるのも見どころだった。
アニメブーム以来、かつての生彩を失っていた『夏の東映まんがまつり』の
プログラムは、この夏は組まれず、併映は実写映画『ボーイズ&ガールズ』で
あまりファンの間で話題にならなかった。
『伝説巨神イデオン 接触編』(1982/7/10)日本サンライズ
『伝説巨神イデオン 発動編』(併映)日本サンライズ
テレビ版『イデオン』は急遽打ち切りとなり、ラスト4話を残して中途半端
な最終回を迎えた。これを惜しむ声が『ガンダム』の余韻の残る当時の勢いに
乗り、映画化が実現。テレビ総集編『接触編』と幻のラスト『発動編』を同時
公開するダブル・リリース方式が話題となった。
この作品の公開前に様々なイベントが実施され、「イデオン打入り祭」では
コスチュームショー、イデ音頭、ディスコ大会等が行なわれ、テレホンジョッ
キー「明るいイデオン」も好評だった。
総監督の富野喜幸は「元来がテレビシリーズであった“イデオン”はかなり
膨大なストーリーをかかえこんでいて、3時間強の分量の中に収まるものでは
なかった。にもかかわらず、あえて一挙公開という暴挙に出たのに3つの理由
があった。1つは、物語の気分が全くみえないダイジェストとすることを嫌っ
たということ。2つ目はテレビ版のダイジェストでしかない作品を映画版と銘
うって2本、3本と上映して、ファンたちに必要以上の出費を強要することを
嫌ったということ。特にこれについては、この数年のアニメ・ブームとかいう
風潮の中、所詮はテレビ版の改竄でしかない映画版が大手を振って通るという
ことへの疑問があるからである。小生に関して言えば、それを先の“ガンダム”
でやった張本人である。張本人であるから、その痛みが分る。(中略)そして、
第3の理由はもし、1部、2部という興行形式をとった時に、1部の入り(作
品の出来ではなく)の状況によって、“イデオン”の本来の完結篇が、再び公
開されることなく、終った場合、“イデオン”は本当に未完に終ってしまう。
それを最も恐れた、といえる。」と述べている。
『わが青春のアルカディア』(1982/7/28)東映
松本零士作品の中で常に重要な存在だったキャプテンハーロックをメインに
おいた松本アニメの真髄ともいえる作品。物語はハーロックが宇宙海賊となる
以前の、彼の青春時代が舞台となっている。
石原裕次郎が、ファントム・F・ハーロックの声をアテている。また、デス
シャドウ号の難民として、松本零士も初のアフレコに挑戦した。
『テクノポリス21C』(1982/8/7)東宝
メカデザインをスタジオぬえが担当し、設定の緻密さがファンの間で話題と
なった。
『巨人の星』(1982/8/21)三協映画
1968年から放映されたスポ根アニメ『巨人の星』の総集編。大部分はテレビ
版の再編集でまとめられたが、原、江川、中畑ら、当時のヤングジャイアンツ
が登場する新作部分もあった。
この年の夏も多くのアニメ映画が公開されましたが、アニメブームの熱気が
さめてきて、それほどヒットしなかったようです。
21世紀まで、あと84日 高木志郎アオ