#210 Article 14858 Posted at 2000/08/05 07:10:35 by 高木志郎アオ (MAP3887) [MOVIE]
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春休み映画。
『あしたのジョー』(1980/3/8)
旧虫プロ製作の第51話までを再編集したアニメ映画。
原作の梶原一騎は「アニメには無限の可能性があるね。たとえば『あしたの
ジョー』の劇場映画をつくることは、三協映画を作ったときからの5年越しの
夢だったわけだよ。これを話したら1冊の読み物ができるぐらいなんだけど、
いろんな役者にあたってさ。ありとあらゆる可能性を追求して実写でやろうと
したわけなんだよ。そうしたら、白木葉子や丹下段平やら、まあ力石までは配
役が決まるんだ。ところが矢吹丈がいない。実際には役者や歌手がいっぱいく
るんだけど、ちょっとズレているんだ。これもアニメだったら、ちばてつやの
絵でそのまま生かせるわけだ。劇画やマンガを動かす場合、最良の方法だと思
うね。」と語っている。
『春休み 東映まんがまつり』(1980/3/15)
『世界名作童話 森は生きている』
『仮面ライダー 8人ライダー対銀河王』
『ゼンダマン』
『銀河鉄道999 ガラスのクレア』
『花の子ルンルン』
ソビエトの詩人サムエル・マルシャークの戯曲をアニメ化した『森は生きて
いる』から、東映動画は“国際性”の強い作品をめざすことになる。
劇場版『仮面ライダー』では宇宙衛星や要塞爆破など特撮の見せ場を意欲的
に盛り込んだ。
『ゼンダマン』『999』『ルンルン』はテレビアニメの劇場新作。ルンルン
は放映終了していて、テレビでは訪れたことのなかった日本が舞台になった。
『ドラえもん のび太の恐竜』(1980/3/15)シンエイ動画、福富博監督
『モスラ対ゴジラ』(リバイバル、併映)東宝
テレビ版『ドラえもん』の成功で製作された長編映画第1作が『ドラえもん
のび太の恐竜』である。原作は、『野生のエルザ』を翻案した25ページの中編
『のび太の恐竜』をもとに大幅な加筆を施したもので、「コロコロコミック」
に連載された。
原作、脚本の藤子不二雄は「原作には、ぼくらの少年時代からのユメを、い
っぱい盛り込みました。はるかな中生代の世界に旅し、本物の恐竜を見ること。
見るだけじゃなく、さわったら、友達になって背中に乗せてもらったら…。そ
のユメが、この『のび太の恐竜』では、大スクリーン一杯にくりひろげられる
のです。ピー助のかわいらしさ。圧倒的な量感で迫るティラノザウルス。ブロ
ントザウルスやプテラノドンが、色あざやかな原始世界を背景にいきいきと動
くのです。ぼくらは原作者であることも忘れ、楽しいユメの一ときを過ごしま
した。」と述べている。
『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』(1980/3/15)手塚プロ
市川崑監督の映画『火の鳥』の時点で、市川喜一プロデューサーは過去の巻
は実写、未来の巻はアニメの二部構成での映画化を構想したが、その未来部分
にあたる。オールアニメーションということでストーリーは原作とは独立した
オリジナル作品となった。ロートスコープ、スキャニメート、合成など当時の
最新最高の技術を導入してアニメの可能性に挑戦している。主人公ゴドーは、
ゴッド(神)からの命名で、この作品のテーマがかくされている。
実写では1分以上カメラを回し続けるロングカットも珍しくないが、アニメ
では手作業のため、長いカットは難しい。しかし『火の鳥2772』では、53秒の
ロングカットが前半に挿入された。これはゴドー(CV:塩沢兼人)とオルガ(三輪
勝恵)がリニアカーで走るシーンで、カメラは後方からゴドーの車に寄り、次
に車の上へ上昇する。真上からのショットで町と車を写して、そのまま前から
横へ回り込んで二人の顔にパンアップ。さらに後方へ移動するもので、背景も
全て動画、カット袋9袋という長いものだった。が、上空から町を写す部分で
ゴドーの車の近くを併走していたうちの1台が、突然消えてしまった。たぶん
アニメーターが1台描き落としたと思われるが、アニメーションディレクター
の石黒昇は「あれは、きっとどこかの角を曲がっていったんですよ。」と苦笑
しながら解説したという。
『家なき子』(1980/3/15)東京ムービー新社
出崎統自身が監督したテレビアニメの再編集版。出崎はテレビ版を読み変え
かなり印象の異なる作品となった。
『宇宙怪獣ガメラ』(1980/3/30)大映
『鉄腕アトム 地球防衛隊』(併映)虫プロ
それまでに作られた“ガメラ”シリーズからカラーの6作品の怪獣対決場面
を利用し、地球を舞台に正邪の女宇宙人たちの攻防を描いた新撮部分を加えた
異色作が『宇宙怪獣ガメラ』である。ガメラと対決した歴代の怪獣たちは宇宙
海賊ザノンが地球攻撃用に送り込んだという設定になった。
新撮部分ではビデオ・クロマキー合成が使われ、ビデオカメラ6台に中継車
まで使っての大がかりな撮影だったが、スタッフはビデオの画質とフィルムの
調和に苦労した。特にガメラの炎は、明るすぎて白くなってしまうので、それ
を防ぐため、一度フィルムに撮影したものを再度ビデオに取り込むなどの工夫
がされた。
アニメブームというわけで、春休み映画も増えてます。
東宝では『チャンピオンまつり』にかわって『ドラえもん』が春休みの定番
となるわけですが、20年以上シリーズで長編アニメが作られてるのってすごい
ことだと思います。
21世紀まで、あと149日 高木志郎アオ